すでにシーズンインの風物詩イベントとして定着している「東京雪祭~SNOWBANK PAY IT FORWARD」が、先日、東京・代々木公園で開催された。そのイベント内のジブコンテストにて、鮮やかなトリックとオリジナリティ溢れるスタイルで、観る者を惹きつけまくっていたCAPiTAライダーの5人にスポットライトを当てる。

Photo: ZIZO


玉村 隆
INK MOVIEの処女作に出演して以来、現在もアーバンスノーボーディングで自己表現を続ける玉村 隆。そのガッチリと鍛え抜かれた身体から繰り出される、どっしりとしたパワフルなジビングで、3年前と昨年の同大会で優勝した経歴を持っている。今年も準優勝に輝いた。

「ストリートでガッツリと撮影するようになってから3シーズンが経ちました。この冬も、岡本史哉と大久保 真司、そして自分の3人でやってるBLAZYっていうクルーで、ストリートの撮影をずっとやっていく予定です。昨シーズンは岩手や山形といった東北エリアでの撮影が多かったですが、この冬は雪次第ってところもあるので、まだどこで撮影しようっていうのは決めてません。ただ、自分らはクルーを組んでいても、誰かと同じトリックをやるのは嫌だし、可能なかぎり同じスポットをやらないようにしているんです。クルー内でも、『かぶるのはダサいよな』とか言い合ってるので(笑)。この冬は、『そのスポットで、このトリックか。ヤベーな』『ベーシックなトリックだけどカッコいいな』とか言ってもらえるカットを多く残していきたいです。YouTubeのBLAZYのアカウントに映像をアップしていくのでチェックしてください」

BLAZYより公開された玉村のフルパートはコチラでチェック!

リップから飛距離のあるジャンプでレールにオンしても、とにかく安定感がハンパなかった

高森日葵
小学生の頃からDIRTY PIMPの作品に出演し、昨シーズン末にはマウントフッドでおこなわれたジェス・キムラ主催のイベントに日本人唯一のライダーとして招待され、14歳ながらCAPiTAとUNIONとDEELUXEのグローバルライダーとして活動している高森日葵。SNOWBANKのジブコンテストでは前回女王に君臨し、今年も270インなど他ライダーよりも難度の高いトリックに挑戦していた。

「ジェスに誘われて参加した『IT’S TITS!』ではCAPITAの海外ライダーたちと同じ宿に泊まって、一緒に滑って、本当にいい経験ができました。海外ライダーはストリートがバチバチでも、ジャンプも地形遊びも上手いし、どこでも自分の魅せ方を知ってるからカッコいいなって。私も世界で活躍するライダーになりたいから、これまではジビングをメインに頑張ってきたけど、大好きなジブもやりつつ、ジャンプもフリーランも上手くなって、もっと自分らしいライディングスタイルっていうのを確立していきたいと思ってます。そして、スノーボードにトライし始めたばかりの人とか、キッズからカッコいいって思われたいし、誰かの目標になれるライダーになりたいです」

高森も出演しているCAPiTAとUNIONによるガールズムービー『FLOOD LIGHT』の映像はコチラから!

270インや乗せ替えなどトリックバリエーションの豊富なところも高森の魅力だ

渡辺雄太
同世代のライダーたちが日夜トリックの練習に明け暮れるなか、昨シーズンから本格的に憧れていたムービーの世界に足を踏み入れた中学生ライダー、渡辺雄太。小学5年のときに出場したSNOWBANKのジブコンテストでは、キッズ部門で優勝を果たし、それ以降は毎年招待ライダーとして出場している。

「これまでガッツリとした競技の大会には出たことなくて、大会といってもジブのイベントくらいなんです。昔、パイプの関東大会に出たとき、練習と本番を合わせて1日で数本しか滑れなくて……いっぱい滑れないのが嫌っていうのと、そもそもスノーボードって競い合うものじゃなくて、自分のスタイルを魅せるものだっていう考えがあるから……。それで大会には興味がなかったんです。ジブをちゃんとやり始めたのは小学4年くらい。オフシーズンはSNOVA新横浜で、シーズン中は群馬・丸沼や新潟・妙高杉ノ原のパークを滑り込むことが多かったですね。昨シーズンはWAKUWAKUのクルーと一緒に動かせてもらいました。もうすぐ、その映像も公開されると思うので、是非、観てもらいたいです。今後はしばらくストリートをやり続けて、日本で一番ヤベェーって言われるようなライダーになりたいです。ゆくゆくは海外でも活躍したいので!」

