DAKINE人気グローブの使用フィーリングを山根俊樹と飛田流輝が語る。

グローブ、バックパック、ウェアなど、スノーボーダーには欠かせないアイテムを展開するDAKINE。もはや横乗愛好家なら誰もが知る人気ブランドだが、中でも今、DAKINEのグローブに注目が集まっている。この記事では、マウンテンフリースタイルからストリートまでシーンをリードする山根俊樹と、国際的なコンペティションシーンで活躍する飛田流輝の2人に、実際にそのグローブの使用感について聞いてみた。はたして、彼らが満足する究極グローブとはどんなプロダクトなのだろうか?

DAKINEを代表するグローブ「TITAN」と、日本限定モデル「SATURN」

世界で最も売れているDAKINEを代表するモデル「TITAN (タイタン)」は、GORE-TEX + Gore Warm technologyという最適な構造で仕上げたインサレーションの層によって、長時間手元の温かさをキープする。丈夫かつ繊細な感覚を保つ手のひらの素材。また寒い日は携帯カイロを入れ、暖かい日はベンチレーションとして活用する手の甲にあるジップ。ゴーグルに付いた雪や水滴を払うゴーグルワイパーの装備など、雪山で必要とされる機能を全て搭載しているグローブだと言える。インナーには、タッチスクリーン機能を持つ4WAYストレッチを採用し、従来よりもさらに使い心地が向上している。
一方の「SATURN(サターン)」は、DAKINEグローバルチームと日本の共同開発によって誕生した日本限定のグローブ。「手首が細くて手のひらが小さい日本人にピッタリな高品質グローブがほしい」という日本のショップからの声をきっかけに、オレゴン州ポートランドにあるプロダクトチームと共同で開発。日本人の指、手のひら、手首の形を研究し、最高のフィッティングを目指し、素材にはGORE-TEXを採用することで究極のグローブが完成した。SATURNのミトンタイプのグローブ内に指を通すと、内部は5本指構造になっている。これにより、まるでフィンガータイプのようなフィット感が生まれ、ミトンとフィンガーの良いところが凝縮されたハイブリットな使い心地を実現している。毎年、日本のトレンドカラーを予測しセレクトしているため、人気があるのも納得だ。ゲレンデでのフリーランからパーク、バックカントリーまでオールランドに使える日本人専用グローブだと言える。
これらのモデルは、ともに約1万円で購入できるため、買い手にとってコストパフォーマンスが高い点も加筆しておきたい。では、使い心地はいかがなものなのか?ここからはそれらのグローブを実際に使っている山根俊樹と飛田流輝の2人に、その使用フィーリングについて聞いてみた。


山根俊樹が北海道で頼れる温かさを持つTITAN

「厳冬期の北海道でも全然使えるので、確実な温かさを求めるなら間違いなくTITANを選びます。もちろんGORE-TEXだから、濡れることはまずないですね。あと、ビッテリーターンをやる時って手が雪面に着くんですけど、TITANだと破れにくくて結構丈夫なんです。手の甲にあるジップはベンチレーションとか色々な使い方ができるんですけど、俺の場合はグローブを乾かす時に開けてますね。あと、親指にワイパーみたいなのが付いてて、北海道でがっつりパウダーを浴びた後、ゴーグルに雪がいっぱい付いちゃって見えなくなるのを一瞬でサッと取ってくれるから、あれはかなり使います。それに、バインとかに付いた雪が冷えて氷になったりして『ブーツがバインにちゃんと入んねえ』みたいな時ってあるじゃないですか。そういう時にもそのワイパーを使って氷を取ったりできるんですよ。グローブの指先だと素材が柔らかいから氷がうまく取れないから便利です。それは俺のオリジナルの使い方かもですけどね。付属するインナーも調子良くて、スマホも操作できるように指先の生地が変わってるのと、以前よりもインナーの生地が薄くなってて、手のフィット感がより良くなっています。

