soul of snowboarding. ジェイク・バートン氏、2019年11月20日 65歳にて逝去。その悲しみに思うこと。

2019年11月20日、Burtonの創設者であり、スノーボードのパイオニア的存在であるジェイク・バートン(JAKE BURTON CARPENTER)が亡くなりました。享年65歳、我々には歳を重ねても世界のいい雪を求めてアクティブにトリップを続け、スノーボードを楽しむ人生の素晴らしさを身を持って伝えてきてくれたジェイクのイメージが強かっただけに、本当に衝撃的、そして残念なニュースにほかなりません。
スノーボード界におけるジェイクの存在の大きさはとてつもないものがあると思います

2016年2月、当サイトでのインタビュー時のジェイク

2016年2月のSBN FREERUNのスタートのタイミングでジェイクにインタビューする機会があり、このWEBサイトにて特集記事「スノーボーディングは私の情熱」を掲載。当時はその前年に大病を患った時のつらさと共に、再び復帰し、また滑り始めたよという話、そしてBurtonというカンパニーへの思いを語ってくれた。
ー以下はその記事の抜粋です。

スノーボーディングは私の魂ですよ。ドナと私にとって、スノーボーディングは初めての子供みたいなものです。スノーボーディングを守り、愛し、一生を捧げることを私たちは誓っています。そして同時に、ベストではないですが、自分を“グッドビジネスマン”だと思っています。“十分なビジネスマン”といったほうがいいでしょうか。いいアイデアといいスノーボーダーのいるブランドは多くありますが、往々にしてビジネスを上手く展開できていない。その反面、ビジネスセンスは高レベルなものの、プロダクトやイメージが悪いブランドもあります。BURTONは強いビジネスと最高のプロダクト、そしてベストなチームを兼ね備えた、非常にレアなブランドだと思っています。

言葉で言い表す以上にジェイクは行動で示し、何よりもスノーボーディングの楽しさを増幅させ続けてきた存在だと思う。

そして、サスティナビリティへの思い、CHILLプログラムを通じての社会貢献への取り組み、決して自らが楽しいということだけはなく、様々な諸問題にも向き合いながら進化を続ける。それが自然と向き合うスノーボーディングという世界が重要なのだということを教えてくれた。

インタビューの最後にジェイクは

「スノーボーディングは私の情熱ですよ。スノーボーディングは私に、私の人生に多くの恵みを与えてくれた。だから、恩返しをしないといけませんよね。」

と語ってくれた。
そのジェイクの生き方、熱い思い、スノーボーダーの皆さんには心のどこかでそのソウルを感じていてもらえたらと思う。

心よりご冥福をお祈りいたします。

ジェイク・バートン氏インタビュー「スノーボードは私の情熱(前編)」「スノーボードは私の情熱(後編)」