ユニクロは9月14日(土)、ユニクログローバルブランドアンバサダーで、プロスノーボーダー/スケートボーダーの平野歩夢と、次世代の子どもたちを応援する「UNIQLO Next Generation Development Program with Ayumu Hirano 2024」を開催。
また、ユニクロが特別協賛し、同日より試験運用が始まったハフパイプエアー再現施設「村上スノーリサーチ&トレーニングセンター」の竣工式も行なわれた。
竣工式では、本施設の代表で平野選手の父・英功氏が施設建設にあたって協力してくれた関係者へ向けて感謝の言葉を述べ「アスリートは心が健康でなくてはいけません。トレーニング施設が近くにあれば海外遠征も減り、学校や仕事を休まず余裕を持って練習をすることができます。雪のハーフパイプよりも優れた環境を目指します」と、施設への想いを語った。
テープカットに登壇した平野は、「北京オリンピックが終わってから、次のオリンピックに向けて天候に左右されない環境での練習ができないかと家族や現場の人と打ち合わせを重ねながら、この施設を準備してきました。今日を迎えることができて本当に嬉しいです」とコメント。
その後に行われたユニクロの次世代育成プログラム「UNIQLO Next Generation Development Program with Ayumu Hirano 2024」では、小・中学生30名を前に、平野が豪快な滑走で登場すると、子どもたちか歓声が上がり、拍手が巻き起こった。
子どもたちは、実際にトランジション(滑走路)に上がり、スピード感ある平野のアプローチを間近で見学。また、平野は最高難易度とされる「トリプルコーク1440」や「ダブルコーク1620」などシーズンさながらのトリックを披露し、参加者を魅了。
完成したばかりの新施設でのトリックを決めた平野は「うまく行きましたね(笑)ウォーミングアップをしていなかったのですが、攻めてみました」と世界最高峰のライディングを魅せた。
技を間近で見ていた子どもからは「レベルが違いました。こんな急なところで本当にすごいなと思いました」と圧倒された様子。
続いて行われた「自身の夢の実現について」をテーマにしたスペシャルトークセッションでは、参加者から「スノーボード、サーフィン、中学受験の三刀流を目指しています。時間がない中で、全てやるためにはどうしたらよいか」との質問に対して「素晴らしいですね。本気になればなるほど何かを失わないといけないという感覚はスノーボードとスケートボードの練習環境の違いで強く感じました。今しかチャレンジできないという気持ちを大事に諦めないで突き進んでほしい」とエールを送る。
また、平野自身の夢の実現については「人と同じ練習をするだけでなく、違う取り組みを行うことや日々の継続を大事にしている」と話した。
最後には「夢だった金メダルのその先にいきたい。あと一年半後のミラノオリンピックで二連覇をめざして現在集中をしている。ただ、結果に追われず日々のプロセスを大切にしたい」と次の目標について意気込みを話し、会を締めくくった。
■UNIQLO Next Generation Development Program とは
ユニクロが 2022 年11 月に発表した、ユニクログローバルブランドアンバサダーをはじめとする世界の一流アスリートやさまざまな団体と連携し、世界中の子どもたちを応援する次世代育成活動の総称。子どもたちが、スポーツの分野を極めた一流アスリートとの交流をきっかけに前向きに力強く生きるヒントを得ながら、持続可能な未来の担い手として成長できるよう、スポーツ競技の指導と合わせてサステナビリティをテーマにした教室を開くなどして社会貢献を実践。平野が同プログラムに参加するのは、2023年3月山形県横根スキー場での開催に続き、2回目となる。