先日、アメリカのスノーボーダーズジャーナルで、ブレア・ハベニットとマリー・ランドが日本の白馬にいる写真家・遠藤 励氏を訪ね、共に1月のハイシーズンを過ごしたドキュメンタリームービー『New Snow People』が公開されたので紹介したい。
映像では、主に遠藤 励氏にスポットが当てられている。彼は、日本の北アルプスの麓の街で育ち、18歳の時にその当時持っていたお金になりそうなものを全て売り払ってカメラを買い、写真家としてのスタートを切った。
そして、写真はただの表面的な記録ではなく、被写体の内部にあるより奥深いところフォーカスするものだという想いを込め、自身で「inner focus」というコンセプトを作り、唯一無二のフォトグラファーとしての活動を続けている。
今なお土地に根ざしながらスノーボードフォトをクリエイトし続けている彼の芸術表現の幅はとどまるところを知らない。現在ではスノーボード以外にもファインダーを向け、今彼が取り組んでいる「POLAR EXPOSURE」という写真のプロジェクトでは、北極圏に住む先住民族を追い、彼らの暮らしを写真に収めている。
ムービーではそのことにも触れ、彼らの狩猟生活は自然のサイクルの中で生きている。それは僕らスノーボーダーと一緒なんだと話している。
この『New Snow People』は、遠藤 励氏を訪ねてきた2人のゲストライダーに自身のローカルマウンテンをアテンドし、このエリアのいい雪と地形を滑り。逆にその遠藤氏に映像クルーがインタビューを実施し、写真家としての想いやプロセスを伝えるという興味深い内容になっているので、ぜひ観ていただきたい。