連載の内容も徐々にレベルアップ中!!LATE project presentsによるグラトリHOW TOムービーシリーズ「グラトリ大百科」。3ケ月間に渡ってLATE projectのメンバーがグラトリHOW TOのポイントになる技を徐々にレベルアップさせつつ解説。だんだん気温が下がりつつ、降雪の話題も増えくるなか、グラトリ大百科・中級編も大好評の模様ですが、今回は「ノーリー360」をレクチャーします。もうあと約1ケ月ちょっとでウインターシーズンイン!! このムービーを見て、シーズンインに向けてイメトレしつつ、さらにテンションアップしていきましょう!
ノーリー360
グラトリを始めたばかりのあなたは、まずはこの『ノーリー360』を一つの目標にしてみよう!
by 瀧澤憲一(瀧澤賢一:ライダー紹介ムービー)
ノーリー360は、原理が解ってしまえば簡単に回ります。しかしながら、なぜか最初の頃はこれが回らないんですよねぇ〜。
力いっぱい回しても回らないから、さらに力をいれてしまう。
そうすると、回らないどころか転んでしまう。その繰り返しが何とも歯がゆい。
このジレンマを解決して是非、力を入れずにさらっと回せるようになりましょう♪
まず、板を履かずに、その場で一回転回ってみてください。両足ジャンプでOKです♪
1 最初はなにも考えずに回ってみる。
2 それができたら、スタンスの幅に足を広げて回ってみる。
3 次は、スタンスの方向を意識して、滑る姿勢から回してみる。
4 最後は飛んだ時の足の位置に、着地の足が戻ってくるように意識して回す。
どうですか? 徐々に難易度が上がっていきました。綺麗に回れましたか?
ここで綺麗に回れない人は板を履いたら余計難しくなるので、まずは、最低1回転は回れるまで練習です。
細かな回し方は本当に多々あるのですが、一番最初に意識してほしいとても重要なことがあります。
それが、【視線】です。回転は【視線】でコントロールすることができます。目線が回転方向を向くことができなければ回転の初動作を作ることができません。
まずは【視線】を進行方向の真後ろに向けるように回転方向に回しましょう!
そして、これが大事!足元を見ない!
足元を見ながら回すと、顎が下がり、背筋が曲がり、腰が折れ、猫背になります。猫背の姿勢は身体の軸のバランスが悪いため運動効率が悪くなります。
最初はどうしても足元が気になってしまい視線が下がってしまいます。これは本能です。自分も慣れていない技をやるときは今でも視線が下がってしまいます。
後で、動画をチェックして、凹んでいます(笑)
意識的に視線を自分の目の高さの遠いところを見るようにしてみてください。それだけでも姿勢がよくなり身体の軸が整ってきます。
この【視線と軸の関係】を理解できてくるとあらゆる技で応用が利きます。
転ぶことに恐怖心があると気になってしまう足元。しかしながら、足元を見ることで より転びやすくなっているとしたら…
人間、足元を見ながら歩いている人よりもしっかりと前を向いて歩いている人のほうが姿勢が良いのはご存知ですか?スマフォ見ながら歩いている人も姿勢が悪いですね。
スノーボードだから足元を見ないということではなくて、全ての運動をするときに、この足元を見ないというのは当たり前の条件になってきます。
そして、最後に着地の時の視線を意識してみてください。
スローの動画をしっかりもう一度見てください。
着地した瞬間の【視線】は後ろです!
進行方向とは逆の方向を見て着地となります。ノーリーバック180をやったときの着地を覚えていますか?