渡辺の動画は今のところ自身のインスタでチェックできる。

また12月10日に長野・白馬でおこなわれる合同試写会では、WAKUWAKUの作品にフレンドとして出演。また、自身のフルパートも流されるとのこと。公開されたらピックアップして報告するので続報を待っていただきたい。

軽やかに、そしてスタイリッシュに。ボードを手足のように操る渡辺によるフロントサイド・ボードスライド

鈴木冬生
中学生の頃から出演しているDIRTY PIMPのミスター・スタイラー、鈴木冬生。華麗なトリックはもちろん、その風貌、服装、ライフスタイル、すべてを含めてカッコいいライダーだ。

「中学3年のときにSNOVA羽島でやってたイベントで声をかけられて、その冬からストリートの撮影をDIRTY PIMPでやるようになりました。(小川)リョウキくんと(戸田)マサトくんと一緒に撮影したんですけど、ただただ『ヤベー』『スゲー』と思って……。オレもこんなふうになりたいって感じで、今までストリートをやり続けてきました。自分が滑るときに意識しているのは、なるべく力を入れてないように魅せるってこと。あとは、スノーボードってトリックだけが上手くても、見た目が『ん?』ってライダーもいるから、服装も含めて見た目も意識してます。やっぱりすべてがカッコよくないと意味がないから。この冬も、雪が降り始めたら北海道に行って、5月くらいまではストリートで撮影をする予定です。海外ライダーもやらないような渋いトリックをやったりもしたいけど、自分が見つけたスポットでも魅せられたらいいなって思います。某ムービープロダクションの撮影にも誘われているので、この冬は自分にとっても大事なシーズンだと思っていて。今まで以上に自分のことを観てくれる人も増えるだろうし、かましてやります!」

鈴木も出演している昨年公開のDIRTY PIMPの『BRAIN STORM』はコチラからチェック!
DIRTY PIMPの最新作が公開されたら、本WEBサイトでもアップするので、お楽しみに!

攻略が難しいキンクレールでも、このスタイル。カッコよすぎるでしょ!!

長澤颯飛
NOMADIKのチームムービー『GYPSY』ではアグレッシブかつスタイリッシュなストリートパートを残し、相澤 亮が手掛けるブランド・UKIYOからもソロパートをリリース。さらにUKIYOではデザイナーも務め、さらに自らミシンを踏んで服も作れる。そんな多彩な才能で一気に注目を集めた20歳の新星、長澤颯飛。今年のSNOWBANKのジブコンテストでは初参戦にして、見事王者に輝いた。

「この冬は、北海道をメインにしつつ、雪次第で本州もいろいろ回りながら、自分も入れて3人のクルーでストリートの撮影をする予定です。自分が納得できるフルパートを残すために! その撮影以外にも、某ムービープロダクションの撮影にも合流する予定です。もともとコンペティターだった自分がストリートをやるようになったのは2年前から。(相澤)リョウくんと(大村)ユウキくんについて行くようになり、そこで一緒に動かせてもらったのが大きかったですね。ただ、そのときは自分の滑りに満足がいかなくてパートは作らなかったんです。でも、リョウくんがイベントのときにサプライズで自分のカットも入れてくれて。それが嬉しくて。それからは映像の世界にどっぷりになっていきましたね。今、トリックがヤバいライダーはいっぱいるけど、オレは上手いっていうよりもカッコいいを目指したいんです。スノーボーダーって滑りはもちろんだけど、ライフスタイルも含めて、何よりもスタイルっていうのが大事だと思っているから」

UKIYOで公開されている長澤のフルパートはコチラでチェック

スイッチのバックサイド・リップスライドからのプレッツェルアウト。あまりにもスムースすぎて「彼はグーフィーなんだ」と思った観客は少なくないはず
見事優勝を飾った長澤。今シーズンの活躍が楽しみだ!
SNOWBANKのメンズ部門ではCAPiTAライダーの長澤(右 1位)と玉村(左 2位)がワンツーフィニッシュの快挙!

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