より軽く、スムーズにもラディカルにも動きやすい『スタンダードモデル FLY-P』は、特別な『ハイステージモデル』でもある

THE UNTOLD STORIES 18/19 SEPARATE SNOWBOARDS® NICO(セパレートスノーボード ニコ)

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リリースから7シーズン目を迎えるセパレートスノーボード。現在では形状の異なる3タイプのモデルが開発され、ユーザーそれぞれがスタイルにあったモデルをチョイス、このボードならではの滑りを楽しんでいる。ここではその中でも2012年のデビュー当初から多くのユーザーに愛用されているベストセラーのスタンダードモデル(ひょうたん形状)の『FLY-P』に注目したい。長きにわたる人気の秘密はどこにあるのか?

『FLY-P』は3タイプの中で最も軽く、雪面とのコンタクト・レングスも一番長い。ゆえに初心者でもスムーズなカービングを楽しみやすいモデルだ。ほとんどのユーザーはこのモデルからセパレートスノーボードを始め、その楽しさを知る。そしてよりアグレッシブにと「次」を求める人たちが、ボードに重みがあり着地の際に安定感が得られるハイステージモデルに乗り換える。

「2枚で一つの弧を描き、1枚のサイドカーブを作り出す」2枚のボードを並べると最もスノーボードの形状に近くなるスタンダードモデル。この独特なひょうたん形状がカービングで荷重移動した側の雪面をしっかりと捉え、まるで1枚のボードで滑っているようなスムーズなサイドカーブを生み出す
「2枚で一つの弧を描き、1枚のサイドカーブを作り出す」2枚のボードを並べると最もスノーボードの形状に近くなるスタンダードモデル。この独特なひょうたん形状がカービングで荷重移動した側の雪面をしっかりと捉え、まるで1枚のボードで滑っているようなスムーズなサイドカーブを生み出す

だが中・上級の彼らの中には再びスタンダードモデルに戻る人も少なくない。バランス感覚のレベルが上がり、常に安定したライディングが可能になると、より軽くて動きやすいスタンダードモデルを履いた方がラディカルに動ける場合も多いからだ。

2枚のボードを1枚と捉え、デッキをあしらった『FLY-P』。セパレートスノーボードの特長をそのまま表現した斬新なデザイン

元々日本人の体型に合わせて形状デザインが成されているスタンダードモデルには、ウエスト幅が狭く足のサイズが大きい人には向かないという弱点がある。だからすべての人にスタンダードが適しているというわけではない。しかしその分、うまく滑れるようになると左右のボードの干渉率が低減し、よりスムーズかつシンクロ度の高い滑りが可能になる。カービングに重きを置いて開発されたこのモデルにのみ「センターガードなし」のタイプがあるのは、そのメリットをより充分に生かすためなのだ。

つまり『FLY-P』は、ただのエントリーモデルではない。スタイルにマッチした人が履けば、中・上級モデルにもなり、ライディングをレベルアップさせることができる。長いスパンで付き合えるモデルだ。セパレートスノーボードの奥はまだまだ深い。こんなことを考えながら、3つのモデルを乗り比べてみると、また新しい発見があるかもしれない。

寺島直人
寺島直人

「リリース当初からセパレートスノーボードの国内普及に寄与し、あらゆるシーンでセパレートならではのトリックを生み出してきた『NICO』のトップライダー。ユーザーとのセッションを楽しむ「NICONICO Day’s」を定期開催!」

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