ただいま絶好調!!LATE project presentsによるグラトリHOW TOムービーシリーズ「グラトリ大百科」。3ケ月間に渡ってLATE projectのメンバーがグラトリHOW TOのポイントになる技を徐々にレベルアップさせつつ解説。すでに大反響でみんなの「早く滑りた〜い」という気持ちが伝わってきます。さあ、前回からは中級編に突入、今回は「ピボット180」です。もうあと約1ケ月半ほどでウインターシーズンイン!! このムービーを見て、シーズンインに向けてイメトレしつつ、さらにテンションアップ!!
ピボット180
ピボット180で ノーリースピンの基礎を学ぼう!
by 瀧澤憲一(瀧澤賢一:ライダー紹介ムービー)
誰もがグラトリを始めたら飛んで回りたい! そんな思いがあるのではないだろうか?
その憧れの技が『ノーリースピン』
その思いはとても大切♪ グラトリは飛んで回るのがやっぱり楽しい! 最初は見様見真似で飛んで回ればそれでよし!
でも、いざやってみると案外難しいことに気づくと思います。
自分より筋力がないであろう女の子でも軽く回しているのになんで自分はこんなに力いっぱい回しているのに回らないんだ???っと不思議に思うこともよくあることです。板を脱いで、その場でジャンプして一回転回るのは そんなに難しい事ではないですよね。
でも、滑りながら実際に回ろうとするとこれが難しい。
それはなぜか???これを理解したい。
滑りながら回ると外からいろいろな力が身体に加わってくる。その場に立っていれば重力ぐらいなものだが
滑ると
・加速するスピードの力
・ターンの遠心力
・エッジが雪面に引っかかる力
・もしくはエッジの引っ掛かりがなく雪面に固定されていない
・滑る姿勢による無駄な力み
などなど、単純に飛ぶことが難しくなる。
しかしながら、その外からかかる力を活かすとどうだろう?
あら不思議!?自分で回さなくても勝手に回ってくれる。
ピボット180ではこの外から力を得ること、活用することを学んでほしい!
レイトキャンプではこの原理を【電信柱の原理】と読んでいます。
【電信柱の原理】とは車が電信柱にぶつかったとしましょう(不謹慎ですがわかりやすいのでご了承ください)
真っ正面で、ど真ん中にぶつかれば車は止まるだけです。
しかしながら、車のヘッドライトのあたりの隅にぶつかったらどうでしょう?
車がスピンするイメージができませんか?
この動画を見るとイメージがつきやすいと思います♪
スピードが遅ければ少ししか回りませんがスピードが速ければ早いほどいっぱい回ります。
グラトリのスピンも同じ原理を活用することで軽い力で回れるようになります。
前足と上半身とでできた軸が電信柱だと思ってください。
前足のひざを伸ばし、腰も伸ばし胸も張ります。前足の上に一本になります。
その状態でブレーキを掛けます。ヒールエッジを雪面に押し付けてください。
そうすると途端に後ろ足が前方へ回りだします。
この感覚をつかむとアプローチスピードがそのまま回転力に活かせるようになります。
ターンの延長線上で回すのも有効的です。ターンの遠心力を味方にすればさらに簡単に回ります。
ここまでできれば、回すのではなく、軸を作れば勝手に回るので上半身は回転を止めることに集中する必要がでてきます。
ここで、ノーリーバックサイド180でお伝えしたツイスト運動を活用してみてください。下半身の回転方向とは逆方向に上半身をネジります。
そうすることで 切れのある180が綺麗に決まります。
活かせる力のおさらい
・加速するスピードの力 ⇒ 電信柱の原理の回転力
・ターンの遠心力 ⇒ 遠心力を活用して回転力
・エッジが雪面に引っかかる力 ⇒ 電信柱の根本
・滑る姿勢による無駄な力み ⇒ 電信柱の身体の軸
この【電信柱の原理】はグラトリ特有の回転力の生み出し方になります。同じく回るキッカーでのスピンでは絶対に使いません。
タイミングが合えば360までは回さなくても回るようになってくるので練習してみてくださいね♪
ピボット180は
この【電信柱の原理】の感覚をつかむためにはとても有効です♪ 飛んで回ることから練習してしまって両足ジャンプになってしまうと【電信柱の原理】が使えません。
まずは雪面から軸足を離さずに、ピボットをして、しっかりと【電信柱】を作ることを意識してみてくださいね♪
細かな身体の動きなどは他のレイトライダーが説明していますので
しっかりとチェックしてくださいねぇ〜♪
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幻影(幻影:ライダー紹介ムービー)
自分の最も得意とするトリックです!
第1に身体の軸の重要性!
ピボットはボードが雪面についた状態でスピンします!
これを考えると軸の重要性が、いかに大切か分かると思います!
第2に上半身の引き上げ!
ボードが雪面から、離れないトリックですが、しっかりと軸を作り、そのままの軸で真上に引き上げる意識をして下さい。
これをやらないと逆エッジの餌食になります…
しっかりと上体を引き上げる事で雪面にボードがついていても逆エッジは最小限に抑える事ができます!
第3に軸の移行動作!
