ストリートを主戦場とする佐藤正和がK2の新型ボード「GEOMETRIC」で遊んだ!

国内のスノーボードシーンを塗り替えるべく、國母和宏が中心となって2019年に起ち上げられたムービープロジェクト「INK MOVIE」。その初年度から数々のハードなストリートスポットを攻撃的かつ独創的に制覇し続けてきた佐藤正和。その彼がK2のニューボード・GEOMETRICでゲレンデを所狭しと遊び尽くした。
Photo: Atwosee

憧れてたブランドのライダーに

2020年にK2のジャパンチームに新たに加わった佐藤正和。実は、「昔からトラビス・パーカーやルイ・ファウンテンが大好きで、最初に自分で買ったボードもK2だったし、もともと好きなブランドだったんですよ」と念願の移籍だったようで、昨シーズンはお気に入りブランドの足回りギアとともに、例年以上に気合いを入れて撮影に挑んだ。結果、先日公開されたK2の日本人ライダーたちが出演するチームムービーでは、アグレッシブなアーバンスノーボーディングで見事トップバッターを飾ることとなった。

ただ、映像を観てもわかるように、ストリートを攻めている佐藤が乗っているのは、今回紹介するGEOMETRICではない。「ストリートだとちょっとやわらかすぎて……。自分はハードなスポットを攻めることが多いので、カーボンで補強されてレスポンスが速くて反発力もあるAFTERBLACK、それかジェイク・クジックが開発に携わってるMEDIUMに乗ってるんですよ」というのが、その理由だ。では、どういったときにGEOMETRICに搭乗するのだろうか。「ゲレンデでFUNに遊びたいときが、このボードの出番なんですよ。かなり楽しくて!」

ゲレンデでをユル~く楽しむときに本領を発揮するGEOMERTIC

GEOMETRICって、どんなボード?

その気になる乗り心地とは?
「まず、本当に驚くほどやわらかいボードっていうのが第一印象でした。実際、K2史上初くらいのやわらかさって言われてるほどですしね(笑)。グラトリでどうやってノーズを上げたらいいのかわからない、どうやってテールプレスするんだ?っていう人にはドンピシャだと思います。構造的には、ノーズとテールにホンの少しだけロッカーを取り入れたツインコンビネーションキャンバーというもので、変なクセがまったくありません。自分的には少しウエストが細いかもって思ったけど、その分だけターン時のエッジの切り返しはクイックです。それにフレックスだけじゃなくてトーションもやわらかいから、ターンのときにどうやってトーションを使えばいいんだ?って人にも向いてると思います。誰が乗っても楽しいと思いますが、特に初心者やエントリー層向けの人には、ボードの基本的な使い方を覚えやすいから、ぜひ乗ってもらいたいですね。そうそう、このボードでゲレンデのコース脇やサイドカントリーなどでパウダーも滑ってみたんです。そしたら、全然疲れなかったんですよね。 やわらかいだけじゃなくて、めちゃくちゃ軽いボードでもあるんで!」

レールでの5-Oも軽々とできてしまう

新たな野望を胸に秘めて

「自分がライダーとして魅せる場所はストリートだと思ってます。でも、シーズンイン直後に雪が降ったら、地元の山を登ってバックカントリーを滑ったりもしてますよ。スノーボードの純粋な楽しみを味わうために」と、INK MOVIEがスタートした当時に語っていた佐藤だが、昨シーズンも降雪のスタートが早かったため、まずは地元の山に登って極上のパウダーを楽しんだそうだ。その後、雪がなかなか降らずに新潟や長野、さらには群馬のストリートを転々としながら撮影に勤しんだという。また、アルツ磐梯でゲレンデのアイテムや建物のウォールを使用したクリエイティブな撮影にも挑んだそうだ。そのときのライディングは、どこで、いつチェックできるのだろうか。「昨シーズンもINKの撮影で動いてて、そのときの映像は12月後半、クリスマスプレゼントみたいな感じでWEBで配信予定だと聞いてます」とのことだ。
すでに佐藤は今シーズンの予定も決まりつつある。そして、何よりも目指しているところがある。
「この冬もINKで活動させてもらうんですけど、撮影して作品としてムービーを残す以外にも、昨シーズンもやらせてもらったINKのYouTubeチャンネルでゲレンデの映像もアップしてて(その映像はコチラから)。ライダーはゲレンデをどう滑るのか。そういった映像を配信していく動きが拡大できればいいなと思ってます。あと、ゲレンデ側がOKしてくれたらなんですが、INKで滑ろう会みたいなのも企画できないかっていう話もありますね。そして、個人的になんですけど、最近のK2って日本だとフリーライドのイメージが強くなってると思うんですね。実際、調子のいいフリーライドボードも多いんですけど! ただ、自分がチームに入ったことで、ストリートをゴリゴリやるライダーが多い本国のイメージに少し近づけられればとも思っているんです。もっとフリースタイル色を濃いめな感じで!」

GEOMETRICに乗れば、新たなボードの使い方が発見できるかも!?

K2
GEOMETRIC

★全長: 152cm
★有効エッジ長: 114cm
★ウエスト幅: 24.9cm
★サイズバリエーション: 144148152156151W、154W、157cm
★価格: 58,300円(税込み)

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