まだ【ツイスト運動】の項目を見ていないという人はこちらから確認してくださいね♪
http://bit.ly/2isAqTt
このバックサイド180と同じく【ツイスト運動】を使って着地になります。上半身は270度だけ回し、残りの90度を下半身のみで回していきます。
それが理解できてくると、あれ?360度、まるまる一回転させる必要がないことがわかってきます。
また、視線を後ろに向けて着地することで回転を止め、綺麗に回ることができるようになります。
この3つの視線
・回転方向に視線を送る
・足元を見ない
・着地は後ろ
これらをしっかりと意識して、もう一度、その場で回ってみてくださいね♪
安定して回れるようになれば、前回のピボットで学んだ【電信柱の原理】を応用すれば
あら不思議!軽い力でクルッと回れるようになりますよ♪
ノーリー360に関しては、ハウツーDVD『レイトキャンプ虎の巻・第一弾』で、レッスンで実際に教えている練習方法をお伝えしているので
もっと細かなことまで知りたいと思っている人は、
是非、こちらもチェックよろしくお願いいたします♪
https://dom7s.stores.jp/items/544ad38eef33778d44000b6e/reviews
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全ライダープロフィールはコチラから
幻影(幻影:ライダー紹介ムービー)
グラトリ初心者が必ず挑戦したいトリックと言っても過言じゃないでしょう!
第1にリラックスする。
ボードの反発を利用して1回転するのですから、
最初挑戦する時は必ず力んでしまい、良いパフォーマンスができないと思います。
必ずリラックスする意識を持ちましょう!
第2に目線先行の動き。
ノーリーで弾く時に、大事になるのが、目線と首の先行動作です。
実際、ノーリー360なら腕の振りなど必要なく、目線のみで回す事ができます。
回す事に意識が行き過ぎると、それだけで、力んでしまってスムーズにトリックができなくなってしまうので、最初に言った様にリラックスして目線でスピンをコントロールしましょう♪
第3に着地のコントロールはしっかりと!
ノーリー360で重要なのが、着地のコントロール!着地でダラダラとドライブしてしまうと、回れたとしてもメイクとは言えません。この着地は、目線を進行方向とは逆に残す事で解決すると思うので試してみてください♪
以上3つのポイントであなたもノーリー360マスター♪
山本純士(山本純士:ライダー紹介ムービー)
1 板の反発を利用する
2 しっかりと溜めを作り、モーションは大きくハッキリと!
板の反発をちゃんと利用すると高さも出て回し込みやすくなります。
360は、この先の更なる高回転の登竜門です。
その為、ここでしっかりと基礎を作っておく必要があります。
1つ1つのモーションを大きくハッキリとおこなう事でノーリースピンの感覚を体に植え付けましょう!
神保賢一(神保賢一:ライダー紹介ムービー)
1 バックサイドターンの途中で仕掛ける
板が斜面に対してまっすぐになったところからノーリーに入ると、自然と上半身を回転方向へ開くことが出来ます。
2 後ろ足を引き上げて弾く
ノーズプレスの形を作ると、しっかりノーズで弾くことが出来ます。
前足はヒール荷重にしましょう。
3 目線は山側へ
板は先に送り、目線は遅れて山側にすることで、惰性で回らずに止めることが出来ます。
ノーリー360をマスターしたら、540へステップアップしていきましょう!720まで出来たらゲレンデで目立つこと間違いなしです!!
吉武大貴(吉武大貴:ライダー紹介ムービー)
ヒールターンきっかけでしっかりしゃがんで前へ踏み切る!
簡単に説明するとこんな感じですがなかなか奥が深いです(笑)目線を下げずに肩を平行に回しましょう!
また途中で回転が止まってる人はだいたい肩が閉じてしまっているので目線を回転方向を見続ける。
ノーリー系のぶん回しはかなり奥が深いです(笑)僕自身色んなライダーの打ち方を聞きましたが、本当に人それぞれ打ち方が違うので試行錯誤しながら、自分に合ったやり方を見つけて540、720、900!?を目指して欲しいと思います!
田中ポール和樹(田中ポール和樹:ライダー紹介ムービー)
360と540と720の違いがわかりますか?
