参加者も観客も一体感を感じられた1日。パークイベントの魅力を再確認した「VANS HI-STANDARD SNOWBOARD SERIES」レポート

PHOTO: ZIZO
2024年1月27日 @ 石打丸山スキー場

滑走技術ではなく、“スタイル” にフォーカスしたパークイベントとして世界各国で行われてきた「VANS HI-STANDARD SNOWBOARD SERIES」。
昨年日本に初上陸し、今シーズンは石打丸山スキー場に舞台を移して開催。
断続的に雪が降るなか多くのフリースタイラーが集結し、「VANSカラー」で埋め尽くされた特設パークでこのイベントを楽しんだ。
当日の様子をレポート!!


VANSカラーの特設パークを楽しみ

スタイルをアピール、スペシャルマネーもゲット!!

ジャッジの印象に残った滑りをしたライダーに現金代わりのチケットが渡され、大会終了後には1枚1,000円に換金できる。その場で自分の滑りが評価されるというライブ感に、かつお金ももらえるとあって参加ライダーたちは、朝からやる気十分で会場に集結。

1月27日(土)、イベント当日の石打丸山スキー場の受付テントには多くの参加者が列を作っていた。
受付列を横目に、まずは会場となる特設パークをチェック。今回、戸田真人と佐藤亜耶がパークレイアウトを考えたという特設パークは、昨年よりもややコンパクトながらも、全体を見渡しやすく、すぐ横を通るリフトからもバッチリ見える位置取りに。
まさにリフト乗車中の人にもスタイルをバッチリとアピールでき、パフォーマンスにも気合も入る。

例年よりも積雪が少なく、イベントが行われた週にあった降雪でなんとか完成したという特設パーク。上部はヒップやウォールなどのセクション、写真の後ろ側に当たる下部は難易度の異なるアイテムが配置されたジブセクション

イベントには2つのステージがあり、ひとつはジャッジ陣も混ざって楽しむジャムセッション、もうひとつがチケットをゲットできるベストトリックコンテンストだ。午前・午後それぞれ1回ずつ行われた。

ジャムセッションはベストトリックコンテストの前哨戦というところだろうか。断続的に降り続く雪のせいで序盤は思うようにスピードが出ないようで、最初はサイズやアイテムに入るスピードを確かめながら滑っていたが、何度か繰り返すうちにスピードも出るようになって、力も抜けて、徐々にスタイルも入ってくるように。バンクでスラッシュをあげたり、仲間同士でトレインをしたりと、みんなが自分の滑りを楽しんでいた。

ジャムセッションにはジャッジ陣も参加。石打丸山スキー場とも馴染みの深い佐藤亜耶の一枚。フリーライドのイメージが強いが、やっぱりジブのうまさも際立っていた!
後半はダブルダウンレールをひたすら攻めていた相澤 亮。メイクした様にみえても納得がいかないのか、何度もトライしては悔しそうな表情を浮かべていたのが印象的だった

キッズやガールズの参加者も多く、特設パークを自分のスタイルで滑って楽しんでいた
この人も目立っていました!寒さをものともしないまさかの海パンスタイル
今回登場したスペシャルアイテム「フォトパネルジャンプ」。フォトパネルの手前に小さなキッカーが作られていて、まさにパネルから飛び出したようなユニークな写真が撮れる。このアイテムを使ってフォトセッションも行われた/Photo: Yamato @yamato__1000


ウォールを中心に攻める!!
盛り上がった午前の
ベストトリックコンテスト

ベストトリックコンテストが始まると空気は一変。
メローな雰囲気だったジャムセッションとは違い、みんな最初からがっつり攻めた滑りに大変身!!
午前中はパークの上部エリアがジャッジポイントになり、ウォールを中心に次々に参加者が滑り込んでくる。勢い余ってウォールを越えてVANSバナーまで飛び越えてしまう人も。そんな勢いのある参加者の滑りにジャッジもアガり、チケットが手渡されていた。

ジャッジを務めたのはVANSライダーの4人。左から久保田 空也、長澤颯飛、佐藤亜耶、そして、先日VANSチームに加入したばかりの相澤 亮だ。佐藤亜耶とともにパークデザインを手がけた戸田真人と同じくVANSライダーの鈴木冬生は、体調不良で残念ながら欠席

 

午後はダブルダウンレールをメインに
ヒートアップ!!

