1992年、アメリカ・シアトルでスタートしたRIDE SNOWBOARDSは革新的なデザインのプロダクトを毎年リリースし続けているコアなアメリカンスノーボードブランドのひとつだ。そんなRIDE SNOWBOARDSのバインディングがフルリニューアルして20/21シーズンについに登場。

高いレスポンスと適度な柔軟性を手に入れたAシリーズ

これまで各モデル別の展開だったのが、今シーズよりAシリーズ(写真左)とCシリーズ(写真右)の展開に変わっている。まず最初に紹介したいのがAシリーズだ。Aシリーズの特徴はアルミニウムのシャーシとヒールカップのコンビネーション。RIDEの過去のモデルにも搭載されていたインフィニティシャーシを進化させて誕生した。アルミニウムのシャーシを使ったこれまでのモデルは、素材の特性もあって高いレスポンスが魅力だった。しかし反面、構造上レスポンスが高すぎてフレックスが硬すぎると感じる部分もあった。そこで素材を柔軟なアルミ素材に変更し、シャーシのかかと部分の形状を丸みをもたせた形に改良。それにより高いレスポンスは保ちつつも、横方向の柔軟性も手に入れた。また、Aシリーズのもうひとつの特徴がヒールカップ。ヒールカップの素材はこれまでもアルミを使っていたが、製造方法を変更。今まではアルミのプレートから型抜きしていたのだが、鍛造という金属加工の方法を使ったことで無駄が出なくなった。

フルリニューアルされたAシリーズのアルミニウムシャーシは、プロライダーも絶対の信頼を寄せる素早いレスポンスが魅力
シャーシ同様にヒールカップにもアルミニウムを使用したことで軽量でありながら高いレスポンスを可能にしている
シャーシのかかと側部分はややカーブを持たせた形状。このカーブがレスポンスが硬くなりすぎない役割を果たす
つま先とかかと部分には衝撃吸収性能に優れたゴム製のパッドが搭載されているので、激しい衝撃でも安心

より柔軟性が高く滑らかな乗り心地のCシリーズ

そしてもうひとつのCシリーズは、ヒールカップはAシリーズ同様にアルミニウムを使用している。Aシリーズとの違いはシャーシにプラスチックの複合素材を使ったコンポジットを採用。コンポジット素材はナイロンとファイバーグラスの混合素材で、アルミと比べて柔軟性が高い。つまりコンポジットの方は衝撃吸収性に優れ、滑らかな乗り心地が魅力だ。

Cシリーズにはプラスチックとファイバーグラスの複合素材で構成されたコンポジットのシャーシを採用している
バインディングの中でも最も力の掛かるヒールカップにはAシリーズ同様、高いレスポンス力のあるアルミを採用
衝撃吸収性能に優れたゴム製のパッドがつま先とかかと部分に搭載され、激しい衝撃を吸収し乗り手の安全を守る

これまでハイエンド=硬いというイメージだったのが、AシリーズとCシリーズの登場によって革命がおこった。Aシリーズでは上から10、8、6、4とフレックスのフィーリングの違いで4モデル、Cシリーズは10、8、6、4、2の5モデルが展開される。ウイメンズモデルは、メンズのAシリーズにあたるALシリーズが8、6の2モデル。またメンズのCシリーズにあたるCLシリーズは8、6、4、2の4モデル用意されている。
それぞれハイエンドになるのがフレックスがいちばん硬い10となり、数字が少なくなればなるほど柔らかくなる。つまり、シャーシの素材の違いで好みを選び、さらに各パーツの特性の違いで細かいフィーリングの違いを生み出している。
これまでハイエンドはアルミ、ローエンドはプラスチックというイメージだったのを、アルミ、コンポジットそれぞれの素材でハイエンドからローエンドまでラインナップ。分かりやすく言い分けるなら、Aシリーズはレスポンス重視。アルミの特性でもある素早いレスポンスのおかげでカーヴィングやビッグマウンテンをハードにチャージしたい人にオススメ。Cシリーズは衝撃吸収に優れた安定した滑り重視。程よいレスポンスの乗り味なので、パークやグラトリ、またゆるくターンを楽しみたい人や地形でメローなライディングがしたい人にオススメ。
RIDEチームライダーの中ではA-10、A-8、C-10とC-8を使用しているライダーが多い。ちなみに、ストリートで活躍している小川凌稀はC-8とC-6を使い分け、白馬のバックカントリーを高速ライディングで攻める北江正輝は、A-8をチョイスしている。

