今シーズンも待望のパウダーDAY、楽しく滑るには?
いよいよ待望のシーズンイン。シーズン初めからいい雪にあたれば、12月から気持ちよく滑ることができるだろう。さらにその雪がどんどん積もってくれば、パウダースノー三昧のトップシーズンに突入だ。ラニーニャ現象でドカッと雪が降ることが予測されている今シーズン、絶好のパウダーDAYに1日でも多く出会うことを願いたいところ。そんな風に思っている人はきっと多いのでは?
その反面、スネやヒザくらいまでのパウダーならいいけど、それ以上のパウダーだと、埋まってしまって苦しい思いをするから嫌だ。パウダーが怖いという人も、意外といるのではないだろうか?
深い場所に埋まってしまうと、苦手意識がある人のみならず、それなりの技術がある人でもなかなか脱出に苦戦することはよくあること。
だからこそ埋まらないスムーズなライディングがパウダーでは求められる。「パウダーを滑る技術」だ。はっきり言えばツインチップのボードでもパウダーを滑れないということではない。だが、それを可能にするには確実に技術が必要で、しかもツインチップでパウダーを滑る姿勢は実際に楽ではないのだ。パウダーに埋まらないための浮力を得るために、ボードのノーズを上げる。そのためにテール側に重心を置くという姿勢が必要になるが、テールに乗りすぎると失速してしまったり、テール側に面圧がかかった反動で前に押し出されて突き刺さったりとスムースに走れない。常にバランスを気にしながら、その姿勢をキープし続ける必要がある。
そういったパウダーのコンディション下で圧倒的に滑りを楽にしてくれるのが、パウダーボード。言い換えれば「パウダーを滑る技術を最大限にサポートしてくれるボード」だ。
余裕の浮力があれば、ディープパウダーも楽になる
パウダーボードはパウダースノーで沈み込まないように、大きな浮力を引き出すために設計されたボード。そのボード形状から生み出される浮力が大きければ、雪が深くても比較的低速域からスムーズに滑ることが可能になる。もちろん浮力はノーズ形状だけが生み出すものではない。ボードのアーチ(キャンバー形状)にも影響を受ける。ボードが走り出した時、雪面がソール面に接することによる面圧のバランスで、ノーズを浮かせていくという働きもある。特に腰くらいのパウダーになってくると滑りやすさは、ノーズ形状によって引き出せる浮力でより関係してくることは間違いない。
しかし、ノーズが大きくなれば、ボードの取り回しのバランスは「ノーズが重たい」という反応につながってくる。パウダーでのターンは圧雪バーンのターンとは異なり、エッジではなく、雪をボードの面で押し出すことが重要となる。ボードの取り回しやすさはターンの行いやすさに影響を与える。例えばテールにフィッシュ形状を採用しているパウダーボードが多いのも、そのターンのコントロールを容易にするためのひとつの方法となるわけだ。
そんなパウダーでの取り回しやすさは、浮力同様にとても重要なことなのだ。
「ビッグノーズにした時でも、ベストの取り回しバランスが維持される」その絶妙なコントロール・バランスを実現することでパウダーはもっとイージーに楽しめることは間違いない。そのバランスをつくりだしたのが、これから紹介するYONEXの独自構造を搭載したパウダーボードなのだ。
2つの技術がパウダーボードの常識を覆した
LUVARTH、GLIDE、GRACEといったパウダー&フリーライディングボードには、ノーズの有効面積を最大限に拡大するYONEXの技術「ISOMETRIC TIP」が採用されている。先端部はスクエア形状でノーズ幅を広く。特にLUVARTHのノーズはとても大きい。これだけのノーズであれば低速域でも十分な浮力を発生させることできるわけだ。
そしてこれだけノーズが大きいと、ノーズが極端に重そうにも見えるが、ライディングのスタンス設定はインサートの設置位置を見てもいわゆるパウダー系のボードにしては前寄りだ。その秘密はこれらのボードに導入されているもうひとつの技術「CENTROID」にある。大きなノーズ形状を備えながらも、スタンスをできる限りセンター寄りにする。その実現にはノーズの重量を軽量化が必須となるが、YONEXは独自の軽量構造(ハニカム構造)をボードのノーズに配置して、スウィングウェイトを軽量化し、その問題をクリア。スタンスをセンター寄りにすることで、取り回しやすさが大きく向上。いわゆるパウダーボードならではの後ろ寄り重心ではなく、ノーズの大きさを気にせずにボードを取り回すことができるのだ。
YONEXのパウダー&フリーライディングボードは、この2つの特殊構造によって、従来のパウダーボードとは違った軽快な取り回しやすさを引き出している。一度乗ってみればその乗り心地に驚き、さらにパウダーを滑ることの楽しさに引き込まれていくはずだ。
「新感覚でパウダーを楽しむ」YONEXのフリーライディングボード
LUVARTH
デープパウダーをラクラク攻略
ビッグノーズとフロートキャンバーが十分な浮力を引き出し、それでいてナチュラルなフィーリングで動きが軽い。低速域から大きな浮力を発生し、深い雪でも余裕でクルージングできる。さらに操作性がとても良いというのが一般的なパウダーボードとの違い。これまでノーズの大きなボードに抵抗感を抱いてきた人は、ぜひこのボードを試してみるべきだ。取り回しが楽なので、パウダーだけでなく、地形のなかを自由に滑ったり、圧雪バーンでのターンも十分楽しめる。
Size: 150, 154, 158cm
Price: ¥104,500
GLIDE
パウダー+フリーライディングまで、
フリースタイルボードのような操作性
いかにも走りの良さそうなフリーライディングのアウトラインを備えながらも、ノーズ部での大きな浮力と、スタンスをセンターに近づけたことによる取り回しさを特徴とするボード。その動きはフリースタイルボード感覚で、ツインチップボードから乗り換えても馴染みやすい。圧雪バーンのカービングターンでも安定感があるボード。
Size: 157, 161
Price: ¥96,800
GRACE
最大限に女性スノーボーダーの可能性を拡げてくれる
パウダーでのスムースなコントロールだけでなく、女性にとっての扱いやすさを徹底的に追求して完成したフリーライディングボード。YONEXの技術は自由なボードの性能調整を可能にする。その良さが生かされていて、とても乗りやすいバランスに調整されている。全体的な軽さも、大いに取り回しやすさにつながっている。
Size: 147, 151
Price: ¥93,500
4XP POWTWIN
ツインチップでパウダーを遊ぶという新提案
冒頭部で解説したようにパウダーボードの基本的な考え方からすると、ツインチップでパウダーを滑るには技術が必要。もっとイージーに、パウダーの中でもスイッチしたり、飛んでスピンしたり、そういうフリースタイルな動きで遊びたい。そんな願いを叶えるために登場したのが「4XP POWTWIN」。フリースタイルの定番ボード「4XP」のシェイプをベースに「ISOMETRIC TIP」を採用、ノーズを長めに、ウエスト幅も原型の4XPよりも若干太めの設定で、浮力をアップさせている。「パウダー遊び」から「パーク」までを1本で満足できる。今シーズン注目を浴びているボード。
Size: 155W, 158W
Price: ¥75,900
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