俺は、ミトンとフィンガーの両方を使い分けています。ゲレンデを滑るときはミトンで、バックカントリーではフィンガーを使います。ミトンでスコップとかはやっぱり使いづらかったりするんですよね。山で作業をしなきゃいけない時は5本指のフィンガーグローブを優先してますね。

映像もやったり、得意分野があったらコンテストにも出たりと、俺は結構自由な動きで自己主張させてもらえてると思ってます。なかでも、スノーボードのムービーカルチャーを大切にしていきたいと思っているので、この冬は海外へ行ける機会を狙いつつ、しっかりフルパートの映像を残していくシーズンにしたいんです。その映像素材を集めるなかで、自分のYouTubeチャンネルを作って、日々の記録みたいなものをちょいちょい出していこうかなって思ってます。ゲレンデに行ったりして普段滑らないような人たちとも『今日セッションできた』みたいなショートムービーをYouTubeで公開しつつ、いい映像を残したらそれがフルパートの素材になっていく。そうすれば俺も楽しいスノーボードをできるかなって思ってて。自分たちで撮影・編集したYouTubeをやることで色々繋がりそうな気がしてるんで、この冬が楽しみです」——-山根俊樹

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DAKINE
TITAN GORE-TEX MITT(上) / GLOVE(下)
COLOR: FLA(上), BLK(下), CAR
SIZE: S~XL
PRICE: ¥10,780円(税込)

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寒い日は携帯カイロを入れ、暖かい日はベンチレーションとして活用できるWATERPROOF ZIPPERED STASH POCKET
ゴーグルについた雪や水滴を払うGOOGLE WIPER
タッチスクリーン機能を持つ4WAYストレッチインナー

 

Photo: Photography 樹

飛田流輝がグラブで板がつかみやすいと太鼓判を押すSATURN

「SATURNのミトンって、グローブの中が五本指に分かれてるんですよ。それが普通のグローブよりも動かしやすいというか、手にフィットしてとにかく扱いやすいんです。見た目は普通のミトンなんですけど、中が分かれてるからグラブで板をしっかりつかみやすいっていう実感があります。それに、SATURNはジャパンリミテッドだから、日本人の手の大きさに合わせて作られているので、他のモデルより少し小さめというか、フィット感が抜群に良いという印象です。素材もGORE-TEXなので、濡れる心配はほとんど無いし、実際全く濡れなかったですね。使っていてグローブ内が蒸れたりもしないし生地もしっかりしています。コンテストで海外を転戦しているので色々な国で使ってますけど、寒さは全く気にならなかったので、保温性はすごくあると思います。このグローブ、そのままスマホのタッチスクリーンを操作できるらしいんですよ。もちろん細かな作業はできないと思いますけど、その機能もいいですよね。

僕の場合、普段はミトンタイプを使うことが多いですね。五本指のフィンガータイプの方がフィット感はあるんですけど、自分の中でミトンを使いたいっていう好みがあって。ミトンの方が見た目もいいし、あったかいですからね。それにさっき話したようにグローブの中が五本指に分かれていて調子いいのでフィット感も問題ありませんから。

今シーズンの活動は、とにかく今はワールドカップで成績を残すことです。練習もしっかりやってきているので、今はちょっとずつですけどいい感じにコンディションが上がってきてます。今シーズンの目標は、横5回転の1800(エイティーン)をビックエアーの大舞台でやりたいと思ってて。実際の山での練習でフロントサイドを1回メイクできてるんで、それをフロントもバックサイドも本番でしっかり決められるように準備していきたいと思っています」——-飛田流輝

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DAKINE
SATURN MITT(上) / GLOVE(下)
COLOR: BLO(上), BLK(下)
SIZE: S~XL
PRICE: ¥10,450円(税込)

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左側はグローブの外側を切って内部を見せたもの。このようにミトングローブの中は5本の指に分かれているためよりフィットするように工夫されているのが分かる
このようにグローブを着けたままでもスマホの簡単な操作ができる


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