新潟・石打丸山のパークが、今、アツすぎる!!

今シーズンは幾度となく訪れた大寒波のおかげで、新潟・石打丸山には3月中旬にも関わらず豊富すぎる積雪がある。そのたっぷりな雪で造成されたアイテムの数々は、まさにパークの聖地と称されるのにふさわしい仕上がりだ。そんな石打丸山のパークを幼少の頃から滑り込んできた久保田 空也星 宏樹のグーフィーフッターの2人が遊び尽くした。

Photo: yoshitoyanagida.net

 

3月11日。数シーズン前にカナダの山々を共に滑り込んだ若きマウンテンフリースタイラーのクウヤとヒロキが、これぞパーク日和という晴天のもとでのパークセッションをおこなうために、朝イチのサンライズエクスプレスに乗り込んだ。

どう攻めるかを作戦会議する朝イチの2人

眼下に広がるパークを眺めてテンションが高めの2人は、ディガークルーがパークを整備する時間を利用し、まずは足慣らしのためゲレンデトップへと向かった。キレイなグルーミングバーンとサイドヒットを求めてーーー。

ゲレンデ頂上では魚沼の絶景を堪能できる
さすがはカナダでバディを組んでいた仲。まるでシンクロナイズド・カービングターンを見ているかのように息がピッタリだった
軽く飛べそうなポイントでヒロキがテールをガッチリとホールド
壁地形にハイスピードで突っ込んでスラッシュを上げるクウヤ

何本か滑っているうちにパークがオープン。すると、2人だけでなく、この日は北京五輪・男子ビッグエアで4位入賞の國武大晃をはじめライダークラスの猛者たちからパークビギナーまで老若男女のスノーボーダーやスキーヤーが次々とハイクオリティなアイテムに挑んでいた。

まずはパークの地形やウネリを存分に味わった

パークをプロデュースするSNOWCASE DESIGNの腰越啓一氏いわく、「コンセプトは、地形、ジャンプ、ジブを組み合わせたハイブッドパークです。ジャンプから地形、地形からジブ、ジブから地形など無数のラインで遊べるようになっています。このコンセプトに長年チャレンジしてきましたが、今シーズンが一番良い仕上がりになってます」とのこと。

パーク全景をドローンで空撮した写真がコレだ!

「このパークは全体を流すのが楽しい」と声を揃えたクウヤとヒロキも観光第2エクスプレスを利用して、とにかくパーク全体を何度もクルージング。ここからは写真をメインにパークの雰囲気をお伝えしていこう。

ファーストセクションにあるダウンレールでリラックススタイルのバックサイド・リップスライドを披露するクウヤ
2連で並ぶビッグキッカーの1発目で、ヒロキはスタイル全開のバックサイド180のトゥイークで魅せた
それに対して同アイテムで、クウヤはロンググラブのブッ刺しフロントサイド360インディを放った
このパークは飛んだりコスったりするだけじゃない。初中級者用のキッカーのサイド面で加速感と3D感覚を楽しむヒロキ
パーク中盤にあるジブセクションで軽快なジャンプからのテールタップで駆け抜けたクウヤ
2連キッカーの次に待ち構えているヒップで、ヒロキはサイドヒットよりもエグいスタイルでテールをグラブした
雪が緩んだタイミングを見計らってクウヤは2連キッカーの2発目ののり面で豪快に雪しぶきを舞い上げた
フリースタイルスキーで注目されている石打ローカルの星野洸我も加わりセッションはヒートアップ。クウヤのシフティのタイミングに合わせて、ヒロキはレイバックを、コウガはスラッシュでボルケーノを攻略

 

そして、気がつけばアッという間に昼のパーク整備の時間になったため、ゲレンデ中腹にあるレストラン・モンブランで昼食を摂ることにした。

そのときにクウヤは次のように石打丸山のパークについて話をしてくれた。「石打は小学生の頃から滑ってるんですけど、キッカーのランディングに斜度があって安全設計だし、初心者用アイテムもあったりと、やっぱり安定してますよね。それに、のり面も整備されているし地形もありつつアイテムが並んでるから全体を流して楽しめる。僕、いちいち止まるパークって好きじゃないんですよ。石打のパークはジャンプしなくてもラインで楽しめるのが調子いい。お気に入りアイテムは2連キッカー後のヒップ。あのサイズってあるようでないから、めっちゃ面白いっすよ」

 

一方の魚沼ローカルのヒロキは、「キッカーの土台のサイドが削られていて想像力次第でいろんなラインを描けるから本当に飽きないんですよ。今シーズンは雪が多くて地形のうねりが特にスゴいです。それに今年からパークプロっていう新しい圧雪車を導入し、今までよりもランディングバーンに斜度がある分、キックもアップ系になっていて飛んだときの無重力感がたまらなく気持ちいい。圧雪オペレーターも普段からパークをガンガンに攻めてる人だからこそ、安全だしすべてが調子いいんですね」と語ってくれた。

 

お腹が満たされた2人がパークの整備が終わると同時に午後のパークセッションへ向かったのは言うまでもないだろう。

下山前のラスト1本。クウヤはウエアを身体に巻き付けながらも、パーク終盤の正面クォーターとしてもヒップとしても使えるアイテムでハンドプラントを繰り出した

21-22 SNOW PARK Edit at Ishiuchi Maruyama

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