軸をノーズ側に乗せたままだと、半回転するので軸の移行動作をしなければ身体が後傾になってしまいます。
それを防ぐために軸の移行動作が必要です!半回転のピークで前脚側に軸を移行するのですが、この時大事なのが目線と前腕を進行方向に先行させると軸の移行動作が無理なくできると思います!
ピボット180は色々なトリックに応用ができる万能なトリックなので必ずものにしてくださいね♪
以上3つのポイントであなたもピボットマスター♪
山本純士(山本純士:ライダー紹介ムービー)
昔、自分も尊敬する先輩から教わったのですが、
ピボットとは『相撲の四股を踏むイメージ』。
確かにこれが一番分かりやすく、ごもっともだと未だに思っています。
是非お試しあれ
神保賢一(神保賢一:ライダー紹介ムービー)
1 前足はヒールに荷重する
逆エッジ防止になります。板の重心から前に体重移動しましょう。
2 後ろ足は板の前にある物をまたぐ
大きく一歩踏み出すように後ろ足を引き上げて、狙ったポイントで着地しましょう。
3 上半身は上へ引き上げる
後ろ足を大きく引き上げるなら、上の意識を強く、軽く引き上げるなら、気持ち引き上げる、上半身で板を上げる高さを調節しましょう。
ピボットはコンパスやアンディの基礎になるので、自分でコントロール出来るようになると応用技が広がるので、チャレンジしてみてください!
吉武大貴(吉武大貴:ライダー紹介ムービー)
しっかりと膝を曲げてためを作って後ろ足を蹴り出すイメージでやるといいかと思います!
よく膝が最初から伸ばしきった状態の人がいるので気にしてみてください!
このトリックの反動からアンディ系のトリックにも繋がりますので是非トライしてもらいたいです!
田中ポール和樹(田中ポール和樹:ライダー紹介ムービー)
この技の注目点は動画で言うと左足のかかとです。
谷側にあるヒールエッジを使い、左側に行こうとする板の初動と合わせて右足を蹴り上げます。
180の場合は足元でできますので蹴り上げる動作や、かかとからもらう遠心力を体感して覚え下さい。
360や540となるとターンの力が必要になってきます。トゥターンからヒールターンに移った後、ヒールターンの延長線上に蹴り上げる感じです。ターンは深めの方がわかりやすいと思います。
回転中にバランスが取れないことにより、回転が止まってしまうことがありますので、肘で回転中のバランスをとりましょう。
左回りであれば左ひじを軽く引いて、追いかけるように右肘を左方向に運んで行きます、この右肘は下がらないように意識するとバランスが取りやすいです。
どうしても片足に乗る動作になりますので不安定になります、進入速度や蹴り上げる角度を押さえてバランスを掴むことに専念して、徐々に速度や角度をあげて行きましょう。
室井洋平(室井洋平:ライダー紹介ムービー)
ノーリーにならないように注意しましょう!
軸足の膝が曲がっていると、その膝を伸ばすだけでノーリー180になってしまうことがあります。また、ノーズを軸に回っている時にヒールに乗りすぎてしまうと、次に技を繋げるのも難しくなります。
はじめのうちはヒールエッジを引っ掻けて減速するようなイメージ!
高回転に繋ぎたい場合はエッジを深くかけすぎないように注意してみましょう!
岸波秀樹(岸波秀樹:ライダー紹介ムービー)
まず軽くタメを作ります。
体重を後ろ足から前足に載せ替えながら後ろ足を引きあげます!
この時上半身先行ではなく下半身を意識して回してみて下さい。
高橋玲(高橋玲:ライダー紹介ムービー)
エントリーの仕方はフロント回転のノーリー180ですが、このノーリーを飛ばないようにする為に抜重を意識してやると、綺麗に板が上がってくると思います。
エントリーして90°付近まではしっかりとノーズを踏み込み、そこから蹴り上げる瞬間に抜重を行い、反発を上手く膝で吸収する。
そして180°でしっかりと回転を止める為に、蹴り上げた瞬間に上半身を、下半身の回転方向に対し逆に捻りましょう。
絞りも入ってスタイルの出るピボットが完成するかと思います。(そこでキャッチ出来れば、更にかっこいい!)
しっかりノーリーを踏まないことには、引き上げも出来なく下半身の動作の自由も効かなくなるので、まずはしっかりと飛ぶことから!!
兵頭 龍(兵頭 龍:ライダー紹介ムービー)
重心を低くアプローチし、バックサイドターンの始まりの前足寄りのヒールエッジで雪面を捕える瞬間をきっかけに
ノーズに重心を移動して伸び上がりながら前足で蹴りつつ、後ろ足を引き上げながら前に出していく。
前足は蹴るけど、引き上げないでプレスしたまま回すことがポイントです。
田中陸太(田中陸太:ライダー紹介ムービー)
その1 上半身の引き上げく
その2 少しヒールエッジに乗る
1. 上半身の引き上げ動作を使う。
ボードだけ回そうとしても、なかなか回りません。回ったとしてもボードが上がって来なかったり…。ボードを最大限に使うためにも、下から上に、引き上げる動きをイメージしてみてください。
- 上半身の引き上げだけでなく、薄っすらとラインを取るとやりやすくなると思います。
しかし、ヒールエッジの乗り過ぎに注意を。上半身の引き上げ・ライン取り+目線を落とさない。
この3点に気をつけてトライしてみてください!