KANSAI SNOWBOARDING

先シーズンは、北海道のみならず関西、アメリカと導かれるままに様々なライダーとセッションを重ねてきたフォトグラファーのGian。今回切り取る物語は、堀井優作の地元兵庫県たつの市でのストーリー。リアルに感じた関西スノーボードシーンを綴る…

北海道はパウダーも少し落ち着き始めた、3月中旬。ここ数年、札幌をベースに活動しているDAYZEこと堀井良輔君とフェリーに揺られ南下していた。目的地は兵庫県たつの市。

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堀井兄弟の地元だ。なにやら堀井家のBig Partyがあるからと話を聞きつけ、連日パウダー撮影も少し落ち着いてきていたこともあり、軽い気持ちで関西へついていった。暖冬で本州は雪が少ないこと以外は全く情報はなし。「雪がないっていっても多少はあるでしょ!」「関西の山でスノーボードの撮影をするんだ!」という思いだけ持って向かっていた。夜中に到着し周りがあまり見えない中、春の香りを感じる。北海道から来た僕は「暖かい!」なんて思いながらで堀井家に到着。そこで、アメリカ帰りの兄・優作君と合流し堀井家の家族の方にもご挨拶。朝、目が覚めると見事なまでの緑が多い景色にこりゃ山にも雪はないな…と確信しつつ朝ごはんをいただく。縁側に座り和風の庭を眺めがら各々仕事をしたりまったり過ごす。

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数日間はたつのをベースに、優作君の実家でChillしつつ周辺をSKATEやトレッキング等を楽しみつつ観光三昧。たつのから足を伸ばし姫路でお城見学しつつSKATEで当て込む。

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神戸ではあの阪神タイガースの歌で有名な六甲山に登ったり、

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鳥取は海辺でスケートして、

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大阪ではお城を見つつミナミで飲み明かす。
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という最高な観光と堀井兄弟ゆかりの人に会いにいくというここまで完全にSKATE TRIPだ。どこへ行っても雪は1度も見ず「あれ、もしかしてスノーボードをしないでこの旅が終わってしまうのではないか…」と思い始めた。でも、せっかく関西来たんだし1 回くらいは滑りたい!とネットで積雪情報を調べ、2人の地元ネットワークに助けられ、雪がある場所を探し求めた。あるとこにはあるんです!そこは、兵庫県豊岡市日高町奥神鍋。早速、兄弟の先輩に当たる菅さんこと菅沼宙史さんに連絡し、向かうは名色ウインターパークへ!もちろんスキー場には雪はなく、近くの山道を散策しながらひた走る。沢地系の一角に雪を発見し早速準備を始め、セッションスタート!
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積雪量は恐らく20cm程度。春のパックされた雪が地面に乗っている程度。だがしかし、雪に飢えたスノーボーダーには少しでも雪があれば十分だ。全員でファンなセッションに。木から伸びるツルを見つけるとそれにぶら下がる良輔君にその下を潜り抜ける菅さん。

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良輔君と菅さんはかーなーりアグレッシブ&スタイル全開。菅さんは枯れ草の上レイバックで大人のライディング。

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良輔君は雪のない沢のボトムを岩があるのなんて気にせずゴツゴツさせながら滑り降りていく。ナチュラルの雪がないところでも攻め攻めすぎてかなり驚かされる。
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最後は出ているログを発見し、みんなで当て込みまくりセッション。良輔君が F3 NOSEJAM で当て込んだり優作君がTAIL TAPしたりと雪のない中かなり大満足のスノーボードになった。
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ほんと、菅さんたち関西のスノーボーダーは雪の少なさなんて関係なくスノーボードを楽しんでいる。この旅を通してスノーボードと雪と仲間さえあればどこでも遊べるのがスノーボードだと強く感じた。最後にその日の様子がつかわれている動画が StayHungly からアップされているのでご紹介!

お世話になった関西のみなさん、ありがとーございましたー!

フォトグラファー Gian PROFILE
北海道美深町出身。小学生の頃、仲のいい友達に誘われたのがキッカケでスノーボードの世界に足を踏み入れる。隣町出身のプロスノーボーダー鈴木 伯に憧れ名寄の高校に進学、そこで運命の出会いか現Mountain Jackのクルーと出会う。高校入学初日に「お前見た目がジャイアンだわ」のひとことでアダ名がジャイアンに。昔からMountain Jackをはじめとしたライダーと一緒に滑っていたこともあり、ライダーのケアが出来たらと理学療法士の資格を取得。冬は北海道札幌ベースでカメラ片手に動きまくっている。