今もなお刻一刻と進化しているスノーボードの世界、ライダーたちのテクニックはその限界を超えながらも未だに高難易度への進化が続く中、そのテクニックを繰り出すパークアイテムの進化も見逃せない。今季各地で雪不足に悩まされ、なかなか大きなアイテムはつくれないという状況を多くのゲレンデが抱える中、星野リゾート 猫魔スキー場に突如、ワールドクラスの新型アイテムがつくられたのだ。
それがこのトランジションジャンプ。これがつくられることになったキッカケは、星野リゾート所属ライダーであり、世界最高の大会であるX GAMEのビッグエアで今季優勝を決めるなど絶好調の鬼塚 雅選手のリクエスト。実は2月末にコロラド州ベイルマウンテンで開催されるUS OPENのスロープスタイルには、このトランジションジャンプが勝敗の重要なポイントになるということで、急遽US OPEN対策のためにこのアイテムがつくられることになったという。
海外ではここ最近、徐々に見かけるアイテムになってきているというが、Rを上手く飛び出すことができないと高難易度のテクニックを繰り出すことができない難しさがあるという。
そしてトランジションジャンプは国内では初めて作られたと言っていいだろう。
アイテムを製作したのは、星野リゾート アルツ磐梯&猫魔スキー場のディガーチーム。FREERUNの1月号でも掲載した山田雄二氏率いるワールドクラスのアイテム製作の経験豊富なチームが、鬼塚選手のリクエストに対して、限られた短い時間内で見事につくり上げたのだ。
さらにこの練習に合わせて参加したのが、US OPENでハーフパイプの頂点を狙う戸塚優斗選手。R系ジャンプのスペシャリストである戸塚選手が鬼塚選手にトランジションジャンプの克服法を伝授するということで、猫魔スキー場にまさにスペシャルな練習の舞台が出来上がった。
さらにUS OPEN組が練習を終えた後、このスペシャルなアイテムの登場で滅多にない貴重な練習ができると各地からワールドクラスのライダーが集結。
そんな噂を聞きつけて、ゲレンデレポート動画を笑いを交えてスノーボーダーに届けている藤沼 到が現場へ急行〜。
そして2月21日のセッションに集まってきたワールドクラスのライダーたち
急遽、そのアイテムの全貌を確かめるべく、ライダーたちに直撃インタビュー。
そういうわけで、星野リゾート 猫魔スキー場でワールドクラスのライダーが揃い、最新のトランジションジャンプを使ったセッションの模様を動画でたっぷりとお楽しみください。
レポーター:藤沼 到