雪・地形・パーク・圧雪カービング
“滑る理由”がすべて揃うオールラウンドリゾート
北アルプスの雄大な景色を背景に、安定した雪質と多彩な地形を誇る「つがいけマウンテンリゾート」。近年は人工降雪によるベース作りの強化、THE PARKSによるハイレベルなパーク造成、そしてパウダーゾーンの整備など、スノーボーダーにとって魅力的なアップデートを重ねてきた。初級者から上級者、フリースタイルからフリーライドまで──なぜ今、つがいけが“選ばれるスキー場”なのか。その理由を紐解いていく。

最高の一本へ導く『ループ4000』で次世代のスノーリゾートへ
つがいけマウンテンリゾートの最大の特長は、ゲレンデ全体が“ワイドであることだ。斜度があっても圧迫感がなく、視界が広い。これは単なる快適性にとどまらず、滑走の自由度を大きく広げてくれる。
緩やかなバーンでは、ボードをフラットにして雪面を感じる余裕が生まれる。中斜面では、エッジをしっかり立てたカービングが気持ちよく決まる。そして降雪後には、コース脇やツリーエリアに、白馬らしい柔らかな雪が残る。
「今日は何をしようか」と考えながら滑れるゲレンデ。
それが、つがいけの基本設計だ。
ロングクルーズ、ターン練習、地形遊び、パーク、パウダー。どれか一つに特化するのではなく、一日の中で自然に滑りの表情が変わっていく。それこそが、つがいけが“居心地のいい白馬”と呼ばれる理由でもある。
今シーズンの最大のトピックが、人工降雪機11基の導入によって整備されたループ4000だ。全長4,000mに及ぶこのルートは、単なる新コースではない。
これまで白馬エリアでは、シーズン序盤の雪不足や気温変動が課題となることも少なくなかった。しかし、ループ4000の整備によって、「滑れる日」ではなく「滑りたい日に行ける」リゾートへと進化した。
朝一番、ゴンドラを降りてバーンに立つ。しっかりと締まり、エッジが吸い付くような雪面。一本目から迷いなくスピードを乗せ、ロングターンを描いていける。この安定感は、フリーライディング志向のスノーボーダーにとって大きな価値を持つ。仲間と距離を稼ぎながら滑り切る爽快感。「今日は何本いけるか」というシンプルな楽しさ。ループ4000は、そうした原点的な喜びを、シーズン序盤から成立させてくれる。

一本の中に、すべてが詰まる ― おすすめコース
ハンの木ゲレンデ|つがいけを語る上で外せないのが、ハンの木ゲレンデだ。ゴンドラ山頂駅から中間駅まで、約3kmを一気に滑り降りるこのコースは、つがいけの魅力が凝縮された一本だ。緩斜面から中斜面、適度な急斜面まで、リズムよく斜度が変化し、自然とスピードコントロールやターンの質が試される。朝一の硬く締まったバーンで描くロングターンは、何度滑っても飽きない。
コンディション次第では、コースサイドに未圧雪の雪が残ることもあり、「今日は整地でいくか、それとも脇に逃げるか」そんな選択ができる余白も、このコースの楽しさだ。
ビギナーエリア|ベースエリアに広がる鐘の鳴る丘、親の原、からまつゲレンデは、初めてスノーボードに触れる人にとって理想的な環境だ。斜度は穏やかで、幅が広く、視界も開けている。人の流れも比較的ゆったりしており、周囲に気を取られず、自分の感覚に集中できる。つがいけのビギナーエリアは本当に初めての人にも優しく、スノーボードのスタートには最高の環境だといえる。
リフトの乗降がゆっくりなのも安心材料のひとつ。「滑ることが怖くなくなる」その最初の一歩を、つがいけはとても丁寧に用意している。

THE PARKSが描く、成長のためのスノーパーク
つがいけマウンテンリゾートのパーク「TG PARKS」は、THE PARKSがプロデュースする国内最高峰クラスのスノーパークとして、多くのライダーから高い評価を受けている。その理由は、サイズやアイテム数の多さではない。最大の特長は、「どう滑るか」まで考え抜かれた設計思想にある。
TG PARKSでは、初めてパークに入るビギナーから、トリックの完成度を高めたい上級者まで、誰もが自分のレベルに合った“成功体験”を積み重ねられるよう、アイテムのサイズ、配置、アプローチ角度が段階的に設計されている。
ワイドなボックスで感覚を掴み、レールでライン取りを覚え、キッカーで高さと距離に挑戦する。その流れが、無理なく一本の滑走の中で完結する。
これは、単に「危なくない」パークという意味ではない。失敗しても、次につながる余白がある。それこそが、THE PARKSが全国で支持される理由だ。
メンテナンスが生む“安心して攻められる感覚”
TG PARKSを滑ったライダーが口を揃えて語るのが、「とにかく形がいい」「失敗しても怖くない」という感想だ。専属シェイパーチームによる日々のメンテナンスは、リップの立ち上がり、抜けの角度、ランディングの受け止め方にまで及ぶ。これにより、スピードが合えば自然と空に出て、着地ではしっかりと板を踏める。
トリックの成否を分けるのは、勇気ではなく精度。TG PARKSは、その精度を信頼できる数少ないパークだ。
さらに、シーズンを通してアイテム構成が変化していくのも魅力のひとつ。訪れるたびに新しいライン、新しいチャレンジが用意され、「前回より少し先へ進みたい」という気持ちを自然と引き出してくれる。
ロングクルーズの中に“自然に存在するパーク”
もうひとつ、TG PARKSが特別なのは、ゲレンデの流れの中に自然に組み込まれていることだ。パーク専用の一本を滑るのではなく、ロングクルーズの途中でラインを選ぶようにパークに入る。調子が良ければもう一周、疲れていればそのままフリーランへ。
「今日はパークの日」と決めなくてもいい。滑りの中で自由に選択できる導線が、パークを“特別な場所”ではなく、“日常の一部”にしている。
TG PARKSは、上達したいすべてのスノーボーダーにとって、最も現実的な練習場なのだ。