まずはなぜ360なのか、どれだけ回ったら540なのかカウントできるようになりましょう。すごい回っているように見えて実際空中では一回転しかしてなかったりします。
まずグラトリのカウントの基本として最初に蹴り上げる動作を回転数としてカウントします。なので360は最初に蹴り上げる動作を180とカウントし、空中では180しか回っていません、つまり180の動きができる人であれば360は余裕でできます。きっかけがノーリーなので、そこが掴みきれていない人はピポッド180の動きを再確認して下さい。また谷側の板を踏む動作なので谷側を踏むことに抵抗がある人はノーズマニュアル等で感覚を養いましょう。
次に540は踏み切ってから空中で一回転です、ターンの使い方や目線や肩の送り方などテクニックが必要となってきます。ピポッドの説明にヒントがあると思いますので組み合わせてみて下さい。
ただ1番重要なのはここでも回転数のカウントです、回転数がわからなかったら板に回されているだけです。わかりやすいのが景色でカウントすることです、360の場合は技が終わった後にまた同じ景色になっているはずです、540の場合は背中側の景色になっているはずです。実際に板に乗りながら飛ばずに回って回転数をカウントしてみて下さい、技が完了した時に見える景色に向かって回れば、必要以上の先行動作をしなくなり軸が安定します。
室井洋平(室井洋平:ライダー紹介ムービー)
慣れないうちは『回したくなる』のがノーリー360
上半身で無理に回し込もうとしたり、後ろ足を回そうとしているうちはなかなかうまく回れません。
何より大切なのは膝を『曲げて』『伸ばす』
ただそれだけ!
ヒールサイドターンの最中に『しゃがんで』『ジャンプ』をする。
ターンの際にかかる横のG
ここでしっかりとノーリーによるノーズの弾きが出来ていれば、回さなくても回ります!
最初は緩やかな斜面、柔らかなバーンやシャバ雪などで練習しましょう!
岸波秀樹(岸波秀樹:ライダー紹介ムービー)
ノーリーで高さを出すコツ!
ノーリーを回す際に板を踏むのではなく後ろ足の膝を引き上げるイメージをしてみて下さい。板を踏んでしならせるよりも簡単に力が加わり高さが生まれます。
後は弾きに合わせて飛びましょう
高橋玲(高橋玲:ライダー紹介ムービー)
ノーリーを回す時に、1番重要だと思っていることは回転の速さより、高さを出すことだと思っています。
高さを出せる事で、回転数を増やすことや、ロックやシャッフルのアレンジを加えられる等の、更なるステップが生み出せます。
まずはノーズの踏み、上半身の引き上げ、飛んだ後の下半身の引き上げ、これらの感覚をしっかりと身につけて、高さのあるノーリー360を完成させましょう。
90°付近でノーズを踏む→反発が返ってくるタイミングで上半身の引き上げ→弾いた後の下半身の引き上げ→180°回ったら足だけで残りの180°を回しこむ。
兵頭 龍(兵頭 龍:ライダー紹介ムービー)
ピボット180の時と同様に、低いアプローチ姿勢からバックサイドターンの始まりの
前足寄りのヒールエッジで雪面を捕える瞬間をきっかけに、ノーズに重心を移動し、伸び上がりながらノーズを弾く。
ノーズを弾く時に目線、肩、胸をフロントサイドスピン方向に山側を向くように先行していく。
ノーズを弾いたら両足を引きつけて、180から360に向けて、上半身と下半身を逆捻りさせて
360で回転を止めながらトゥエッジで着地をする。
田中陸太(田中陸太:ライダー紹介ムービー)
その1 テイクバックをとるく
その2 FSスピンのラインどり
1 ピボット180同様、ボードだけで回そうとしても回りません。
しっかりと、上半身で溜めを作ってみてください。
2 キッカー・フラットにて180・360等をやる際に、ボードをフラット。ではなくラインどりをし薄っすらヒールエッジに乗っているかと思います。
ノーリー360も同じようにラインどりをしてみてください。ノーズで弾くため、オーリーのスピンとは最後だけ、変わりますがラインどりは同じです。ボードのしなり・反発を使って高さも出せるようになると良いですね。
身体を動かす順番を簡単に説明させてもらうと…
上半身→下半身→下半身→上半身といった具合です。
是非、カッコいいノーリー360を覚えてもらえたらと思います。