Focusing own style: 溝畑槙也 インタビュー

きっかけは去年ドイツで行なわれたHead Jib Factoryのレポートを彼にお願いした時からだった。彼のライディングは各方面から色々聞いていたし、上手い事は写真を見てもわかる。しかし昨今やんわりと包み込みながら何を言いたいのかよくわからない記事も多い中、彼が書いていたレポートは直球スタイルで読んでいて飽きなく、むしろ彼自体がスノーボードについてどのように感じ、行動しているかに純粋に興味をもち、今シーズンもほぼ終わりを迎える中、改めて溝畑槙也にインタビューを行なう事ができた。

1)槙也君は今シーズンどのエリアでどのような動きをしていましたか?

今シーズンは、11月の終わりから2月までアメリカのコロラド州に行っていました。
毎年行っていますが、今年は初めて海外でのストリートの撮影をメインに動く予定で海外のライダー達とのセッションも楽しみでした。でも、撮影初日に激しいクラッシュをしてしまったのと、夜の撮影がマイナス30度を超えていてカメラが壊れてしまって、撮影を断念せざるをえなくなりました。

もう一つの目標としていた、海外でのコンテスト参戦はVolcom Peenuts Butter Rail JamのKeystone予選で実現しました。有名なライダーは出場していませんでしたが、ローカル達の滑りはハンパ無く上手かったです。その中でBackside lipslide450outで獲得した、「Gooyest Move Of Event」(大会中良い動きをしていたライダーに贈られる賞)は自分に自信を持てる良い機会になりました。

溝畑槙也が「Gooyest Move Of Event」を獲得した記事はこちらから

帰国後は、地元の岐阜をベースに福井や妙高、白馬など撮影をメインに活動しましたが、ことごとくヤられて地味な怪我をしていたので、今季は岐阜にいる時間が多かったですね。でもそのおかげで地元のイベントや大会に関わることができて、新しい多くの繋がりができました。痛い思いをたくさんしたシーズンでしたが、決して残念なシーズンではなくて多くの収穫と来年へ向けての反省を得る事ができた良いシーズンでした。

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Shinya has been learning many things from this season. Snowboarding, of course fishing as well.

2)海外のパークやスノーボーダーのレベル、雰囲気は如何でしたか?

海外のパークは中上級者に力を入れていてジブアイテムの9割がレールです。しかもそのレールも日本では見た事の無いような形状のものや設置の仕方をしている事が多くて、新しいスキルを問われる気がします。
滑っているライダー達は日本のように並ぶ文化はなく、行きたいヤツが行くっていう感じですね。

みんなフレンドリーでリフトに乗ったら必ずと言っていい程、会話します。すぐに仲良くなってFacebookで友達になったり、一緒にパーティに行ったりしてました。コロラドは海外でも指折りのパークがあるという事と、大きな大会が頻繁に開催されるという事もあって、世界的に有名なライダーが集います。なのでパークを滑っているライダー達のレベルはすごく高いし、クリエイティブな滑りをしています。見ていて勉強になるし、一緒に滑っても楽しいし自然にスキルアップしていける環境ですね。

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Shinya proves his riding skill at Volcom Peenuts Butter Rail,Keystone

3)パークライディングがメインだと思いますが、最近練習している技や目指しているスタイルはありますか?

練習している具体的なトリックは現在ありませんが、レールへのボードの当て方とかフリーランでのエッジのかけ方など、細かい所を意識して滑っています。今までは漠然とトリックにトライして覚えてきた気がしますが、よりレベルアップする為にこうして滑っています。

目指しているスタイルはありません。誰かを真似て作ったスタイルは自分のスタイルでは無いし、自分にとってベストでは無いと思います。思うがままに滑ってる今の僕のスタイルをカッコいいと思ってもらえるのが一番嬉しいですね。

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He focuses to build more his own style.


4)槙也君はどのような板やBinding,Bootsが好みですか?

ギアの好みについて話すのは難しいですが、使っているギアに愛着が湧いて同じモデルを使い続ける事が多いし、新しいモデルを使用してもだいたいの場合、すぐに同じように滑れます。こだわりは特にないですね。笑
ただ、スポンサーのhead snowboardsのギアの中ではブーツが特にお気に入りです。ルックスはもちろん、機能性にも本当に優れています。サーモインナーで自然とフィットしてくれるし、濡れにくいし、緩みにくいです。そして、壊れにくいです。よりフィットするように、わざと少し小さいサイズのブーツを選んでいますね。

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Good looking bro! interested? check his Facebook!


5)槙也くんが目指すスノーボードライフスタイルはどのようなスタイルですか?

スノーボードは、僕が岐阜県郡上市という場所に育ってきた中で自然とライフスタイルに加わりました。
小さい頃からやっている釣りや、父を筆頭に地元の人達に教わったお酒を飲む事も僕のライフスタイルでは大切な一部です。悪い意味ではないですが、決してスノーボードがライフスタイルの中で一番という訳ではありません。地元で過ごす仲間達との時間も一番だし、一人で釣りをしている時間も一番です。ただ、他の何よりも多くの時間を割いているのがスノーボードです。

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He always thinks about how his snowboarder’s career and connect with his local area

スノーボードのおかげで国内海外問わず多くの場所に行く事ができるし、多くの人との繋がりができます。僕は自分が岐阜県郡上市を代表するスノーボーダーとして活動していく事で、最終的には地元へ新しい風吹き込んだり、より岐阜のスノーシーンを盛り上げる事で恩返しをしていけたらそれは僕にしか出来ない事だし、それが自分にとっても最高のスノーボードのライフスタイルになるだろうと思っています。

どういった新しい風や恩返しが出来るのかはこれからの活動で探っていきたいですね。それが明確になって実行に移す時が僕のライダーとしてのスノーボードライフの終わりになると現時点では思っています。

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6)最後に一言

僕のインタビューを読んで頂いてありがとうございました。
これからも自分の気持ちに正直に、ぶれる事無くスノーボードをやっていきたいと思います。
僕の滑りで皆さんをわくわくさせれるようになれたら最高です。
そんなライダーを目指して頑張っていくので、是非応援をよろしくお願いします!!

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名前:溝畑 槙也(ミゾバタ シンヤ)
生年月日:1991年6月27日
出身地:岐阜県郡上市
好きな事:旅、地元にいる時間
嫌いな事:飲み過ぎた次の日の朝のなんとも言えない気持ち悪さ
スポンサー:
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ムラサキスポーツ各務原店,鷲ヶ岳スキー場,高鷲スノーパーク

 

Interviewed and Edit by
Credit_Kazu

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