Text:藤沼 到(SNOWBANKプロスノーボーダー/RIDE FOR A SMILE)
2021年11月13~14日、代々木公園B地区イベント広場にて「東京雪祭SNOWBANK PAY IT FORWARD 2021」が開催されました。
今回で11回目を迎える当イベントは、2008年に血液の難病「慢性活動性EBウィルス感染症」と診断され、骨髄移植で命を救われたプロスノーボーダーの荒井 “daze” 善正が、献血・骨髄ドナー登録の必要性とスノーボードの魅力を世の中に伝えることを目的に2011年から毎年行われています。
東京のど真ん中である代々木公園に雪を降らせて特設ゲレンデを造設し、そこで開催される「JIB STYLE BATTLE」は、近年ウィンターシーズンを心待ちにする雪山フリーク達に冬の訪れを告げるシーズンインの代名詞となっています。
申し遅れました、私第一回目の開催から当イベントでマイクを通して献血&ドナー登録協力呼びかけ、イベント案内、協賛ブース紹介、大会MCなどを担当しているプロスノーボーダー藤沼 到(YOUTUBE ch 藤沼到プロスノーボーダー/RIDE FOR A SMILE)です!
今回は私がイベント体験レポートをお届け致しまC~!!
依然として新型コロナウイルスの影響によりイベント開催が難しいとされている昨今ですが、輸血や骨髄ドナー提供者を待つ患者さんは大勢いる訳で…。となると、そんなみなさんの為にも当イベントは開催必至と言えるイベントですから、今回は代々木公園内の一角を柵で囲って入場ゲートを設け、来場者にはマスクの着用や手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保を呼びかけ、新型コロナウィルスへの感染拡大防止策を徹底して開催されました。
SNOWBANKの運営サイドでイベントに携わる方々は、ボランティアさん、学生さん、スノーボーダーが多いですが、その他にも音楽やファッションや芸術系のアーティストさん、著名なダンサーさん、農家さん、スノースケート関連やアウトドアのメーカーさん、スキー場さんなどなど非常に多彩なジャンルの方々が代々木公園に集結していました。
年々大きくなる「スノーバンク」は渋谷区や渋谷区観光協会が後援につき、「東京スクールオブミュージック」や「東京スポーツレクリエーション専門学校」「PSA ASIA(プロスノーボーダーズアソシエーションアジア)」などの学校やスノーボード協会までもが協力企業に名を連ねるビッグイベントに成長していました!
スノーボードの大会、音楽ライブ、そりゲレンデや各ブースでの体験やゲーム、飲食ブースでの食事など、年齢や性別を問わず誰が行っても楽しめるイベントだと思います。
今回2日間のイベント開催中に目標とする献血者&骨髄ドナー登録者の人数はそれぞれ222人と111人。献血車が3台も稼働する日本赤十字社の超協力態勢で目標達成に関係者全員全力を注ぎます。
ちなみに当イベント中に献血と骨髄ドナー登録に協力してくださった方には、協賛メーカーさんのブースで様々なノベルティがもらえます!ステッカーやソックス、トートバックやティシャツやタオル、バンダナや石鹸などなど、全てのノベルティをもらったら抱えきれないほどのお土産を持ち帰れるのもこのイベントの魅力の1つなのかな、と思います。
イベント中スノーボーダーの我々に与えられたミッションは来場した皆さんにスノーボードの素晴らしさを伝えること!出場ライダーは滑りで、僕は先輩ライダーの露崎訓史さんやDJリョーヘー氏(柏刺繍屋ヌイ)達と共に大会を声で盛り上げます。
今年も福島からやって来たブレイブプロジェクトクルー&ボランティアの皆さんの手で会場内に設置された特設ゲレンデには、センター部分にダウンレール、コースの両サイドに設置された2本のダブルダウンレールという、3ウェイの中から選手それぞれがトリックを繰り出すレールをチョイスする形式で、順位をつけるのは初日のアマ戦では佐藤秀平、千葉真人、小川凌稀の3名が、2日目のプロ戦では長谷川 篤、田栗賢二、遠藤義明という豪華なライダー陣がジャッジしました。
東京のど真ん中でライディングできるチャンス!本選に勝ち残れば名立たるトッププロと同じステージで戦い、勝ち上がれば間違いなくシーンに名を馳せる事ができる夢のステージとあって、北は北海道、南は九州まで全国各地からハンドレール腕自慢たちが集結しました。
そんな初日のレールジャムを勝ち抜いたのは、女子優勝フクダ ユウキ、準優勝ジンナイ ハルカ、3位マツオカ アンジュ、キッズ優勝のキタヤマ ハクト、男子優勝ホリイケ ソウタ、準優勝ノト ユウガ、3位マブチ ガクという計7名の一般参加者達。強豪揃いの招待選手に混ざって下克上を果たすことはできるのでしょうか?
イベント中はピーカン太陽絶好調で秋晴れの空の下、初日から非常に多くの来場者で賑わっていました。そんな会場を大いに盛り上げた2日目プロ戦女子のファイナリストは、石原 晴菜(suica)、高橋あおい、浅谷純菜、高森ひまり、藤川桃華の5名。代々木スノーバンクのハンドレールをよく知る5名のファイナリスト達は様々なトリックで会場を盛り上げました。
優勝: 高森ひまり
準優勝: 石原晴菜
3位: 藤川桃華
女子選手の活躍に負けじと現在国内のジブシーンのレベルの高さを感じさせてくれた男子ファイナリストは、榎本遼太、稲村圭太、玉村 隆、小川凌稀、山本コンラッド、増田吏玖、馬淵学、荻原大翔、今村佑良、神宮寺 海人、ワタナ ベユウガ、ホリイケ ソウタ、ノト ユウガ。
なんと男子は一般参加の3選手全員がファイナルへ駒を進めるという熱い展開になり、迎え撃つ招待選手と共にヤバすぎる滑りでオーディエンスを沸かせに沸かせまくりました。そんな激闘を制したのはこの3名です。
優勝: 玉村 隆
準優勝: 稲村圭太
3位: 小川凌稀
全ての選手の滑りが大勢の来場者の心を鷲掴みにしたと思いますが、イベント中最も会場が1つになった瞬間、それはWOWタイム…ではなくて(もちろんdoggy率いる愉快な仲間達のショータイムはスーパー盛り上がりました!)
献血ちゃんRUN!
今年も様々なテレビ番組でも取り上げられるバズりっぷりを見せてくれた妖精献血ちゃんが今年も代々木公園を1つにしました!
そんな献血ちゃんと選手達の大活躍や、LOW IQ 01、G-FREAK FACTORY、キリハレバレ、DAZEBANDなどのアーティスト達のおかげで代々木に集まった大きな熱いパワーは当初の目標であった献血者&骨髄ドナー登録者の目標人数を大きく上回り、過去最多となる人数を叩き出しました!
そんな献血&骨髄ドナー登録協力者と大会入賞者をイベント公式情報と共に下記に記載してこのレポートを締めたいと思います。
素晴らしい結果とイベントに携わっていた全ての皆さんに大きな感謝と尊敬の念を込めて「ありがとうございました!」
また来年も代々木公園東京雪祭スノーバンクでお会いしましょう!
<献血骨髄ドナー登録数結果>
受付数 482名
献血者数 402名
ドナー登録数 121名
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