荒れた斜面でもボードの暴れを最小限におさえ
コントロールの限界を向上させるYONEXの先端テクノロジーを導入
我々がカービングを楽しむ斜面は、きれいにグルーミングされたばかりの雪面ということよりも、様々なターンのラインが刻まれ、凸凹した荒れた斜面の方が多いと言っていいだろう。
そんな斜面上で常に自分の狙ったラインでターンをきっていくには、自分の身体能力とボードのコントロール性能次第。コントロールできないと感じた瞬間にエッジをズラしてスピードを減速させ、バランスをリカバリーしていくほかに術はない。
荒れた斜面のカービングターンはボードの抑え込みが難しく、スピード域の上昇に伴ってコントロールの難易度が上がっていく。鋭いエッジや長い接雪長でいくら食いつきのよい構造を作り出しても、コントロールできなければ全くその性能を引き出すことはできないのだ。
YONEXではフリースタイル、フリーライディングボードの開発と共に、このカービングのカテゴリーでも数多くの経験値を得て、自社の持つ優れた技術力を「ターン」の質を向上させるために徹底的に導入してボードを進化させてきた。
そんな中で今、最も注目されている1本がこの「THRUST」というセミハンマーヘッドシェイプのカービングボードだ。
YONEXでは「SYMARC」というハンマーヘッドシェイプのカービングボードもリリースしているが、THRUSTに採用されたセミハンマーヘッドという形状はノーズ、テール部の形状も典型的ハンマー形状に比べ、角を落としたマイルドな形状だ。
通常よりもやや長めの有効エッジではあるもの、ショートターンからロングカービングターンまで全域にわたってバランスよく楽しめるように扱いやすさを重視して開発されたカービングボード。
ノーズ幅に比べてテール幅が若干細めでターンの抜けも良く、若干長めのサイズでも扱いにくさを感じることなく、安定したスムーズなターンが可能だ。
テクニカルの世界で活躍するSAJナショナルデモンストレーター 進藤 勝、SAJデモンストレーターの丸山陽介などカービングのスペシャリストたちが、THRUSTの進化に関わり、数多くのテストライディングを経て開発を重ねてきたからこそ、極められた乗りやすさなのだ。
トーションを柔らかめに設定した最新バージョン
THRUSTは、カービングボードを試してみたい、でもいきなりハンマーヘッドに乗るのには不安があるという人に最適なボードだ。スムーズなターン導入は一般的なフリースタイルやフリーライディングボードに乗り慣れてきた人でも手こずるようなクセがない。
さらに最新バージョンでは従来よりもトーションがやや柔らかめに調整され、さらにコントロールがしやすくなっている。
また、フリースタイル系ボードなどで高評価を得ているYONEX独自の軽量スウィングウェイト構造であるSTOMP-TECH 3.0も導入されており、取り回しもスムーズにおこなえるところもTHRUSTの魅力だと言える。
高性能素材の導入によって与えられた優れた振動吸収力
THRUSTは、THE CやSYMARCといった高性能カービング系ボードに導入されている振動減衰性を高めるABSORB DECKを採用している。
さらにYONEXのラインナップの中で唯一、通常のカーボンの2.4倍の振動吸収力を持つ「STABELA」複合カーボンを導入。
この素材がボードのビビリを減少。優れた振動吸収力を備えることで、中〜高速域での優れたコントロール性を発揮して、まさに雪面に張り付くようなブレない高速ターンを可能にしてくれるのだ。
高性能素材を自在にコントロールできるYONEXの卓越した技術力を最大限に駆使した構造だからこそ、引き出せる性能と言えるだろう。
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