オリンピックが注目された今だからこそ観てもらいたい! LSP最新作『LIFESTYLE SNOWBOARDERS』 vol.2

Rider: Tadashi Fuse

北京五輪でのスノーボード競技における日本人ライダーたちの大活躍は記憶に新しいはず。そして、コンテストシーンにスポットライトが当たっている今だからこそ、ライフスタイルとしてのスノーボーディング、そして年齢を重ね経験を積むほどに広がっていくスノーボードの世界を知ってもらいたい。そこで紹介したいのが、布施 忠、安藤健次、見野雄祐の3人に迫ったLSP最新作『LIFESTYLE SNOWBOARDERS』だ。今回は、その2回目(前回の記事はコチラから!)としてライダーの想いをお届けする。

Photo: Taro Koeji

 

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< 安藤健次 >

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地形を活かして放ったフロントサイド360

 

ズバリ、自身の出演パートで見どころは?

何に対しても真剣に楽しんでるところかな? スノーボード、釣り、雪板、スケートボード、スノースケート……これらはオレが今まで楽しみながら上手くなってきたものばかり。それらを今も心から楽しんでるってのが伝われば嬉しいですね。それに、現時点で自分が好きなことを全部パートに詰め込むことができたから、今作には本当に感謝してる。だって、自分の1年を表現させてもらえる作品ってなかなかないじゃないですか。

オフシーズンの趣味というには本気すぎるフライフィッシング

 

ひとりの視聴者として今作を観た感想を!

3人の個性の違いが面白いなって思いました。シーンで言うと、特に印象に残ってるのはミノッチの鳥海山のドローン映像。もはや映画レベルやと思います。自然、スノーボード、人柄、すべてが上手く融合してて、壮大な風景のなかをミノッチがスノーボードで駆け下りてるのは誰が見ても感動するはず。あと、タダシは……もう憎たらしいくらい上手い。一緒にセッションしたときも、コイツ、やっぱりスゲェなって思ったし、タロウさんと2人で山の奥深くで撮影を続けてきたモチベーションには本当に感服する。常に冒険して何か映像を残してくるっていう途方もない苦労を2人はしてきてるし、それも見どころのひとつかなって。けっこう尺は長いけど、ストーリーがあってドキュメンタリー番組みたいな感じなので何度も楽しめるとも思います。

アンディの自宅には、愛してやまない遊びの道具がズラリと並ぶ

 

ライフスタイルがテーマの今作。ライダーとして、どういったことを伝えたい? 

個人的には、もうDVDに出るつもりはありませんでした。でも、タダシとタロウさんからのオファーだったから出ようって思ったんですよね。オレは出演ライダーのなかで最年長やけど、1年を通してこれだけ遊べるっていうか、毎日修行をすればこんなにもアクティブに、しかも、まだまだ上達できるっていうのを伝えたい。自分の身体が動く間は、自分がもっとも大切にしてるもの、もっとも上手くなりたいものをやり続けたいなって改めて思いましたね。

スノースケートでヒップを飛んだのは、この日が初なんだとか

 

今作を通じて自分のスノーボーディングに何か変化は?

いや、何も変わってないと思う。いつもどおりのことをして、それがDVDになった感じやから、本当に素のオレが出てると思います。

地形を読み特大のスプレーを舞い上げた

 

特にどんな人に観てもらいたい?

現時点で今作が合わないって人もいるかもしれないけど、人の考え方って変わると思うし、だから誰でもいつか今作がフィットするときがくると思うんです。結局、生き方、ライフスタイルがテーマなので。オレは今49歳で、DVDのなかでやってるような遊びをする年齢じゃないっていう社会的風潮みたいなのがあるかもしれない。でも、自分がやりたいことがあればやったらいいって思う。だって、好きな遊びができるのに、「いやぁ、オレは……」って諦めるのってモッタイナイから。いつか身体が動かなくなったときに後悔すると思うんですよね。スノーボードは1mでも飛んだら気持ちいいし、20cmでも鉄や木に当て込んだら面白い。だから、多くの人にもそういった体験を続けてもらいたいなって思うんです。

 

 

 

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< 見野雄祐 >

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鳥海山でのライディングは必見!

 

ズバリ、自身の出演パートの見どころは?

やっぱり鳥海山ですかね。LSPの今作の撮影が始まる前から「鳥海山はイイよ」って、タダシくんとタロさんから聞いていたから気になる山ではあったんです。撮影時は、現地でサポートしてくれた皆さんのおかげで開放的な斜面を集中して滑れました。本当にありがとうございます。撮影期間中、緊急事態宣言が出る前ということもあってか温泉もクローズしてたりして……ただ、車団地生活をしながら晴れ待ちしたのも振り返ると今はいい思い出ですね。特に宿泊先の桜がお見事でした(笑)

車団地の住人ならではの愛車も映像内に登場する

 

ひとりの視聴者として今作を観た感想を!

「年齢って何なんだ?」って感じましたね。タダシくんもアンディさんも体力オバケだから(笑)。あと、3人がやってるスノーボードはバラバラなようだけど、スノーボーダーとしては一体感もある作品だなと思いました。

気持ちよく滑るミノッチをタダシが至近距離で追い撮り

 

布施 忠とのセッションはどうだった?

滑りに関しては、やっぱりスピードと迫力に驚きますね。中心がドシッとしている感じがして。あと、撮影が始まると、いろいろアイデアをくれたり、サポートしてもらうことが多かった。LSPではそれぞれがやりたいことをやろうというなかでも、映像全体のバランスのことも気にかけてくれてました。今度、自分がデカいクリフを見つけたら案内しますね(笑)

 

ライフスタイルがテーマの今作だけど、ライダーとして、どういったことを伝えたい? 

正直に言うと、自分もまだまだ模索中ですが(苦笑)、スノーボードできること自体が幸せだってことですかね。

ミノッチの人柄が今作には滲み出ている

 

最近、自身のなかで何か大きな変化は?

今、スプリットボードにハマってるんですよ。スプリットボードだと前から気になって見ていた山も視野に入ってきたので、体力をつけて様々な山にアプローチしているところです。何か最近は歩くのも楽しいって感じてますね。

ライフワークである木工の作業に没頭するミノッチ

 

映像のなかにあった木工作品はどこで購入可能?

オーダーをいただいてから製作というカタチが多いです。ですが、Instagramの「bagworm230」のプロフィール内にリンクを貼ってる「BASE」で販売してるときもあります。ただ、シーズン中の今は雪山に集中していて、雪解けから制作がスタートしていきます。オーダーや質問は受け付けているので、気になることがあればお気軽にメッセージをください。

 

 

DVDは全国の厳選されたスノーボードショップや、下記サイトから購入が可能だ。

 

また、DVDではなくvimeoではダウンロード販売もしている。

次回の最終回は、布施 忠の想いに迫る。