待望の最新型BOA®︎「H4」が登場〜トップライダーが求める極限のライディングまでを支える、信頼性を備えた最強システム〜

単なるシューレースでは難しかった最高のフィットを素早く、確実に得ることができる「パフォーマンスフィットシステム」として、今や我々スノーボーダーには欠かせないBOAフィットシステム。前シーズンまで、数多くのスノーボードブーツに採用されてきた「H3」が誕生してから8年目を迎える今シーズン、BOAに最新プラットフォーム「H4」が導入された。H3からH4へのアップグレードのポイントはどこか? H4導入により、各社ブーツのパフォーマンスはどこまでアップデートされるのか? 気になるポイントをここで全て解き明かす。

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「H4」へのアップグレードで
さらなる完璧なフィットシステムとして
進化を遂げたBOA

BOAが誕生して19年、スノーボーダーにとって最も重要な足元のセッティング、ブーツの締め上げをダイヤルを用いておこなうという革新的なシステムの登場によって、我々のライディングは格段に楽なものになった。そもそもシューレースの締め上げは、ハードなライディングを常とするスノーボーダーの足元ではとても厄介な作業で、時間がかかり、常にベストなフィットを得るには熟練することが必要だった。しかし、BOAの登場によって、我々はダイヤルを回すだけで自分の好みのフィットを簡単に得ることができるようになった。強いテンションをかけながらの微調節はBOAだからこそ可能なもの。BOAを使用することに慣れてしまった我々にとっては、むしろ過去の厄介さを想像することの方が難しいほどなのだが、すでにBOAは我々のライディングには欠かせないシステムになっている。
そのBOAが新たなるH4へと進化した。目指したのは、より過酷な環境での耐久性と万が一のトラブルを回避するメンテナンス性だ。そこにはもちろんパイオニアを務めるトラビス・ライスをはじめ、多くのトップライダーたちの現場からのフィードバックもあるだろう。今回の進化によってBOAの信頼性はさらに飛躍的に高まったと言える。
もうひとつの進化は、H4では従来のステンレス製レースとすでにBurton社のブーツで使用していたTX3というテキスタイル(非金属製)レースが併用できるシステムになったことだ。同時に今季よりTX3は多くのブランドでの使用が可能になった。化繊製ならではの柔軟性が好まれるような用途においては、各社ブーツで新たなる選択肢としてTX3レースが使われるようになったのだ。

耐久性がありながらもしなやかでしっかりしたホールド感が得られるステンレス製レース(左)、よりフレキシブルなタッチが得られるTX3レース(右)、それぞれの特性がブーツのパフォーマンスを押し上げ、ライダーが求めるベストなフィットを実現する
各社がブーツが求めるパフォーマンスに合わせて、ステンレス製レース、TX3レースを使い分け、より完璧なフィットと共にライディング時の性能アップを実現するモデルを開発。H4登場によって、さらにBOA搭載のブーツはアップグレードされたと言っていいだろう

今シーズン、H4搭載のブーツを入手して、
最高のパフォーマンスフィットシステムと共に
よりスマートで満足度の高いライディングを楽しもう

さまざまな状況に対応する、壊れにくい新たなる設計

 カートリッジの耐久性向上 

H4ではダイヤル、カートリッジ、バイオネットと全てが新設計

H3と比較するとカートリッジにある4本の脚部(ツメ)が、太く、短くなっている。さらに土台となるバイオネットとの接合部分のオーバーラップ部分も増加し、噛み合わせがより頑強になっている。さらに土台となるバイオネットはソフトナイロン素材を使用し、過剰な負荷がかかった場合に力を逃す構造を導入。カートリッジの脚部を支える部分に柔軟性を持たせることで、例えばダイヤルに強い衝撃をうけた場合も脚部が破損する前に自らが外れてくれるのだ。万が一、カートリッジ部分が外れた場合でも、簡単にバイオネット側へ取り付けることができるためライディングに支障が起こることがなくなるわけだ。

左のH3と比較すると右のH4はかなりコンパクトな作りになっている。特に脚部が短くなっているのが特徴的だ
左がH3、右がH4のバイオネット。H4ではソフトナイロン素材を使用し、柔軟性を高めることで過剰な負荷がかかっても破損を防ぐ構造へ

 


簡単にダイヤルを外し、メンテナンスをおこなうことができる 

H4ではこのようにダイヤル脇のノッチにマイナスドライバーを差し込み、反時計回りに回転させてロックを解除。作業もスムーズだ

H4の機構としてレースの巻き取りのエラーやトラブルも起こりにくいシンプルな設計だが、レースの取り付けなどをおこなう際のダイヤルの取り外しもとても簡単だ。マイナスドライバーの先端をダイヤル脇のノッチに差し込み、ドライバーを反時計回りに回転させ、ロックを外す。さらにカートリッジを時計回りに回転させ×印のポイントに合わせると外れる設計だ。だから、レースに不都合があってもすぐに対処可能。メンテナンスの利便性はさらに高まった。


ステンレスレース、TX3レース共通の新型ユニバーサルスプール 

上の穴はTX3レース、下の穴はステンレス製レース用と1つのスプールで2種類のレースに対応

レースの巻き取り部となるスプールは、H3ではTX3レース用は別規格のスプールを内蔵していたが、H4では1種類で全てのHシリーズ用レースに対応したユニバーサルスプールとなり、より汎用性の高いシステムへと進化した。

 

 柔軟性を求めるライダーに快適なフィットをサポートするTX3 

柔軟性に優れ、巻きグセがつきにくく、絡みにくいという特徴を持つTX3レース(上)、耐久性に優れ、しっかりとしたホールド感が魅力のステンレス製レース(下)

すでにBurtonに搭載してきたH3で使用され、その実力は実証済みのTX3。高い引っ張り強度を持つ超高分子量ポリエチレン繊維とポリエステル繊維を融合させて、柔軟性を備え、巻きグセがつきにくく、絡みにくいということでも好評を得ているテキスタイルレース。耐久性に優れ、しっかりとしたホールド感を得やすいステンレス製レースと共にブーツごと各モデルでのレースの選択が可能になり、さらにブーツのパフォーマンスを高める可能性が開かれた。

 

 スマートで扱いやすいシステムへ 

全体的なフォルムを見てもコンパクト化されているH4。レースの巻き取りを考えるとかなりミニマムなサイズと言えるだろう

H4の新形状はH3よりも洗練され、扱いやすくなった。H3も登場以来マイナーチェンジを重ねてきたが、H4の完成度は飛躍的に向上し、それは操作性だけでなく、メンテナンス性までもスマートなものへと進化した。今シーズン、ブーツを選ぶ際にはBOAのダイヤルに刻まれたH4の文字に注目しよう。

 BOA PIONEERたちがBOAのパフォーマンスを語るMOVIE 

TRIVIS RICE

TARO TAMAI

MASANORI TAKEUCHI

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