NITROと言えば、さる北京五輪で鬼塚 雅やマーカス・クリーブランドが乗っていたボードをよく目にしたり、ブライアン・フォックスが手掛けるQUIVERシリーズが話題になったり、新たにSTEP ONブーツがラインナップに加わるという発表があったり……と、最近はボードやブーツに関するトピックスが多かった。だが、ここで紹介するのは、そのボードとブーツを繋ぐ重要なインターフェイス。そう、バインディングだ。
NITROのフリースタイルバインディングの代表機種であり、足首まわりの自由度が高くてミドルフレックス設計のZEROを、オールマウンテンモデルに改良したのが、このONE。その最大の特徴は、左右非対称のハイバックにある。ZEROよりもレスポンスを向上させるためにヒール部分以外のパッドを取り除き、ブーツとハイバックがダイレクトに触れるようになっているのだ。そのおかげで、乗り手の意図する動きをボードへとより瞬時に伝えられる仕上がりになった。チームのなかには、このモデルを「NITROのバインディングのATV(四輪バギー)」と呼ぶライダーもいるほど、ゲレンデのグルーミングバーンやサイドヒット、フレッシュパウダーが降り積もったバックカントリーに点在する多種多様な地形に対応可能なことから、そう称されているようだ。
また、NITROが誇るエアダンぺニング搭載モデルのなかでは、低価格に設定されているが、ストラップのコネクター部分にはケーブルパーツが内蔵されていたり、自然なスタンスをとりやすくターン時にヒザを内に入れやすいカント入りベースプレートなど、ハイスペックモデルにも採用されているテクノロジーを余すことなく搭載。そのコストパフォーマンスの高さこそが、このONEの魅力ともなっている。
スノーボードだけじゃなく、何でもゼロからイチにするのには大きな苦労が伴うものだ。これまでパークでフリースタイルをガッチリとやってきた人が、山全体を使って遊びたい、いわゆるマウンテンフリースタイルの世界へと踏み出したい。その第一歩をONEとともにしてはいかがだろうか。
NITRO SNOWBOARDS
ONE
Size: M, L
Color: SAMURAI, COOL GREY, OLIVE, NICE VIEW, ALL EYES ON ME
Price: ¥42,000

左右非対称の形状だけではなく、レスポンス向上のためにヒール部分以外のパッドを省き、ブーツとハイバックがダイレクトに触れるようにデザインされている

NITROの独自開発によるエアダンぺニングシステムをカカト部分に搭載。このエアバッグは気温による影響を受けづらく、着地の大きな衝撃を和らげるだけでなく、雪面から伝わる細かい振動を効果的に吸収してくれるため、スムースな乗り心地に繋がるわけだ

フットベッドはセンター向かって低くなるように3度の傾斜がついている。ナチュラルなスタンスがとりやすく、ヒザにかかる負担が減り、さらにはターンのときにヒザを内に入れてコンパクトな体勢にもなりやすい


ストラップのコネクター部分は、スチールケーブルを埋め込んで補強されている。これによってコネクターの伸びを防止し、レスポンスが向上。万が一、コネクターが折れた場合でもパーツの欠損を防いでくれる
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