【誌面連動企画】ニュートラルポジション活用術 第2回(全4回)

FREERUN11月号の特集『ライダーとのセッションが与えてくれるモノ』では、太田宜孝と小西隆文のクロストークに加えて、彼らが提唱する「ニュートラルポジション」基礎編を紹介した。ここでは、そのステップアップ版のハウツーをシークエンス写真を使って4回連載にてお届けする。
Special Thanks: Seki Onsen, Niigata
Photo: yoshitoyanagida.net

第2回テーマ: 不整地(モーグルバーン)攻略
講師ライダー: 太田宜孝

極意: モーグルバーンのようなコブが連続する不整地を攻略するときは、ニュートラルポジションをキープしつつ、とにかく全身の関節をやわらかく使うのがコツ。身体のどこかが硬くなると、その部分の伸縮性がなくなってしまい、ショックを吸収できなくなってしまうのだ。それでは写真で紹介していこう。

ニュートラルポジションをキープしながら、どこでボードを切り返すかを見極める
カービングターンを意識せずにスピード調整のためにボードをズラしてもOK
雪面に合わせてボードを傾けた分だけ身体の軸も傾けるように!
コブとコブとの繋ぎ目に向けてボードをフラットに徐々に戻していく
ニュートラルポジションのままボードを踏み込みつつ、進む先の地形を確認
後ろ足メインでボードを踏み込みながら、次のターンに向けて上半身を開いていく
徐々にヒールサイドでボードを踏み込む。もちろん、ニュートラルポジションで!
壁の面にボードを合わせる。身体の軸は傾けたボードに対して垂直に!
後ろ足メインでボードを踏み込みながら上半身は次のターンの準備を開始
コースの斜度にも身体の軸を合わつつニュートラルポジションをキープ
徐々にトゥサイドへの加重を強めていく。全関節をやわらかくしておこう
クイックなボードの切り返しが必要だと判断し強めにトゥサイドに加重
さらに強めにトゥサイドを踏み込んで、進むべきラインの軌道を微調整
ボードを少し強引に回し込むときも上半身の位置はニュートラルポジションと同じ
上半身でバランスをとりながら徐々にエッジへの加重を弱めていこう
後ろ足メインで乗っているからこそ急激な斜度変化があっても対応できる
ヒザをクッション代わりにしてコブを吸収しつつ徐々にヒールサイドへと加重
地形を見極めてボードをズラして速度調整。身体は絶対に伸び切らないように!
壁の面にボードを合わせながら後ろ足メインでボードを踏み込んでいく
続くコブへ向かうためにボードを徐々にフラットに戻していこう
進む先の地形を見極めながら次のターンの準備を開始する

「スピードがないときは深い溝部分でも壁になってるところでも滑れるけど、スピードが出てくると壁の面にボードを合わせるイメージで僕は滑ってます。全身の関節をやわらかく使うことでコブの衝撃を吸収できる、イコール、的確なボードコントロールに繋がるので、そこは意識しておきましょう。また、上半身はどっしりと構えておくことも大切。多少ならバランスを崩しても、ニュートラルポジションの姿勢で上半身をキープできていれば、腰を使って下半身を反転させて少し強引にボードを返すこともできるので! そして、頭の位置にも注目。頭を軸に身体を左右に振るように滑るのが乗れてる人の滑り方。スムースに滑れない人は、頭も身体も左右に移動していて、傾けたボードの真上に頭がきていないことが多いんです。ただ、やっぱり滑り込みは重要。いちいち頭で考えると反応が遅くなっちゃいますからね」ーーー太田宜孝

次回(来週)は小西隆文による「沢遊び術」を紹介します。

第1回目のカービングターンはこちら

ニュートラルポジション【基礎編】のハウツー記事⇩は現在発売中のFREERUN11月号にて掲載しています。最新号の情報はこちら

ニュートラルポジションを実際に学ぶなら、PS FREERIDING SCHOOLへ!

https://psfreeriding.thebase.in