RIDEのグローバルライダー、ジェイク・ウェルチも新たなバインを愛用
ガールズストリートシーンで人気のジル・パーキンスは、CL-8でハードに攻める
スペンサー シューベルトはC-8を使用

▼A-10を使用したジェイク・ブラウベルトのショートムービー

もうひとつ先シーズンからの大きな変更点として、サイズ調整できる幅が格段に広くなった。ヒールカップを前後に動かすことで5段階サイズが伸び縮みするので、たとえばMサイズで24~28cmのブーツに対応出来るようになったことになる。これまでが3段階だったのでかなり大きなメリットといえる。
今シーズンは、フルリニューアルしたRIDEバインのなかから、ベストなアイテムを探していただきたい。

ヒールカップをズラすことで5サイズも伸び縮みするので、1モデルで対応できるブーツサイズの幅が広がった(写真はAシリーズ)
ビスの調整だけで、サイズが5段階も伸び縮みするので、各サイズに対応するブーツサイズも格段に広がった(写真はCシリーズ)

各シリーズのハイエンドモデルがこれ!

A-10
COLOR: CLASSIC BLACK(全2色)
SIZE: M, L
PRICE: ¥59,000

新たにラインナップされたアルミシャーシにアルミヒールカップを採用したAシリーズのハイエンドモデル。アルミニウム特有の優れたレスポンス性とフレックス、そしてパワー伝達を可能にする。ハイバックにはウレタンの比類無き衝撃吸収性能と、カーボンファイバーによる優れたレスポンスを提供するThe Carbon Slimeback™ハイバックを搭載。アンクルストラップには、2つの異なる密度のプラスチックとフォームを組み合わせた3ピースアンクルストラップを装備。快適性、耐久性、そしてパフォーマンスを実現している。ボードとバインディングを繋ぐディスクにはアルミニウムと汎用性の高いコンポジットディスクの2種類同梱されているので自分の好みでチョイス可能。2.5度に角度が入ったフットベッドにより効果的にノーズからテールまでのパワー伝達を可能にする。高速での振動を吸収するTPUベースパッドと、結合したゴム製ポッド搭載し、よりスムースなライディングを実現。A-10はハイエンドのパフォーマンスとアルミニウムのレスポンス性を生かした非常に正確なライディングを求めるユーザーためにデザインされている。

3ピースアンクルストラップは2つの異なる密度のプラスチックとフォームを組み合わせ、耐久性も非常に高い

 

C-10
COLOR: KUMA DRAGON(全2色)
SIZE: M, L
PRICE: ¥52,000
プラスチックの乗り味を好むユーザーのために新たにラインアップされたアルミニウムヒールカップとコンポジット素材を組み合わせたCシリーズのハイエンドモデル。アルミニウムヒールカップは必要な場所にアルミニウムの感触と耐久性を提供し、コンポジットトレイは快適性とスムースなライディングを実現。ハイバックにはウレタンの比類無き衝撃吸収性能と、カーボンファイバーによる優れたレスポンスを提供するThe Carbon Slimeback™ハイバックを搭載。アンクルストラップには、2つの異なる密度のプラスチックとフォームを組み合わせた3ピースアンクルストラップを装備。快適性、耐久性、そしてパフォーマンスを実現している。アルミニウムと汎用性の高いコンポジットの2種類のディスク同梱し、ユーザーの好みでチョイス可能。2.5度に角度が入ったフットベッドにより効果的にノーズからテールまでのパワー伝達を実現。C-10はカーボンのレスポンスとコンポジットトレイの滑らかな感触を好むライダーのための高性能バインディングだ。

3ピースアンクルストラップは2つの異なった密度のプラスチックとフォームを組み合わせ耐久性にも優れている

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