【誌面連動企画】ニュートラルポジション活用術 第3回(全4回)

FREERUN11月号の特集『ライダーとのセッションが与えてくれるモノ』では、太田宜孝と小西隆文のクロストークに加えて、彼らが提唱する「ニュートラルポジション」基礎編を紹介した。ここでは、そのステップアップ版のハウツーをシークエンス写真を使って4回連載にてお届けする。
Special Thanks: Seki Onsen, Niigata
Photo: yoshitoyanagida.net

第3回テーマ: 沢遊び術
講師ライダー: 小西隆文

極意: 沢地形を思いどおりに遊ぶコツは、ボトムでブレーキをかけて減速しないこと。ボトムでスピードがなくなってしまうと狙っているポイントへ辿り着けないこともあるので、遊びの幅が狭まってしまうのだ。ボトムは基本的にフルカービング、減速するなら壁の上部で、と覚えておこう。

狙いを定めたポイントを確認しながらニュートラルポジションでアプローチ
減速しないようにトゥエッジを使ったフルカービングで突っ込んでいこう
斜度変化に身体の軸を合わせて常にニュートラルポジションをキープ
後ろ足にしっかり乗り込みながら前足で舵取りをして壁地形を上り始める
前足に乗りすぎてしまうとノーズが詰まったり減速の原因になるので要注意
空中に飛び出すために上半身を引き上げるが、絶対に身体は伸び切らないように!
身体が宙に浮いたらコンパクトな体勢になることを意識しておこう
後ろの手で両足間のヒールエッジをつかむステイルフィッシュで空中遊泳
ランディングポイントを確認しながらタイミングを合わせてグラブをはなす
着地の衝撃を全身で吸収できるように身体を軽く伸ばす。伸ばしきるのはNG
特に後ろ足のヒザをやわらかく使って着地の衝撃を吸収しながらGに耐える
すばやくニュートラルポジションに戻ってボードをコントロールすること
後ろ足メインでボードに乗ることにより多少の凹凸でもバランスを崩しにくい
次に攻め込む壁地形を探しながらボードをしっかり踏み込んでおこう
キレのあるカービングを駆使して減速しないように次に当て込むポイントへ
地形の斜度変化に合わせて身体の軸を調整し続けることも忘れずに
飛び出し口に到達するまではニュートラルポジションをキープしておく
ボードは進行方向に向けたまま上半身でバックサイド360の先行動作を!
空中に飛び出したら身体をコンパクトな状態にすることで安定感がアップ
ボードが宙に浮くまでにスピードをロスせず安定していたからこそ余裕のグラブが可能
ランディングまでの時間を計算しながらグラブをタイミングよくはなす
スピンが足りなければ下半身でボードを回し込んで調整すればOKだ
着地前に身体を少しだけ伸ばしてランディングの衝撃を吸収しやすくする
ボードがドライブしないように着地後はしっかりと踏ん張ること
これから進む方向に目線を送りニュートラルポジションに体勢を戻す

「ボードの走らせ方を知ってる人が、こういった沢地形で遊ぶのが上手い人。ただ、壁の地形に身体の軸を合わせられなかったり、前足に乗り過ぎてノーズが詰まって減速しちゃう人は多いと思います。自分の場合は、後ろ足メインでボードに乗り込んで、前足はコントロール重視で滑り、どんなときでも身体が伸び切らないように気をつけてます。つまり、ニュートラルポジションをキープし続けることによって、斜面がデコボコになっても、アップダウンがあってもスピードが落ちにくくなるんです。常にニュートラルポジションを意識……って言っても自分の場合は勝手にその体勢になるんですけどね(笑)。意識すると反応が遅れちゃうから。そのためにも滑り込みは絶対に必要やと思います。スピンなどのアクションをするときも、その飛び出し口まではニュートラルポジションじゃないといいスピードでいけないですよ。ボトムのラインどりを大切にしましょう」ーーー小西隆文

最終回(来週)は太田宜孝による「ギャップ攻略法」を紹介します。

第1回目のカービングターンはこちら
第2回目の不整地攻略術はこちら

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