TSUGA POW DBD
管理された覚悟の先にある、本物の白馬パウダー
白馬エリアは、世界中のスノーボーダーが憧れるパウダーの聖地。その中でも、つがいけのTSUGA POW DBDは、特別な意味を持つフィールドとして知られている。
DBDとは「ダブルブラックダイヤモンド」。その名の通り、ここは上級者向けに設定された非圧雪・ツリーエリアだ。しかし、単に“難しい”から特別なのではない。TSUGA POW DBDが評価されている理由は、パウダーを安全に、かつ本気で楽しむための仕組みが整っていることにある。
入場制限が生む、フィールドの価値
DBDに入るためには、事前の映像レクチャー受講、現地での同意書署名、専用腕章の取得が必要となる。このプロセスは、「危ないから制限している」という単純な話ではない。
ツリーランに潜むリスク、斜面変化や雪質の読み方、グループで滑る意味。それらを事前に理解したうえでフィールドに入ることで、ライダー自身の判断力と意識が一段引き上げられる。結果として、フィールドは過度に荒れず、ラインは保たれ、滑る側も、フィールド側も守られる。
これが、TSUGA POW DBDが“管理されたパウダーエリア”として成立している理由だ。
圧雪では得られない、雪と対話する感覚
DBDに一歩足を踏み入れると、そこには圧雪バーンとはまったく異なる時間が流れている。
木立を縫いながらラインを探し、地形のうねりに合わせてスピードを調整する。板を踏み込むというより、雪の抵抗を使って浮かせ、向きを変える。
ターンのひとつひとつが、「今、この雪で、ここをどう滑るか」という問いになる。スピードを出すことも、大きなスプレーを上げることも目的ではない。自然の中で、最適な一本を描けたかどうか。その感覚が、滑り終えた後に強く残る。
条件が揃った日だけ許される、特別な体験
TSUGA POW DBDの滑走可能時間は、主に朝から14時頃まで。雪崩リスクや天候条件によっては、当日朝にクローズされることも珍しくない。だからこそ、「今日は開いている」という事実そのものが価値になる。
ビーコン、プローブ、シャベルといった雪山装備の携行、複数人での行動が前提とされる点も含め、ここは“遊園地的なパウダー”とは一線を画す。
TSUGA POW DBDは、白馬という雪山と正面から向き合うための入口なのだ。
TOPICS>>>
つがいけ横丁に足湯増設|滑り終えた余韻を、温もりとともに味わう時間
山麓エリア「つがいけ横丁」は、滑るだけでは終わらない“つがいけの一日”を完成させてくれる場所だ。世界各国のグルメが集まる飲食店、カフェ、ショップが並び、ライディング後の時間をゆったりと楽しめるこのエリアに、今季新たな魅力が加わった。それが足湯の増設である。
これまで高い人気を集めてきた足湯に、今季は2か所が新設。雪山で冷え切った足先を湯に浸しながら、仲間とその日の一本を振り返る──そんな何気ない時間が、つがいけでは特別な思い出になる。
足湯には天然温泉を使用。熱すぎず、ほどよい温度に保たれた湯が、滑走後に酷使した足やふくらはぎをじんわりとほぐしてくれる。ブーツを脱いだ瞬間に感じる解放感と、体の芯から戻ってくる温もりは、ゲレンデでは味わえないご褒美だ。
周囲には食事処やカフェが立ち並び、「まず足湯で一息 → そのまま食事へ」という流れも自然。昼滑り終わりの休憩にも、ラストラン後の締めにも使える懐の深さがある。
滑ることだけでなく、“過ごす時間そのものを楽しませてくれる”。つがいけ横丁の足湯は、大人のスノーボード旅に欠かせない存在になりつつある。
家族みんなにやさしい、つがいけの冬|NSDキッズプログラム
つがいけマウンテンリゾートが長年支持されてきた理由のひとつに、ファミリーに対する配慮の深さがある。
今季も、小学生以下を対象にした「NSDキッズプログラム」を実施。対象の子どもはリフトが無料で利用でき、家族で雪山を楽しむハードルを大きく下げてくれる。
このプログラムは、「こどもと雪の、未来のために」をテーマに、雪山体験を通して子どもたちの成長と自然への理解を育む取り組み。全国先着7万名限定という点からも、その注目度の高さがうかがえる。
つがいけは、広く緩やかなゲレンデが多く、初めてボードやスキーに挑戦するキッズでも安心して練習できる環境が整っている。視界が開けているため、保護者が見守りやすいのも大きなポイントだ。
キッズから大人まで、「また来たい」「来年も来よう」と思わせる仕組みが自然に組み込まれている。それが、つがいけが“家族の定番リゾート”として選ばれ続ける理由だ。







