大阪の中心地のお寺でストリートイベント! COWDAY STREET 2024【前編】

2024年11月23日。大阪は御堂筋にある北御堂(本願寺津村別院。梅田駅から電車で4分!)にて、「COWDAY STREET 2024」が開催された。10時から予選が行われ、決勝を迎える頃には入場制限がかけられるほど会場周辺には人が集まっていた。そして19時、大観衆の前で決戦の火蓋が切って落とされた。まずは、前編として大会レポートをお届けする。

Photo: itachan(COWDAY STREET 2024)

 

お寺という日本ならではのロケーションでスノーボードイベントがおこなわれるというだけでも、「COWDAY STREET 2024」は開催前から話題を集めていた。

御堂筋から北御堂へと続く階段

 

ただ、それ以上にスノーボード専門メディアとして注目したのは、その出場ライダーの豪華さ。ストリートを主戦場にフィルミング活動を通して自己表現をしている小川凌稀、戸田真人、米野舜士、鈴木冬生、相澤 亮、長澤颯飛、高森日葵に加え、ワールドクラスのコンテストに注力している國武大晃、荻原大翔、大塚 健、山田悠翔、濱田海人、宮村結斗といったテクニシャンたち、さらにゼブ・パウエルやグレース・ワーナーといった海外の大物ライダーまで参戦したからだ。スタイルで魅せるのか、高難度トリックで勝負するのか、それともクリエイティビティで会場を沸かせるのか。どんなバトルが繰り広げられるのかを想像しただけで、冷え込んだ気温とは真逆に興奮で身体が熱くなっていくのを感じた。

予選には、こんなキッズも参加していた

 

ここで決戦の舞台を紹介しておこう。

御堂筋から階段をのぼって門を抜けると見えてくる、本堂に続く階段に特設ステージが設けられていた。下から見て左にダウン・フラット・ダウンのキンクレールが、そして右にはフラットダウンレールが配置されていた。予選や公開練習を見ていてもトリックはかなり仕掛けやすそうで、ファイナルも熾烈なトリック合戦になるであろうことは簡単に予想できた。

メンズの予選。トランスファーを仕掛ける相澤 亮

 

まずは女子。スイカこと石原晴奈のFSボードでスタートすると、グレース・ワーナーがノーズマニュアルからのFS180オフで続く。そこからはスピンインやスピンアウトなどが連発。なかでも目立っていたのは、予選から勝ち上がってきた坂本 妃菜乃のメンズ顔負けのスタイル。結果的に彼女が放ったBSリップスライド・270オフがベストトリックに選ばれることに。そしてベストライダーには、CAPITAの最新ムービー『GLOW』にも出演する高森日葵。キンクレールでBSボードスライドからのタップアウトや270オフをメイクし、さらにはFSノーズスライドで、しかも本当に先端部分だけで全抜き。その瞬間、会場には割れんばかりの歓声が沸き起こった。

ノーズの1点でキンクレールをコスりきった高森日葵

 

続いて男子。いきなり「ヤツ」がオーディエンスのハートをわしづかみにした。そう、予測不能な動きをするゼブ・パウエルだ。公開練習では一度も乗っていなかった2mオーバーのパウダーボードで登場し、キンクレールに突っ込んだのだ。

こんなロングボードでレールを攻めるライダーを見たことがない。ゼブ・パウエル

 

会場のボルテージは一気にあがり、そこからは予選でBS450オン・ボードスライド・270オフをメイクしていた宮村結斗を筆頭に、濱田海人のBS360オンや、荻原大翔によるキンクレールのフラット部分を狙ってのBS270オン、國武大晃のレール上でボードを1回転させる乗せ替えコンボ、などハイレベルなトリックが次々と繰り出されることに。また、バターBS180でレールに入った小川凌稀、BSリップスライドから華麗なタップアウトで魅せた戸田真人らはスタイルでも観客を魅了。そんななかベストトリックに選ばれたのは、キンクレールでCAB270オン・ボードスライドからレギュラーに戻してストンプした一ノ瀬 海渡。後半のダウン部分での粘りは異次元レベルの板さばきだった。そして、今回の激戦を制したのは、フラットダウンレールのリップからキンクレール後半のダウン部分めがけてBS270でトランスファーをしてアウトでも270でまとめるなど、何本もインパクトのあるトリックを連発し、トリックとスタイルで魅せた相澤 亮。まさに圧巻の勝利だった。

 

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Mens_BEST RIDER

相澤 亮

 

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Womens_BEST RIDER

高森日葵

 

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Mens_BEST TRICK

一ノ瀬 海渡

(CAB270 ON BOARDSLIDE @DOWN-FLAT-DOWN RAIL)

 

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Womens_BEST TRICK

坂本 妃菜乃

(BS LIPSLIDE 270 OFF @FLAT-DOWN RAIL)

 

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大阪のど真ん中にあるお寺で開催された「COWDAY STREET 2024」。総来場者数は、のべ4,000人を超える大成功で幕を閉じた。今回は大会レポートのみだったが、近日中に【後編】として、様々なライダーたち、ジャッジ、カメラマン、イベントを手掛けた中心人物の声をもとに、本イベントを振り返る記事をお届けする。

後編はコチラ

見逃した人は以下リンクから当日のライブ映像を見ることができるのでチェック!

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