NEKOMA SlopeStyle Sesssion
神立SJが終わりそのまま選手たちは猫魔へ向かった。
神立を出る頃には少し雨がちらついていた。
爆弾低気圧・・・北海道は外出を控えなければならないほどの荒れ模様
当然これから行く福島県も例外ではない。我々は湯沢で宿を取り、次の日に出発をした。
色んなところから届く情報ではとにかく風がひどい!とのことだった。
湯沢を出発するときはそれほど荒れた天気ではなく、快適なドライブの始まりであろうと思った途端、高速道路で目の前のトラックが倒れそうなほど揺れている。新潟三条付近を通過するとき、風で車が飛ばされるのではないかというほどの突風が我々を襲った。
しっかりとハンドルを握らないとそのままガードレールに突き刺さるのではという風。これほどまでの風は今まで経験したことがなかった。
日本各地どこも同じ状況。猫魔も例外ではない。
現地からの連絡で猫魔がクローズとの情報を得た。
選手たちはどこで何をしているのだろうと心配になった。
我々も強風の中、猫魔スキー場を目指した。
来ても何もできないと報告を受け、会津若松に宿をとり次の日に大会設営をやろうとのことだった。
そして大会前日、選手たちは大会のための練習をするため猫魔に集結はしているが、猫魔までの道のり、そしてスキー場全てがホワイトアウト。
どうしようもなくスキー場は終日クローズに追いやられた。
選手たちはレジストレーションを済ませ、宿へと帰っていった。
大会当日、昨日のあれは?と言わんばかりの快晴がこの大会を優しく包み込んだ。吹き飛んで来た雪がキュッと締まり最高のコンディションでの大会スタートとなった。
大会前に練習ができなかったというところから公開練習の時間を長く取り、大会のフォーマットはカットダウン方式へ。
昔のプロ戦ではよく行われていた方式だ。
まず男子予選を1本全員が飛ぶ。
まずは上位6位までが決勝へ。
そして7位から24位まではセミファイナルへと進出となる。
このセミファイナルで上位6位が決勝へ。
1本しか飛べない選手がでてくることとなった。
女子も同じように予選1本目3位までが決勝へ4位から12位まではセミファイナルへ。セミファイナルで3人決勝へというシステムだ。
そんな中順当に一抜けして来たのは
男子
大久保 勇利
飛田 流輝
木俣 椋真
神宮寺 海人
相沢 亮
宮澤 悠太朗
がファイナルへ
セミファイナルでは
山田 悠翔
大橋 陸飛
鈴木 淳宏
山瀬 拳生
安江 将輝
良元 祐仁
6名が残った。
女子の予選一抜けはこの3人
高橋 あおい
吉沢 光璃
小川 輝
セミファイナルからの通過の3人は
足澤 莉梨
相澤 真央
根元 沙也香
の決勝メンバーとなった。
決勝は技のオンパレード。
女子も女子とは思えない技が次々と繰り広げられる。
3位に入った小川輝は綺麗なCAB540がとても印象に残った。
2位は高橋あおい、予選から安定感のあるB720を見せていた。
見事に優勝した吉沢光璃は最初の公開練習時に肩を外すハプニングに覆われたにも関わらずB720F720と決めて頂点に上り詰めた。
入賞は逃したものの、相澤真央のダウンレールフロントリップからの270OUTという素晴らしいトリックを披露していた。
男子ファイナルは激闘の一言。
今回16m、13m、フラットダウンボックスとバター台付きダウンレールの2way、キャノンレールとダウンレールの2way
選手たちがどのスロープを選ぶかも興味が湧いた。
6位に入った山瀬拳生はB1080をがっつりメイク
5位の良元佑仁は綺麗なB900からSWB900をメイク
4位に入った相澤亮は上から下までとにかく回りきったルーティーン的には10、10、27−27、27—27数字にするとこんな感じだ。
3位からもすごい。鈴木淳宏も回した10、10、27,180in360out
さらには2位宮澤悠太朗12、10、27−27、1−3
優勝飛田流輝はwc10、10、27、1−5
こんな感じのルーティーンを見せて来た。
一つ一つの技全てが洗練されており、スノーボードの楽しさが詰まっているランを選手たちは見せてくれた。
そしてそのランを作り上げてくれた猫魔スキー場モンスターパークに感謝したい。