近年のスノーゴーグルレンズの進化により、ノーマルレンズにない機能を持ったレンズが登場しています。中でもコントラストレンズは、各ゴーグルブランドからリリースされるほど注目されています。このコントラストレンズに特に力を入れているSMITH OPTICSの「ChromaPop(クロマポップ)」11種類のレンズの特徴を探っていきます。
まず、コントラストレンズとは?
レンズを通して見える景色の明暗の差を広げ、くっきりした視界を作るレンズのことをコントラストレンズと呼びます。
そもそも、コントラストとは“明暗の差”のこと。コントラストが高いと明暗の差が大きくなり、明るい部分と暗い部分がはっきりします。しかし中間の色が少なくなるため、コントラストが高すぎるとチカチカした視界になったり、目に疲れが生じる原因にもなります。逆にコントラストが低ければ明暗の差が小さくなり中間の色が多くなるため、明るい部分と暗い部分が判断しづらくなるため、見えづらい視界になります。
“自然に見える”クロマポップの特徴は?
コントラストが高くなれば雪面の陰影も見やすくなり、くっきりとした視界を確保することができます。一般に、コントラストを高くするためにレンズの色を濃くするという手法がとられることが多いのですが、レンズの色が濃くなると今度は目が疲れやすくなってしまいます。しかし、SMITHのクロマポップはコントラストを高くすることだけに注力せず、鮮明かつ自然にある色そのままに見えることも重視して光を調整しています。レンズを覗き込んだ視界はクリアで自然色に近く、一日中着用していても目が疲れにくいというのが一番の特徴です。
クロマポップレンズの種類
この冬11種類にカラーが増えたクロマポップレンズ。対応する天候別にSUN、EVERYDAY、STORMの3つに分かれます。さらにアウターレンズカラーや可視光線透過率(VLT)の異なるSUN4種類、EVERYDAY5種類、STORM2種類の計11種類が用意されています。
◆ ChromaPop SUN(4種類)
ベースレンズ:グレー。多層レイヤーミラーコート採用
適した天候:薄曇りから雲ひとつないギラギラした快晴時まで
VTL:9%~16%
◆ ChromaPop EVERYDAY(5種類)
ベースレンズ:ブラウンとローズ
適した天候:曇りから晴れまでのかなり幅広い
VTL:23%~36%
◆ ChromaPop STORM(2種類)
ベースレンズ:ローズとイエロー。薄めのセンサーミラーコート採用
適した天候:薄明かりから降雪時まで。荒れた天候用のレンズ
VTL:50%~65%
レンズを選ぶコツ
(1)自分の目に合う色を、実際にレンズを覗いて確認する
当たり前のことのようですが一番重要なポイント。人の目は個人個人で見え方の好みが異なるため、他の人が良いと感じたレンズカラーが必ずしも自分にも最適だとは限りません。同じ対応範囲(SUN、EVERYDAY、STORM)の中でも若干色が違うため、見やすい色、見づらい色を確認して自分の目に合ったレンズを選びましょう。
(2)レンズ名と実際の視界の色が異なる場合もあるので注意
レンズ名はアウターレンズの色と同じ名前になっています。つまりレンズ名は外から見た時の色で、実際の視界の色とは異なる場合があります。名前だけで購入すると希望のレンズカラーではない場合もあるので、実際にレンズを覗いてカラーを確かめましょう
(3)好みのフレームにどのレンズが設定されているか確認する
今期、SMITHのほどんどのモデルにクロマポップレンズが標準装備されています。スペアレンズもクロマポップレンズが設定されているモデルもあるので、好みのフレームにどのカラーのレンズが設定されているかを確認しましょう。
SMITH クロマポップレンズ設定モデル
◆メインレンズ・スペアレンズどちらもクロマポップレンズが設定されているモデル
I/O、I/O7、I/OX、I/OS、Squad XL
◆メインレンズにクロマポップレンズが設定されているモデル(スペアレンズはスタンダードレンズ)
Squad、Riot
◆メインレンズにクロマポップレンズが設定されているモデル(レンズ1枚設定)
Vice、Prophecy OTG、Showcase OTG
SMITHライダーの中では、降雪の多い北海道ではSTORM ROSE FLASHやEVERYDAY RED MIRRORの評判が良いそうです。この11種類の中で最も見やすいレンズはどれなのか、あなたの目に合ったレンズを探してみてください。
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