家族5人でスノーボードに挑戦!Yukie HouseのSnowboarder’s Diary Vol.4

スノーボードライフをより充実させるため、マンモスマウンテンに生活の拠点を移した上田ユキエ。彼女の元にはプロ・アマ問わず様々なスノーボーダーが集まってくる。今回は、全員がほぼスノーボード経験ゼロという菅波さん一家がスノーボードに挑戦した一日を彼女の目線で綴る。「家族でスノーボードをする」ということを、自身も家庭を持ちスノーボードを共有している上田ユキエにはどう映ったのだろうか。

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子供と一緒に楽しむ時間をスノーボードでも共有したい

カリフォルニアのビーチエリアに家族で暮らす菅波さん一家。幸治(こうじさん43歳)と、美絵(みえさん37歳)ご夫婦は、アメリカで出会い結婚し、3人の子供たち(コナ10歳、ニコ7歳、シオン4歳)を育てている。
以前に一度だけカリフォルニアで夫婦一緒にスノーボードに行ったことがあるというふたり。
「『また行きたいね』って言い合っていた矢先に一人目の子供を授かり、それから11年が過ぎていたんです。身内もいない海外での子育てに必死で、またスノーボードしに行きたいと思っていたものの、3人の子供を連れてのスノーボードは現実的に難しかったんです」

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初めてのスノーボードにワクワク顔の子供値たち(上から)コナ、ニコ、シオン

現在3人目のお子さんが4歳になり、この夏3人の子供たちとスケートボードを始めたご主人。子供と一緒に楽しめるスケートボードの楽しさに感動し、この冬は家族でスノーボードを始めることになった。
「一緒に始めると自分も含めて痛い思いも大変さも感じるけど、頑張ると滑れた時の喜びはデカイ!スケートも一緒に教えながら技ができた時は本当に感動するんです」

親が教えることで、その体験が親子どちらの記憶にも残っていく

ご主人は長年サーフィンをしているがスケートやスノーボードはほぼ経験がなく、それでも自分の力で子供たちに教えようとYouTubeで教え方を研究したりと、とても熱心。あまり経験のない親御さんにはお子さんをスクールに任せることもお勧めするが、こんな風にパワーのある親御さんにはどうやって教えてあげたらいいかをアドバイスさせていただいている。

私たちプロが教えてあげることも出来るけれど、親が一緒になって一生懸命教えるという姿はそこにしかない価値がある。その経験は、子供と親の心に記憶として刻まれていくのだろうなと思う。

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父と息子の時間。男同士の絆が深まる時間になるだろう

スケートボードを始めていたこともあり、10歳の長女はあっという間に滑り方を習得し、7歳と4歳の子供たちも横ノリ感覚に馴染むのが早いようだった。そして最初は自分は二の次でいいと言っていた奥さまも、12年ぶりにスノーボードを履くことに。

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緊張した面持ちで滑るニコ。子供特有の順応性の高さでスノーボードにもすぐに馴染んだようだ

幸治さんは、「家族みんな初心者なので、周りの仲間のサポートがあったからこそスタートできたと思う」と言う。

スノーボードが大好きな私たち家族も仲間のスノーボーダー家族も、自分たちの経験を生かして子供たちに教えながら一緒に滑っている。やる気のある仲間たちにはもちろんアドバイスすることもあるけれど、本当に子供に教えながら滑ることにどれだけ努力が必要なのかも知っている。決して人任せではなく「教え方を学ぶ」という姿勢が周りの協力を引き寄せるのだと思う。

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家族みんなでスタート。慣れないスノーボードでも一生懸命に教えてくれたパパの姿は心に残り続けるだろう

「いずれ自分の手には追えないレベルになれば、人に預けたり離れる時期が来ると思います。でもまだ自分でも出来る(教えられる)レベルだと思うからやろうと思ったのかもしれない。俺が勉強してマンツーマンで教えたほうが子供たちも安心すると思ったから」そう語るご主人の幸治さんに、我先にと教えて欲しいとせがむ子供達の姿があった。そしてその裏側には夫と子供たちを支える妻の存在が。

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「家族」で楽しむことを大切にする美絵さんも、この初めての体験を満喫

特別な経験がなくても子供と一緒にスノーボードを共有出来る

私自身、長年のスノーボードの経験があるからこそ、こうして子供と一緒に滑れるようになるんだという特別なイメージを持たれることがある。しかし決して奥様にスケートやスノーボードの経験が“なくてはならない訳ではない”のだと今回つくづく感じた。

「俺がこれまでサーフィンを続けてこれたのも、サーファーではないけれど認めてやらせてくれた彼女がいたから。子供たちに対しても同じで、彼女は全くスケートをしないけれど、今では俺が忙しければ彼女が子供たちをスケートパークへ連れて行ってくれてるんです。俺や子供たちがやりたいって言った事に対して同じ方向を向いてくれることに感謝しています」

今回家族でスタートしたスノーボードは奥様も存分に楽しんでいる。先日始めた長女と同じペースで誰よりも嬉しそうに滑る姿があった。

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ライディング姿が様になっているコナ。ママと一緒に滑る瞬間は格別

「最高ですよ!家族5人で一緒に楽しめる唯一のものになるかもしれない。楽しみ方は人それぞれだから、それが釣りでもハイキングでも何でもいい、家族みんなで楽しめるって最高だと思うんですよね」

まさに、その通り。

家族5人で雪山へドライブし、ゲレンデの食事は高いからとおにぎりを作る。レストハウスで順番に待機しながら子供たちを滑らせ、親も久しぶりのスノーボードにワクワクしてる。それを大変と取るか、楽しいと取るか。家族で共に経験し思い出を作ることは、間違いなく後者であろうと、彼らの充実した笑顔を見ていると確信する。12年ぶりにスノーボードに挑戦した夫婦と初めて雪を見た3人の子供たち。そこには歴としたスノーボーダーファミリーの姿があった。

この家族が5人で一緒に滑る姿を見れる日はそう遠くないだろうな。
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★この記事のライター

上田ユキエ
1973年1月22日生まれ。東京出身。カナダウィスラーでスノーボードを始め24年、ハーフパイプやビッグエアーなどの競技を経て、ガーズルムービープロダクション “LIL” を立ち上げ日本のガールズシーンを牽引。結婚を機にアメリカへ移住し6歳の息子(トラノスケ)を育てながらプロ活動を続け、現在はバックカントリーの魅力にはまり国内外の様々なフィールドを開拓中。2017年4月マンモスマウンテンに拠点を移し、よりナチュラルに山の近くで家族と新たな生活をスタートさせている。
Sponsor: K2 SNOWBOARDING, Billabong, MORISPO SPAZIO, NEFF, RONIN, ZOOT, CORAZON SHIBUYA, LALALATV


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