PSA ASIA スノーボードプロツアー第8戦、スノーボードクロスが長野県菅平高原パインビークスキー場にて開催。
天気は、終日快晴で絶好の大会日和。昼間は、2月であるにもかかわらずぽかぽかの春の陽気となった。
コースは、全長500m。スタートセクションは、細かめで、登り階段があるなど技術差が出るセクションから始まり、不規則に配置されたロールセクション、左バンク、右バンク、曲がりながらのロールセクション、コーンロール、キャメル、ステップダウン、最後はテーブルトップを越えてゴール。
まずは、女子。
注目選手は、現在のPSAランキング1位の前田佳苗恵(APEX JAPAN)、同じく1位でルーキーの中村優花(TEAM MAC)、PSAランキング3位の河合輝美(FANATIC)、同じく4位の寺山香織(VOLKL)あたりだろう。
この4強に割って入るライダー現れるのか、期待したいところではある。
そして、女子ファイナルに勝ち上がってきた選手は、前田佳苗恵、寺山香織、河合輝美、そしてルーキーながら今季2勝している中村優花となった。
スタートセクションから飛び出したのは中村優花、その後を寺山香織、河合輝美前田佳苗恵がほぼ横並びで追う展開。ファーストバンクまでのロールセクションで寺山香織が2番手にあがった。そのすぐ後ろの2人は並んでファーストバンクに入ったところで板が接触し、2人とも転倒してしまう。こうなると寺山香織と中村優花の争い。残り2セクションで寺山香織が中村優花に並んだ。そのまま差すのか、それとも中村優花が粘るのか、ほぼ横並びでゴールを切った。
結果は、以下のとおりとなった。
女子リザルト
1位 中村優花
2位 寺山香織
3位 河合輝美
中村優花プロは、今季3勝目となった。今後、さらなる活躍が楽しみな選手である。
続いて、男子。
今大会は、世界を転戦していた桃野慎也(ウインコーポレーション)、高原宜希(Oxess)が参戦し、ほぼフルメンバーでの戦いとなった。そうなると今大会の注目選手は、ファイナル常連の元木康平(ムラサキ)、元木勇希(ムラサキ)、飯野翔揮、これに加えて、世界転戦組だろう。
前半の3回戦に注目選手である飯野翔揮、桃野慎也、高原宜希の3人が同じヒートとなってしまい、飯野翔揮がここで敗退となってしまった。
そして、ファイナルに残ったのは、元木兄弟と世界転戦組の桃野、高原の4人。
さぁ、ファイナルのコールがかかり、ゲートオープンと同時に4人が反応し、飛び出した。
スタートセクションを抜け出したのは、元木康平と高原宜希、そのあと桃野慎也、元木勇希と続いた。ファーストバンクまでのロールセクションでは元木康平と高原宜希がほぼ横並びで競い合い、3番手に桃野慎也、4番手に元木勇希という展開。ファーストバンクは、イン側にいた高原宜希が先頭を取り、すぐ後ろに元木康平となり、その後のセカンドバンク、中盤のロールセクションは元木康平が追いかけるが、高原宜希が先頭をキープ。そうしているうちに後ろの桃野慎也が2番手の元木康平をじわじわと差を詰める。
そして、最後のテーブルトップを最初に抜けたのは、高原宜希、続いて元木康平と桃野慎也がほぼ横並びで越えて行く。
結果は、以下のとおりとなった。
男子リザルト
1位 高原宜希
2位 元木康平
3位 桃野慎也
4位 元木勇希
5位 宮野颯大
6位 手計岳隆
また一段と速くなった高原宜希だか、今後のさらなる成長が、日本のスノーボードクロス界の盛り上がりにも貢献していくと期待したい。
今回のコースは短めであったため、スタートセクションのこなし、1つ1つのセクションを丁寧にミスなく合わせられるかがポイントだったのではないでしょうか。
また、朝の冷えて硬めのバーンから春の陽気に合わせたワックスチョイスも勝敗に影響しただろう。
若手からベテランまでとても楽しいレースができたことに、選手一同、心より感謝致します。
TB Inc様をはじめ各スポンサー様、菅平高原パインビークスキー場様、大会スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
次回はいよいよスノーボードクロスのプロツアー最終戦が3月17日に福島県会津高原たかつえスノーリゾート様にて開催。その翌日3月18日には、同会場にて上位ランカーによるグランドチャンピオンシップが開催予定。
たかつえスノーリゾートにて、熱い!熱い!レースが開催されます‼
ぜひ応援をよろしくお願い致します。