FREERUNの2022年11月号の特集「PARK新世代」内でスポットライトを当てた「SHARE」が、今シーズンも新潟・石打丸山のラスト営業日の前日にあたる4月1日に開催された。
雪解けが一気に進み、イベント当日の朝、石打丸山に到着して驚いた。リゾートセンターのある中央口はボトムまで滑って降りられない状況になっていたからだ。だが、さらに驚いた。サンライズエクスプレスで観光第4リフト脇のイベント会場へと向かうと、そこには前回とコースの位置を変更したことで、全長・幅ともに昨シーズンよりパワーアップしていた特設パークが待ち構えていたからだ。
普段は石打丸山のパーク造成に携わるSNOWCASEでディガーをしている小野崎 海斗をはじめ、庭野陽平、冨永尚樹、椿 瑛人が発起人となり、南魚沼から新たなムーブメントを発信するべく昨シーズンからスタートした「SHARE」。
石打丸山といえば以前からシーズンラストにはお祭り的イベントが開催され多くの人を集めていたが、それもコロナ禍でなくなってしまっていた。だが、前述したアツい想いをもった4人の若手ライダーたちが中心となって動き始め、彼らの動きに賛同するローカルライダーたち、地元のショップ、ブランド、メーカー、飲食店がサポートに回った。こうして初年度から参加者や観戦者を含めると、約200名のスノーボーダーやスキーヤーで会場は大賑わいのイベントとなったのだ。
今シーズンは事前受付の段階で、参加者だけでも130名を超えていたそう。そこにローカルライダーたち、遠路はるばるイベントに参加しに来たライダーたちが加わり、それはそれはアツいセッションが繰り広げられた。昨シーズンを超える集客があり、イベント自体も盛り上がりだったことは言うまでもないだろう。
特設パークは誰でも入れるけれど、スキル次第では十分に魅せられる。そんなアイテムが至るところに散りばめられていた。これはライダーたちがイメージしたアイテムを、国内屈指のパークを造成しているオペレーター・FUTABAYAが具現化した賜物だ。
午前の部と午後の部でそれぞれもっとも盛り上がったのが、スペシャルセッションタイム。これは決められたアイテムでライダー陣がイケてる滑りと判断した参加者には、その場で協賛メーカーから集まっていた物品が手渡されるというもの。ここぞとばかりに参加者たちは、とっておきのトリックや動きを披露していたのが印象的だった。
気温の上昇とともにボードは走らなくなってしまったが、それでもヒットできるアイテムを見つけては、この日だけの特別なパークを参加者たちは最後の最後まで楽しそうに滑り続けていた。
こうしてDAYTIMEのイベントは終了。だが、ここからが本番という人も実は少なくなかった。CAMPANELLAのライブ、DJタイムなどのナイトパーティーが、ナント、石打丸山のリゾートセンターでおこなわれたからだ。これぞ石打丸山のシーズンアウトを飾るにふさわしいイベントだと改めて実感した1日だった。
Photo+Text: HaruAki
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