雪の写真家・遠藤 励氏が取り組み続ける、北極圏遠征プロジェクトに関するクラウドファンディング開始。

最果ての、忘れられた聖域へ。 雪の写真家・遠藤励が取り組み続ける、北極圏遠征プロジェクト。

国内・北米・欧州のボードカルチャーの専門誌やメディアに作品を提供し、もちろんFREERUN本誌においても多くの作品を提供してもらっている写真家、遠藤励氏。2007頃より雪にまつわる作品表現に傾倒し、「snow meditation」や「水の記憶」などの雪や氷河の作品シリーズを発表。近年は北極先住民族の生活に入りながら「雪の民族」を題材にしたプロジェクトに取り組んでいる。

そんな彼が2017年よりグリーンランド、シベリアで取り組み続ける、極北の先住民文化の記録。北極圏の希少な写真群でのアートブック制作と作品展開催、そしてシベリアに伝承が残る「祭壇」を目指す新たな遠征を含む複合プロジェクトに関する『クラウドファンディング』がスタートしているので紹介したい。

世界中で異常気象と自然災害が頻発している今、人間も地球の一部であり、自然から切り離された存在ではない、ということを改めて真剣に考える必要がある、と考え「写真家にできることはなんだろうか?」という自問から生まれたのが「POLAR EXPOSURE」と名付けた写真家としての活動だった。

北極へのあこがれや、原始的な暮らしに関心のあった彼は、自分の環境よりさらに雪との関わりが深い北極圏に暮らす先住民族の現在をドキュメンタリー作品として伝えていくことをその目的としている。

この「POLAR EXPOSURE」を通じて、自然と共に生きてきた彼らの尊厳を学び、人と自然との共生や経済活動が地球に及ぼす影響についてを直視し、いま一度みなで見つめ直していくことに繋げていきたいと考えている。

吹雪のため海氷のキャンプに備えるイヌイット
白熊を追い詰めた犬と猟師
安定した海氷が張る期間が短くなった、地球最北の集落
2021年のシベリア北極圏の遠征

そして先日9月18日より、この北極圏遠征プロジェクト(POLAR EXPOSURE)に関するクラウドファンディングをスタートさせ、下記複数の要素の実現を目指している。

①作品展の開催
これまでの成果の発表として10月27日(金)より、都内のギャラリーで作品展を開催。

アートブック「MIAGGOORTOQ」の制作
これまでの活動の成果物として、アートブックの制作を始めている。

シベリアへの再遠征、北極圏の忘れられた聖域へ(ストレッチゴール)
シベリア先住民の自然信仰にとって最も重要な聖域。この秘境を目指し、シベリアへの再遠征を行うことを検討している。

なお、「POLAR EXPOSURE」の成果発表となる作品展は以下で開催される。

【MIAGGOORTOQ】遠藤 励 作品展 概要
■日程:10月27日(金)~11月5日(日)
■オープニングイベント:10月27日(金)18:00~
■場所:AL Tokyo ■住所:東京都渋谷区恵比寿南 3-7-17
■URL: https://al-tokyo.jp
■展示内容:写真作品の展示およびインスタレーション・図録の販売

AL Tokyo 作品展フライヤー / 狩りで得た肉を食べるイヌイット

【アートブック:MIAGGOORTOQ】概要
■発送予定:2023年12月初旬以降 ■判型:B4変形 ■装丁:上製本フルカラー■項数:250ページ予定 ※ 上記内容を国内で賄える制作所は限られていますので若干の変更はご容赦ください。
■著者:遠藤 励 ■アートディレクション:白谷 敏夫 ■特別寄稿:大島 育雄
■本文編集:青野 利光(SPECTATOR)■翻訳監修:枝廣 淳子 ■英訳:White Rowan

参考サイズ:HIROSHI SUGIMOTO SEASCAPES SEIGENSHAより

彼が続けている遠征活動は多額の費用がかかるだけではなく、移動にかかる様々なリスクもある。それでもリアルな現地の生活や、今北極圏の最果ての地で何が起こっているのかという事実を伝えるために活動を続けている遠藤氏。

ぜひ彼の活動に支援したいと思った方は、以下の詳細から、より具体的な本人の想いや活動内容をご覧ください。

「私の挑戦はまだまだ続きますが、このプロジェクトをいち早く皆さんと共有していくことで期待している夢があります。それは、皆さんのご支援と拡散によって、より多くの人々が自分の生活に感謝し、みなで未来を見つめていくようになるきっかけにつながっていくことです。」遠藤 励

クラウドファンディングの詳細はこちら

POLAR EXPOSURE
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