SBN コロラドトリップ & US OPEN 2013 DAY4

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本日はUS OPENのHPファイナルでもあり、最終日でもある。
天候も晴天に恵まれ、SPTクルーが整備をしたHPはライダー達が絶賛した様に
リップライン、Rのシェイプがパーフェクトなパイプだった。

男子12名の中で日本人ライダーは3名が決勝に進んだ。

平岡卓は高さとスタイルのあるBS5から始まりFSスピンのコンビネーションを重ね、
1本目で57.05ポイントをマーク。

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BS5の一コマ。スピンの中盤からの軸ずれが誰にも似ていないスタイルを確立している。

そして青野令。
現地に来てわかった事だが、アメリカ人に青野令の名前は良く知られているらしく、
MCにコールされると大きな歓声が沸いた。
得意のスピンを1発目のFSから始め、BSスピンのスムースさも目立ち、
77.8ポイントをマーク。

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FSのファーストヒット。 スピンのスムースさとスピン後半の回転速度の速さが特長。

HPセミファイナルではShaun Whiteを破って1位抜けしたScotty Lagoは
セミファイナルとルーティーンを変えてきたが、74.13ポイントで8位という結果だった。

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Scotty Lagoのラストヒットのトゥフェイキー。

近年スピンの回転数UPとダブルコークが主流となる中、
昔からトゥイークのスタイルを変えないChristian Hallerは
今大会でも同じく一発目から高さと滞空時間、テールが身体より上にあがるトゥイーク。

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スピンではなくエアーで本人だとわかるスタイルの持ち主。テールの上がり方に注目。

平野歩夢も1発目から特大のトゥイーク。
MCも「日本から来たまだ14才の彼の滑りは信じられない!」と言う程のインパクト。
実際高さのあるエアターンとスピン、ダブルコークを上手く混ぜたルーティーンは
身体の小ささとスピード、技の難易度で、他のライダーとは違った雰囲気を持っていた。
BSエアー,FS1080,Cab1080,FS900,Bs540,FSダブルコーク1080をメイクし、2本目で87.4ポイント。

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20FTを超える高さのトゥイーク。ドロップインのスピードは見ていて怖くなるほど。
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パイプのラストヒットのダブルコーク。ラストヒットにも関わらずこの高さ。

Shaun Whiteは一本目は92.13ポイント、二本目はなんと95.58をマーク。
優勝ルーティーンはBSエアー、FSダブルコーク1080,Cabダブルコーク1080,FSロデオ5,BSダブルマックツイスト、
FSダブルコーク1280。

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Shaun Whiteのトゥイーク。20FTを優に超える高さ。

結果は1位からShaun White,平野歩夢,Louie Vitoという順位であり、
14才にしてUS OPEN2位の平野歩夢は今後の期待がさらに高まる結果となった。

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男子決勝後のプレスルームでの会見の一コマ。

女子の決勝もレベルが毎年着実に上がっているのを感じる。
Kelly Clarkはセミファイナルからルーティーンを変え
Fs1080,Cab720,Fsエアー,Bs540で94.45ポイントを獲得し、そのまま優勝となった。

今回US OPENを肌で感じて一番感激したことがある。
それは観客がみんな楽しみながら、ライダーを応援するという事。
そこに国境は無く、ヨーロッパ、日本から来たライダー達全てに歓声を上げ、
「お前日本人だろ?日本人ライダー達はすごいな!」と自分も何度も声をかけられた。
またランディングに失敗し、転倒して痛みで動けないライダーが立ち上がると
たくさんの拍手が沸き上がり、ボトムまで拍手をし続ける観客。
多分スノーボードをしないだろうと思われる観客さえも、
スキー場のベースから歩いてUS OPENという「イベント」を楽しみ、歓声を上げ、参加する。
ハイレベルで緊張感が張りつめるライダー達もきっと彼らの歓声がさらに力になったはずだ。
日本にも大会の大きさは関係なく、このような選手、観客が一体になったイベントがあれば、
きっとさらに日本でもスノーボードが「スノーボードをしない人達」にも根付いてくるはずだと思う。

そしてVailを後に、一路Denverへ。
Denverはカウボーイウエスタンと近代都市の両方の顔をもつ。
また標高が丁度1マイルということによりマイルハイシティとも言われる。
通行人は優しく、目が合うとするに「元気?」と声をかけてくれる。
街中のLarimer Squareはビクトリア調の古い建物を直しながら、
デンバーでも人気のお店が立ち並ぶ人気のストリート。
みんなお洒落に着飾って食事をしたり、ショッピングなどを楽しんでいた。

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Larimer Squareの通りには馬車が。馬の歩く音が柔らかく耳に響く。

デンバーの中心地も夜はライトアップされており、
また至る所に動物の銅像などが立ち並ぶ景観が素晴らしいところだった。
コロラド・コンベンションセンターには10mぐらいの熊が寄りかかり
お洒落でユーモアも持ち合わせる、いつかまたここへきてゆっくりと過ごしてみたい、
と思う街だった。

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街中を走るトラム。街の風景にとても馴染んでいた。

このコロラドトリップは毎日が新鮮であっという間の数日間だった。
とはいえ、忙しい毎日で疲れているのも確か。しかしユナイテッド航空で帰るという気楽さがある。
ユナイテッド航空は、現在、米5億5千万ドルを投資し、機内プロダクトとサービスのアップグレードを進めている。
1月からは長距離国際線での衛星利用のWi-Fiサービスを順次開始している。
最初に太平洋路線のボーイング747型機への導入を順次開始しており、
今後は機内にて自分のPCやタブレット端末を利用し機内でメールの送受信や
ネットサーフィンを自由に楽しめる様になる。
また、追加料金にて利用可能な足下のゆったりした「エコノミープラス」も
主要路線に就航する9割以上の機材に既に導入している。
日本からデンバーへはますます快適になったユナイテッド航空を利用するのがベストだと思う。
成田からはロサンゼルス、またはサンフランシスコ経由、
関西国際空港からはサンフランシスコ経由で毎日便利にアクセスが可能。

United Airlines_Wi-Fi

SBN コロラドトリップ & US OPEN 2013レポートは本日4日目にて終了。
皆さんにコロラドの魅力を少しでも味わって頂けたでしょうか?
コロラドは一度来てみないと本当の魅力はわからないと実感しているし
実際に自分もまた今度是非家族と一緒に来たい、既にそう思っている。

皆さんも是非一度コロラドへ行ってみては如何でしょうか?

Report & Photo By Kazu Tomita from SBN
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