
そして、今回、写真表現の新たな可能性としてCANONギャラリーにて展示会を開催するという。彼の活動の原点となったのはスノーボードフォトグラフィー。本展は自身のルーツを改めて見つめ直し、過去90年代から2000年代初頭の膨大な撮影フィルムを作品として再構築するという、未来を創造する全く新しい試みだ。
スノーボードシーンに一石を投じる、遠藤 励氏によるフォトアート展にぜひ足を運んでほしい。
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TSUTOMU ENDO / SOLO EXHIBITION
“SHAKE-UP THE OLD FUTURE”
スノーボードフォトグラフィーの進行形・集団的共有の跡に残るもの
9/30 THU-10/4 SAT OPEN: 10:30-18:30
CANONギャラリー銀座 / 東京都中央区銀座3-9-7
TEL: 0570-03-7682
11/11 THU-11/15 SAT OPEN: 10:00-18:00
CANONギャラリー大阪 / 大阪市北区中之島3-2-4
TEL: 0570-04-7850
特設サイト: http://www.tsutomuendo.com/exhibition.html
キヤノンが開催する「GRAPHGATE」(グラフゲート)の優秀賞を受賞した遠藤励。その企画展が、キヤノンギャラリー銀座と大阪で、それぞれ9月30日(火)~10月4日(土)と、11月11日(火)~10月15日(土)に開催されます。安曇野の雪国をベースに、ハードコアスノーボードから雪や氷河の造形、北極民族まで「雪にまつわる作品」を撮り続けている遠藤励が、写真の新たな可能性として自らのルーツに立ち返り、本展のために創作した作品約30点の展示とインスタレーションで新しい表現領域を創造します。
展示会ステートメント:
現在では北極圏への遠征を重ね、原始的な民族との交流を続けている私の原点はスノーボードコミュニティにある。そして、今でも厳冬期の雪山に仲間と分け入る感動はなにものにも変えがたい。
これはスノーボードフォトグラフィーの文脈における実験的な試み。スポーツ写真と一線を画すスノーボード界特有の写真表現において、その集団的創造と前進の片隅に忘れ去られた過去の撮影フィルムを作品として再構築する。1990年代からシーンに携わり、マーケットのバブルや潮流を目の当たりにしてきた私の創作は、自身の撮影だけに固執せず、倒産したスノーボードメディアの倉庫で廃棄処分を待っていた90年代から2000年代初頭の膨大な撮影フィルムから制作する。自ら救済と10年以上の保管を行なったそのフィルム群は、スノーボード成長期の記録であり、創作は時代の移り変わりの中で価値観が変化し続ける「写真」との対話である。本作品展では過去を再構築し、未来の起源を探る。



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