北京五輪でのスノーボード競技における日本人ライダーたちの大活躍は記憶に新しいはず。そして、コンテストシーンにスポットライトが当たっている今だからこそ、ライフスタイルとしてのスノーボーディング、そして年齢を重ね経験を積むほどに広がっていくスノーボードの世界を知ってもらいたい。そこで紹介したいのが、布施 忠、安藤健次、見野雄祐の3人に迫ったLSP最新作『LIFESTYLE SNOWBOARDERS』だ。最終回は(1回目の記事はコチラから! 2回目の記事はコチラから!!)布施 忠の想いをお届けする。
Photo: Taro Koeji
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< 布施 忠 >
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ズバリ、自身の出演パートで見どころは?
ライディングもそうだけど、オレがオフシーズンにどんなことをしているのか、どんなことに興味を持っているのか、といったスノーボードだけじゃない全部をひっくるめたライフスタイルを見てもらいたいですね。もともとは1年で出す予定だったけど、タロウさんが少しサボったところがあって(笑)、それでリリースを1年ズラしてオフシーズンのライフスタイルの部分をかなり濃く撮ってもらいました。結果的に滑りだけじゃ伝えきれない人間味のあるパートに仕上がったと思います。
ひとりの視聴者として今作を観た感想を!
オレが出演してきた作品のなかでは、今までにない仕上がりになったんじゃないかなと思う。ドキュメンタリーみたいな作品だけど、すでに「何度も見てます」って言ってくれる人が多いんですよ。きっと3人の個性がバラバラだから面白いのかな? 今作でオレらがやってる滑りをやりたいって思う人が多いからかな? いずれにせよ、自分くらいの年齢って、子供が成長して一緒にスノーボードをする人も多いと思うし、そういった人たちのスノーボード熱も高まれば嬉しいですね。
バックカントリーの映像だけじゃなく、ゲレンデクルージングや一般スノーボーダーとセッションの映像も入れ込んだ意図は?
今まではバックカントリーの新しいスポットを開拓して撮影っていう動きをしてたじゃないですか。昔は日本からかけ離れた(カナダ)ウィスラーで。でも、それじゃ伝わらないのかな? と思って日本に戻ってきたんです。日本の山だったら景色もロケーションも雰囲気が身近だから今までより多くの人が見てくれるのかな?って。でも、そんなことはなくて……。これじゃダメだなってことで、より多くの人が共感できる場所、ゲレンデっていうフィールドでの滑りも入れていかないとって思ったんです。ムービーの中でも言ってるけど、今作を見れば自分流のゲレンデの流し方や遊び方っていうのを知ってもらえると思います。
安藤健次、見野雄祐とのセッションはどうだった?
めっちゃ楽しかったですよ。ここ数シーズンは、11月中旬から年明けくらいまで一緒にいることも多くて、まぁ、それが今作を制作するキッカケになったんですけどね。ただ、撮影になったら映像がかぶらないように、バックカントリーはそれぞれでっていうか、けっこう分かれてやってましたね。ミノッチとのセッションでは、低速域でのスノーボードの楽しみ方、その面白さっていうのを知りましたし、アンディくんは遊びの天才っていうか……何もかも上手にこなして遊ぶ。しかも、オレよりも年上で(笑)。しかも全部が本気。それがいいなって思いました。
今作を通じて自身が成長したと思える点は?
何だろう……もっとちゃんとしないとなってことかな?(笑)。いろんな環境が変化して、今までのようにバックカントリーの撮影だけに集中してればいいってわけにはいかないから、昨シーズンからやってる滑ろう会だったり、ゲレンデのサイドヒットなどの映像で魅せるだったり……そういったことにも力を入れていきたい。もちろん、プロとしてヤバい映像を残す撮影もやっていくけど、一般スノーボーダーとのセッションを通じて自分のスノーボードを直接魅せるっていう動きもやりたい。実際、参加してくれた人が喜んでくれるのを見るのも自分の喜びのひとつになってますしね。今シーズンも滑ろう会はやってるから、一緒にセッションしたい人は自分のインスタをチェックしてください。
DVDは全国の厳選されたスノーボードショップや、下記サイトから購入が可能だ。
また、DVDではなくvimeoではダウンロード販売もしている。