オリンピックでスノーボードが注目された今だからこそ観てもらいたい! LSP最新作『LIFESTYLE SNOWBOARDERS』

北京五輪スノーボード・フリースタイル種目において、日本人ライダーたちは常に攻めの姿勢を貫き続け、連日のように熱戦が繰り広げられ、見事メダルまで獲得した。そんなコンテストシーンにスポットライトが当たっている今だからこそ、ライフスタイルとしてのスノーボーディング、そして年齢を重ね経験を積むほどに広がっていくスノーボードの世界を知ってもらいたい。そこで紹介したいのが、布施 忠、安藤健次、見野雄祐という3人のプロスノーボーダーに迫ったLSP最新作『LIFESTYLE SNOWBOARDERS』だ。
Photo: Taro Koeji

 

 

スノーボードを軸に置いた3人のライフスタイルが今作のメインテーマ

ミノッチのライディングは観ているだけで気持ちよくなるから不思議だ

 

本編映像の冒頭で、まず下記のテロップが流れる。

「ライフスタイルは変わり続けながらも

滑り続ける40代スノーボーダー3人の

ライフスタイルムービー

スノーボーダーとして

どうやって自分のスタイルを貫きながら

生活を営んでいくかのヒントになれば幸いです」

 

競技の世界を離れると同時にスノーボードから距離を置く。加齢を言い訳にしてトリックやターンのスキルアップを諦める。それじゃ、あまりにもモッタイナイ。本作を見れば、40代のオジサン(失礼!)プロスノーボーダー3人が本当に楽しそうに、そして気持ちよく、ときに攻めすぎた滑りで魅せる、魅せる。しかも、滑り以外のイケてるライフスタイルにもスポットライトが当てられている。彼らのように生涯に渡ってスノーボードと向き合いたい。本作を見終えると誰もがそう思うだろう。そして、きっと誰もがスノーボードをしたくなるはず。そんな不思議なパワーを秘めた作品に仕上がっているのだ。

出演ライダーのなかで最年長のアンディ。何歳になっても遊びの天才は常に楽しそうに滑る

 

さて、本作の魅力をお伝えするべく、フィルマー兼ディレクターである越路太郎氏、出演ライダーの布施 忠、安藤健次、見野雄祐に、このムービーに込めた想いを聞いた。それを連載にてお届けしよう。

 

まずは、LSPのディレクターを務める越路太郎氏に『LIFESTYLE SNOWBOARDERS』のコンセプトやこだわりを伺った。

重い機材を担いでの追い撮り。熟練したスキルが迫力した映像を生み出している

 

オフシーズンのライフスタイルにも迫ろうと思った理由は?

ここ3シーズンくらいかな? (布施)タダシは11月後半から12月いっぱいくらいは(北海道)札幌国際を滑り込んでました。そこでアンディ(安藤健次)やミノッチ(見野雄祐)とセッションしてて、気づいたら話をする機会も自然と増えたんですよ。それに彼らのライフスタイルはイケてるし、人間性もすごくいいし、一緒にいて面白いし、タダシと相談して3人で何かできないかなっていう話をして、滑り以外のライフスタイルも伝える作品の制作を目指すことになりました。3人ともライディングスタイルもライフスタイルもバラバラで、それぞれが個性的で面白い。だからこそ、何度も見たくなる作品になったと思うんですよね。

現場でアンディからの映像チェックのリクエストに応じる越路氏

 

映像を編集していて特にこだわった部分は?

ライダーのインタビューからスノーボードのライディングへの繋ぎ部分、そこを違和感なくスムースに切り替わるようにしたのと、特に注目してもらいたいことに意識がきちんと向けられるような工夫をしました。また、ライディングに関しては、それぞれのライダーの個性や特徴を最大限に伝えられるように編集できたんじゃないかな、と。ミノッチだったら見てるだけで気持ちよくなる滑り、アンディだったらすべてをオールマイティに何でも上手くこなせるところ、タダシのバックカントリーでの滑りがヤバイのは多くの人が知ってると思うからゲレンデの滑りもスゴイってところをバランスよく入れ込めたと思います。あと、撮影では特に追い撮りに強いこだわりがあって。スケートボードを意識したスピード感のある映像を残すために、できるかぎりライダーの近くで撮影しましたね。ただ、タダシは滑るのが速いんですよ(笑)。だから、ほぼ自分は直滑りでした(笑)。それで何回も弾かれたりもしたけど、その甲斐もあって迫力のある映像が残ったんじゃないかなと思ってます。

面白いライダーのインタビューも今作の魅力のひとつ

 

今作ではバックカントリーの映像だけじゃなく、ゲレンデクルージングの映像をたっぷりと入れ込んだ理由は?

もうタダシとは20年近く映像を一緒に制作しているし、さすがにバックカントリーだけだと過去の作品と似た感じのテイストになると思ったんですね。以前はモービルを駆使して誰もやらないようなポイントで……って気持ちでやってたけど、それも大事ですが一般スノーボーダーの身近にあるロケーション、スキー場とかでライダーのスゴさを知ってもらいたいって想いも強くなってきたんです。そこでのライダーたちの地形の使い方だったり遊び方だったり滑るラインっていうのを知ってもらえば、たとえマネできないとしても、今までよりも楽しくスキー場を滑れるヒントになるんじゃないかなって思うんです。

スピード感あふれるゲレンデでの追い撮りは必見!

 

今作は特にどういった人に観てもらいたい?

今の若いライダーにも見てもらいたいし、昔はブイブイやってたけど生活環境が変わって少しスノーボードと距離ができたって人にも見てもらいたいし、うーん……特にそんな枠を限定せずに多くの人に見てもらいたいです。今作でスポットライトを当てた3人は、スノーボードだけじゃなくてライフスタイルも含めてカッコいいって思えるライダーばかり。スノーボードだけ上手くてもダサいヤツらはいるけど、こんなにもオンスノーもオフスノーも全部をひっくるめてカッコいいプロスノーボーダーがいるっていうのを見て感じてもらえれば嬉しいですね。

 

 

DVDは全国の厳選されたスノーボードショップや、下記のDVDパッケージをクリックして飛んだリンク先からも購入が可能だ。

 

また、vimeoではダウンロード販売もしている。

 

Vol.2、ライダーたちのインタビューはこちら