18.19 PSA ASIA SNOWBOARD PRO TOUR
Round 13
『Washigatake Slopestyle Session』
岐阜県「鷲ヶ岳スキー場」
天候 ☃/🌤/☃気温-2℃
PSA ASIAフリースタイルツアー第4戦目。
長野から岐阜に場所を移し、ここ鷲ヶ岳スキー場で開催。
この2週間、気温と降雨によりコースコンディション維持が非常に難しい中、田中浩介氏率いるTHE ACTIVE DIGGER CREWのおかげで大会コースは最高のコンディション。
しかし先週までの状況から一転、前日の大雪から冬シーズンに再突入したような天候で競技がスタート。
コーススペックは3セクションで12mと8m、10mと8mの2WAYジャンプセクションからの6mミサイルレール。
やはり選手たちは昨日からの積雪によりスピード失速が気になるところ。
まず最初に男子予選がスタート。
公式練習では飛ぶタイミングを合わせるライダーが多かったが、試技に入ると完璧に仕上げてくるところがプロである。
その中で前回Freestyle Session in X-JAM覇者、鈴木淳宏が720から1080をクリーンに決めてくる。
このコンディションでは720や900が標準になりそうな中、回転数を上げてくるところがさすがのライディング。
それに続くように森井海琉樹、小笠原成南が1080から完璧なミサイルレールをクリーンメイク。
このスピードが出せない状況で厳しいかと思われたが、山瀬拳生、白河舞冬、木俣椋真の3人の見事なダブルコーク1080で会場を沸かせていた。
そして今回、US OPENファイナリスト飛田流輝が帰国2日目にしてプロツアーに参戦。
本人いわく寝不足という状態であったが、その注目される1本目はスイッチ900、1080を軽々決めてフィニッシュ。余裕のトップ通過で男子予選が終了。
天気予報によると女子予選が始まる頃に回復するはずであったが、引き続き雪が降る中でスタートしていく。やはりなかなか回転数を上げられない中、いかにトリックをミスなく完璧に決めてこれるかが鍵となる。
今シーズン2連勝の村瀬 由徠がスムーズなスイッチ540からバックサイド360、ボードスライドtoフェーキーアウトと流れるようなルーティンで1本目を終えてくる。
次に國武真葵もミサイルレールでボードスライドから270outでスタイルを出してくる。
やはり360が標準技になる女子予選の中で、アマチュアの原優希乃が1本目ノーミス完璧なライディングで堂々の3位通過でプロ昇格圏内に入ってきた。
天気予報が全く当たらない。
ファイナルになっても降り続ける雪。
出走順によって運が左右する状況で女子ファイナルがスタート。
まず女子最年長レジェンド鈴木徳子が徳子フリップ(バックフリップ)テールグラブでスタイルを出し、セカンドセクションではビッグフロントサイド360メランコリーグラブをきっちりメイク。最終セクションはフロントボードスライドで確実にポイントを稼いできた。
フロントサイド高回転が得意な國武真葵。フロントサイド360からバックサイド360インディーグラブを完璧に決め、レールセクションではバック270inトゥーフォーワードでスタイルが入り高得点が予想される。
最終滑走でトップ通過の村瀬 由徠が予選同様のルーティンで攻めてくる。最終レールセクションではバックボードスライドから270アウトと少し難易度を上げてフィニッシュ。期待の2本目はセカンドセクションでバックサイド540を狙っていたのか?残念ながら360で止まってしまい得点を伸ばす事が出来なかった。
女子最終結果は予選、決勝ともにブレない同じ滑りを披露し続けた村瀬由徠が今期3連勝という快挙で終了した。
Women Result
1位 村瀬 由徠プロ
2位 國武 真葵プロ
3位 鈴木 徳子プロ
男子決勝でも雪が降ったりやんだりを繰り返す中、900構成で勝ち上がってきた長谷川帝勝が魅せてくる。予選よりさらに完成度を上げてスイッチ900から900テールロンググラブからスイッチバック270in450outでフィニッシュ。
予選3位通過の木俣椋真。スイッチバックサイド900からのフロントダブルコーク1080を決めてくる。最終レールセクションもバック270in450outを決めて高得点が予想される。
予選トップ通過の飛田 流輝。予選からファーストセクションのスイッチ900インディーロンググラブがパーフェクトでフロントサイド1080を先ず決めてくる。2本目はセカンドセクションをバックサイド1080に変えて、最終レールセクションもスピードを減速することなくバック270in450outでガッツポーズでフィニッシュ。
唯一2本目とも90点台という高得点を叩き出した飛田流輝が、昨年の神立以来の優勝で競技が無事終了した。
Men Result
1位 飛田 流輝プロ
2位 長谷川 帝勝プロ
3位 木俣 椋真プロ
4位 白河 舞冬プロ
5位 神宮寺 海人プロ
6位 鈴木 淳宏プロ
3月特有の予報でも読めない天候に苦しめられましたが、今年に雪不足の中であっても最高のパークを提供して頂いたゲレンデ関係者様、THE ACTIVE DIGGER CREWの懸命な整備のお陰で無事に終了する事が出来ました。
そして運営に携わった役員の皆さま、本当に有難うございました。
明日からは高鷲スノーパークに場所を移し
Round14 Takasu Superpipe Sessionが開催されます。
PSA ASIA最終戦になりますので、乞うご期待ください。
PSA ASIA TV : www.psa-asia.com/live
鷲ヶ岳スキー場 : https://ski.washigatake.jp/gelande/
ラピスラズリ : https://lapislazuli.jp
西山酒造場 : http://www.kotsuzumi.co.jp/officialweb/
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