山根俊樹、アウターウェアに “Owner Operator” を選択、そして今の想い。

yohei yamaguchi (BUTTHEN STUDIO)
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先日、この冬日本で新たに展開されるウェアブランド「Owner Operator」と契約を結んだ山根俊樹。その心境と、現在全国のスノーボードショップを巡る旅をする理由について、本人自らのメッセージをお伝えする。

「30歳になり、スポンサー契約に対し次のステップを見るようになりました。それはスノーボーダーらしいブランドの芯。ビジネスを超越したカルチャーサイドの哲学というか正義。それを時間をかけて次世代に届くよう、ブランドに携わる全員が同じ精神で戦い伝えていくことが大事だと思うんです。RevoltやAcharmをずっと辞めないのもその理由。だから同じようにそれを感じる「Owner Operator」が輝いて見えました。

最初は憧れのライダーやカッコ良さを求めてスノーボードを始めたはずなのに、今のシーンで時代に流されているライダーたちを見た時、これじゃ何も伝わらないと思いました。カッコ良いと思うものにこだわり、自分達の夢を貫いて、かつそれをビジネスにも結びつける。そしてまた自分のイメージしてるステージへ進んでいく。それには時間もかかるし難しいことだけど、その土俵でやりたいと思ったんです。

今秋から全国のスノーボードショップを経巡り始めています。17年の付き合いがあるAcharm(オーナー真鍋さん)の存在が、僕をその行動に突き上げてくれました。

僕が14際の頃、芸北(広島県)で西日本の最強ライダーが集うジャンプコンペに出て。それが初となる真面なセッションだったんですけど、その空間にもジャンプにも捲かれて顔着して。マジで飛びたくなくなった。その時、真鍋さんが何も言わずに静かにゴーグル拭いてくれて…。色々な事を感じた瞬間でした。未熟でダサい滑りを見せながらも、いずれはここにいる誰をも越える存在にならなきゃって。でも当時の自分には、どうやっても敵わない。そんな気持ちを温かく見守って、拭いたゴーグルを渡してくれた時、『カマして来い』と真鍋さんの心の声を感じました。どう思っていたかは今でも聞いてませんが、嫌々ながらも何か大きなスイッチが入った瞬間でした。今でもハッキリ覚えています。他には…酷い思い出ばかりですが(笑)。

Acharmはめちゃくちゃアツいプロショップ。真鍋さん、チームライダー、お客さんたちにお世話になり、共に成長してきました。そして、まだ僕の知らない場所にも志を同じくする情熱を持った人が絶対にいる。そう思い、全国のスノーボードショップを巡ることを決めました。このような旅をすることは初めてですが、今はとにかくワクワクしていて、少しでも多くの人と出会い、話をして繋がりたいと思っています。

今回アパレルとステッカーを作っています。この売上げ資金は、今回の旅と11月から予定しているオーストリアトリップに回し、滑りや結果につなげていきたいと思っています。デザインはミサキちゃんという女の子と考え、”究極の自分” をメインテーマに表現しています。究極故に、哲学とデザイン共に追いつくのに3年かかりました(笑)。 でも、おかげで完璧な自分を表現できたと思います。

イベントや雪山でしか会えない縁ではなく、自ら全国のアツいショップに顔を出して繋がれたらめちゃ面白いなと思います。そして一人のスノーボーダーとして、この繋がりにこそ一番の本当の価値があると信じ続けています」ー 山根俊樹 Instagramリンク

快適性や機能面を優先したテクノロジー寄りな現在のアウターウェア時代に左右されず、シルエットや自分たちが良いと思うこだわりを貫き勝負するOwner Operator。神社に来た時に感じる独特の静けさや神聖味が、Japan madeと自然のフィールドで表現するクールなOwner Operatorと共通点も感じ、撮影メンバーとこの場所をセレクトしました。 Photo: yohei yamaguchi (BUTTHEN STUDIO)
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ブルックリンデザイン、ジャパンメイド。2カ国間で融合発進するOwner Operator – Outerwear
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