コンテスト、バックカントリー、トラビスの超人的ライディングは
豊富な経験と万全な準備があるからこそ

世界の頂点を極め続けるプロスノーボーダー、トラビス・ライスの故郷であるジャクソンホールは、アメリカ・ワイオミング州の北西部に位置する谷。その北側と東側には3,000m級の山がそびえ立ち、山の斜面は超スティープ。そんなエリアにあるジャクソンホール・マウンテンリゾートでは、100人乗りの大型トラム1本で標高3,185mの地点に上がり、そこからはバックカントリーさながらの急斜面、クリフ、シュートが存在するまさにビッグマウンテンライダーの聖地ともいうべき場所。
1982年、ジャクソンで生まれたトラビス・ライスは11歳でスノーボードを始めるとこの山を滑り、数年後にはローカルの間で「もの凄いキッズのがいる」という噂がアメリカ全土へと広まり、15歳でプロに転向。その後は、レール、クォーターパイプ、スロープスタイル、ビッグエアなどいかなるフィールドにおいても秀でた才能を発揮。「X-GAMES 」「USオープン」「X-TRAIL JAM」で優勝など、数々のビッグタイトルを手中にし、世界で最も優れたオールラウンドスノーボーダーと言われるようになった。コンテストシーンで自らの圧倒的実力を示した後は、彼の原点とも言うべきバックカントリーでの撮影を続けている。映像作品「The Art of Flight」や「The Fourth Phase」ではこれまでに制作された映像作品のスケールを大きく塗り替えるパフォーマンスを披露し、あらたなる世界を切り開いてきた。

もちろんその彼の才能はこのジャクソンホールという地で培った豊富な経験が基になっていることは間違いないが、ライディングテクニックだけはなく、精神面の強さ、自然の変化への対応できる知識と経験、信頼できるチーム。そこまでが万全に整うことによってバックカントリーでの究極のパフォーマンスが創造される。
「山の頂上に到達するためには多くのことが必要だ。雪の状態に対する自信、頭の中に組み立て、いかにイメージしそれを見つけるか。僕が本当に求めてるのはそれだけだ。つまり、それが山を制覇するチャンスなんだ」
トラビスはコンテストシーンでも、現在のバックカントリーシーンでも常に難しいことをあっさりと成功させてみせた。我々にはトラビスの超人的な部分が際立って見えてしまうのだが、相当な努力を積み重ねた上での偉業であることは間違いない。特にバックカントリーのシーンでは、コンディションは世界中、その場、その日で異なってくる。絶えず変化する自然環境への適応は尋常でないレベルの集中力を要するのだ。慎重な計算と準備のプロセスは、バックカントリーの複雑な地形や難しい雪面でのライディングには必要不可欠なのである。
トラビスの衝撃的なライディングシーンはすべてその上に成立しているのだ。

I am dialed in with Boa.
「Dialed in」それは完璧な状態に仕上げるということ

Boaのオフィシャルサイトで現在公開されているトラビスの映像の最後に “I am dialed in with Boa.” という彼の言葉が残されている。トラビスは早期からBoaを自らが好んで使い続けている。Boaには非常に高い信頼性があり、その優れた操作性とフィッティングを最良の状態にセットすることができるというBoaのパフォーマンスの高さはここ最近注目を浴びているが、トラビスは早くからそのパフォーマンスに着眼し、Boaのパフォーマンスを彼自身が求める「万全な準備」のひとつに取り入れていった。
理由は簡単。Boaはどんな状況にも素早く対応でき、正確な操作ができる。自分が今、この瞬間に必要とするブーツのフィッティングをパーフェクトに整えてくれるのだ。
そしてBoaの提唱するキーワード「Dialed in」は、トラビスが提唱する「万全の準備を整える」というプロセスそのものに通じているのだ。

トラビスが契約するブーツメーカー、DC SHOESでは2014-15シーズンから彼のプロモデルがスタート。もちろんスタート当初からBoaが搭載され、ハイエンドユーザーをはじめ非常に人気の高いモデルになっている。プロモデルでは、いかなるシチュエーションを前にしても準備万端でドロップできるパフォーマンスを、Boaフィットシステムを使い創り上げてきた。

PIONEERの存在がBoaにもたらすもの

SnowboardブーツからスタートしたBoaフィットシステムは現在登山、サイクルスポーツ、ランニング、その他多くのスポーツでその優れたパフォーマンスを発揮しつつ、進化を重ねている。多岐にわたるスポーツの経験値のクロスオーバーがさらに進化のきっかけとなり、あらたなるアップグレードが進む。少し前に発表された、USAコロラド・デンバーに誕生した「Performance Fit Lab(パフォーマンスフィットラボ)」ではフィット感の向上に着眼し、生体力学的なテストなどが重ねられパフォーマンスメリットの研究が進められているが、そういった技術面のさらなる改良を目指しつつ、各製品カテゴリーで存在するトラビスのようなPIONEERは、Boaの実践的パフォーマンスと信頼性を伝える役目を担う。

トラビスのようなタフなライディングにおいても、Boaフィットシステムは十分な耐久性があり、アラスカのような究極の気象条件でも問題なく機能する。それはトラビスが見せる様々なシーンから我々も感じ取ることができるだろう。トラビス・ライスは正確さを求められる危険なシュートの前に立ち、「Dialed in(ダイヤルイン)」するとともに集中力を高めている。場所は違えど、我々もスタートする前にダイヤルインして集中力を高めることが、自らのパフォーマンスアップのチャンスとなるかも知れない。


DC SHOES
TRAVIS RICE
2014-15シーズン以来、進化をし続けているトラビス・ライスのシグネチャーモデル。2つのBoaコイラーを装備するFOCUSシステムを採用。センターコイラーはH3でアッパー部を締め上げ、サイドのM3はロワー部の締め上げとともにヒールホールドをサポートする。独自のアシンメトリーデザイン、雪の侵入を防ぐストームフラップを装備。

Size: 7, 7.5, 8, 8.5, 9, 9.5, 10, 10.5, 11
Color: BLO、WHT
Price: ¥50,000

Boa Pioneer TRAVICE RICE ページ