午後のベストトリックコンテストは下部のジブエリア。多くの参加者が狙ったダブルダウンレールがメインステージに。
パークの下側ということもあり、リフトアップからハイクアップに切り替える人も増え、ハイクのスピードも徐々にアップ。参加者の回転も早くなり、時にはあわや衝突という場面も。
それでもさらにみんなの滑りはヒートアップしつつ、最高潮の盛り上がりのなかでコンテストは幕を閉じた。

ストリートで鍛えたボード捌きを発揮する高森日葵




ベストトリックコンテストではチケットの配布だけでなく、『最も印象に残った人=MVP』と、『最も頑張っていた人=BEST EFFORT(ベストエフォート)』を二人ずつ選出し表彰。

ベストエフォートの1人に選ばれた琉斗くん。弱冠5歳にして休むことなくレールを攻め続けた
MVPの一人に選ばれたギンさん。彼のタフなライディングは会場のボルテージを最高潮に引き上げた

今回すごく印象的だったのは会場の一体感だ。会場と観客の距離が近く、リフトからも観覧できる。参加者たちとジャッジ陣の高揚が周りにも伝染し、会場が一体になって盛り上がれた。スケートのランプで感じる一体感のような感覚を得られるオンスノーイベントだった。

会場にいる全員が同じ様に盛り上がれる一体感に溢れるイベント
パーク脇のVANSテントではワッフルとクラムチャウダー、ドリンクが振る舞われた。参加費無料で軽食までもらえるなんて、なんて太っ腹!ちなみにワッフルは、Hi-Standard OGなどに採用されている「ワッフルソール」にかけたのだとか
VANSのスノーボードブーツを模った巨大バルーン。昨年は強風のため設置できなかったので、2年越しの登場だ
BEST EFFORTに選ばれたのはこのふたり。左は石打にこもっているというガールズライダー。「まさか賞を獲れると思っていなかった」と嬉しさと驚きを滲ませていた。右は今年5歳になったキッズスノーボーダー。午後は小さな体でひたすらダブルダウンレールに挑んでいた彼にスノーボード歴を聞くと4年とのこと
MVPに選ばれた神宮寺海人とギンさんは、実は「lowedservice」という同じスノーボードクルー。これだけの人の中からMVPの2席を掻っ攫ったlowedserviceもチェックしたい
これだけの人が一体感を感じられた1日。視界が悪くなったり断続的に雪が降ったりと安定しない天候も全く気にせず1日を滑り切った参加者のみんなの顔には笑顔が溢れていた

Vans Japanの公式Instagramにも当日の様子を収めたリキャップムービーがアップ!
参加者全員がスタイルを出し切り楽しんでいるのがわかるだろう。

 

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アフターパーティはスケートセッションも
ヒートアップ状態で満たされた1日

まだまだイベントは終わらない。夜の19時からはエントランスフリーのアフターパーティーも開催された。スケートセッションに、 VANS限定アイテムのプレゼント、そして戸田真人の最新フィルムの上映も行われた。12月に行われた「VANS STORE HARAJUKU (バンズストア 原宿)でのプレミアでも来場者を沸かせた真人の最新映像、今回は新潟プレミアとして上映された。本人は不在だったが、彼のクールなスタイルが詰まった7分半の映像は昼の部からの興奮をさらに増幅させ大いに盛り上がった。

この戸田真人最新映像が今週、VANS本国のYouTubeチャンネルで公開された!日本のスタイルマスターとして称賛される真人、そして長澤颯飛、鈴木冬生のパートも必見!プレミアに行った人もまだ見ていない人もぜひチェックしてほしい。

Vans YouTubeチャンネル
「Vans Japan Presents: CHOICE by Masato Toda | Snow | VANS」
https://youtu.be/yPARzUYAICU?si=eMAd-B3ZVRG_D7mG

フィルム上映などをたっぷり3時間楽しんで、VANS HI-STANDARD SNOWBOARD SERIESは締めくくられた。

Photo: Yamato @yamato__1000
Photo: Yamato @yamato__1000
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