大会当時。若干15歳という戸塚優斗が先日ニュージーランド・カードローナでおこなわれたFISワールドカップ・ハーフパイプで優勝を決めた。オリンピックイヤーでもある今シーズン、日本代表としてオリンピックの舞台を目指すライダーたちが、全力で勝ちにいく中での優勝。新たなる期待の新星の活躍に注目が集まる。その彼の極めて高難易度のパフォーマンスを支えたのが、YONEXのボードであり、その高い技術力である。
彼の使用するボードは青野令など世界の第一線で戦ってきたYONEXのライダーたちの活躍を支えてきた最先端のテクノロジーを導入したREV。ハーフパイプのなかをスムーズかつ、アグレッシブにカーブし、より高く飛べる反発力が彼に大きなアドバンテージを与えるのだ。
YONEXのカーボンボードは世界中のどのブランドも真似のできないオリジナル
YONEXはバドミントン、テニス、ゴルフなど、主にカーボンを駆使した製品を提供する国内の総合スポーツ用品メーカーである。その高い技術力・品質は他のスポーツなどにおいても世界のトッププロなどからも信頼されている。YONEXのスノーボードといえばカーボンに由来する「軽さ」「反発力」「耐久性」が最大の特徴である。カーボンは繊維の組み合わせに方次第で大きく性質を変える。硬くする角度、ねじれに強くする角度、例えばまっすぐにただ重ねたカーボン繊維はただ硬く反発力があるだけだが、それを45°で合わせればフレキシブルにしつつ、ねじれに強く跳ね返す力を発揮する。カーボン採用のメリットはその設計の自由度なのである。しかし、逆にたった1つの設計角度の違いによって性能が変わってしまうデリケートな素材であるため、設計から製造まで完璧さが求められる。そこでYONEXでは、カーボンを熟知し、モノづくりに熱い情熱を持った技術者たちによって、日本国内の工場生産という厳格な品質管理のもとで製造をおこなっている。
反発とねじれ、耐久性と操作性を求められるスノーボードをどこまで軽量化できるのか?プロダクトチームと工場の技術者、そして契約ライダーたちが一丸となって、その性能の追求、開発に徹底的に取り組み続け、YONEXのカーボンボードは世界中のどのブランドも真似のできないオリジナルで、革新的な性能を発揮出来る域へと達した。
カーボン技術の導入においては、もうひとつの大きなメリットを生み出している。それは天然ウッドとは異なり、化学製品を使用することで、製品の重さや品質のバラつきの少ない製品の製造を可能にすることだ。それは国内工場での生産による徹底的な品質管理も同時に行われるからこその結果であり、さらにYONEXブランドの製品の信頼性の高さを揺るぎないものとする。また素材を有効に組み合わせることで1+1の性能が2ではなく、5にも10にもなり得るという点だ。カーボン技術の絶対的アドバンテージをもって、ユーザーにベストの製品を提供したいというのが、YONEXスノーボードの開発スタッフの願いでもある。
トップライダーの活躍と共に世界の舞台で実証される優れた性能と品質
20年以上にも及ぶYONEXスノーボードのヒストリーには、最先端技術を惜しみなく導入し、その結果をもって次へとステップアップするという熱い開発姿勢が十分にうかがえる。それに加えてYONEXの契約ライダーたちにがワールドカップやオリンピック、世界の頂点で切磋琢磨の開発合戦をおこなってきたからこそ、そこに大きなフィードバックが生かされ、ここまでの進化を成し得たといえる。
そのYONEXの今期の注目のボードは、わずか2,090gという史上最軽量のCSMC構造(カーボンシェルドマイクロコア構造)を採用したREGNAだ。高密度で高い比重・合成を持つ素材「マイクロコア」をカーボンの殻で包み込み、コア自体の強度を補強することで、従来の補強材の量を減少し、ボード自体の軽量化を進めたフリーライドボードだ。
また、前述した戸塚優斗の今期の活躍と共に彼が使用するREVにも注目したい。
REVは強度と柔軟性を誇る「STOMP-TECH2.0」構造をベースに、ハードなフレックスとハイキャンバーを採用。滞空時間の長いハイエアと安定したスピン性能をもたらすトップコンペティションモデルであり、同時に高性能フリースタイルオールラウンドボードの性能も抜群だ。
世界基準で考えても、ここまでの最先端技術をスノーボードに導入できるブランドはないだろう。そんなブランドがこの我々の日本の市場の中で生まれ、育ってきたことを誇りに思う。その進化の具合をYONEXの最新ボードで是非体感してほしい。