スノーボードの醍醐味は、整備されたゲレンデだけにとどまらない。壁、沢地形、荒れたバーン、そして降り積もった新雪。目の前に広がる山のすべてを“遊び場”に変えてしまえるのが、フリーライディングの面白さだ。とはいえ、想定外のコンディションに直面したとき、多くのライダーは「この板で大丈夫だろうか」と不安になることもある。
そんな迷いを吹き飛ばし、ライダーに「どんな状況でも攻めていける」という自信を与えるのがNEVER SUMMERのオールラウンドモデルだ。奈良の人気ショップ「Rooop.503」寺尾店長は「こけない、疲れない、だから思い切って攻められる」と語り、NEVER SUMMERを強く推す。今回は、ブランド哲学の象徴ともいえる“地形オールラウンド”をテーマに、推薦モデル「NOKHU」と、上級者向けの「ECLIPSE」を掘り下げていこう。
NEVER SUMMERのオールラウンド哲学
スノーボード業界では、カービング専用、パウダー専用、ジブ専用といった“用途特化型”のモデル展開が主流だ。しかしNEVER SUMMERはその逆を行く。「すべてのモデルにオールラウンド性能を残す」というのが、ブランド独自の哲学である。寺尾氏はこう話す。
「NEVER SUMMERは、どのモデルも“真逆のコンディションでも使える”という懐の深さがある。だから、予想外の状況に出会っても裏切らないんです」
その要となるのがトリプルキャンバー構造だ。氷のような斜面でも強力にエッジが食い込み、柔らかい雪では自然に浮き上がる。さらに「転倒リスクの低さ」と「疲れにくさ」という特性は、1日中滑り続けても集中力を落とさず遊び尽くせる環境を提供する。NEVER SUMMERのボードは、単なる道具を超えて“挑戦の余裕”を与えてくれる存在なのだ。
ラインナップの中でも、最も頼れるオールラウンドボード「NOKHU」
NEVER SUMMERの豊富なラインナップの中でも、地形遊びに特化したオールラウンドモデルとして寺尾氏が強く推すのが 「NOKHU(ノクー)」 だ。
見た目はややパウダー寄りのボリュームシフト形状を持つが、実際にはカービングからパウダー、荒れたバーンまで全方位で高いパフォーマンスを発揮する。「初めてのスキー場に行くときは絶対NOKHUを持っていく」と寺尾氏は断言する。
「コースを知らなくても、目の前に現れた地形を見てすぐ動ける。安心感が段違いなんです」
1 「最もこけない」安心感
NEVER SUMMER全体に共通する「転倒しにくさ」の中でも、NOKHUは群を抜いている。
「こけない板の中でも最もこけない。唯一不得意なのはグラトリぐらい。カービングもパウダーも全部行けて、特に地形にはめちゃくちゃ強い」
地形に挑戦するとき、ライダーの不安要素は常に“転倒リスク”だ。急な沢地形や荒れた壁に飛び込むときも、NOKHUはしっかり雪面を捉えてくれるため、余計な恐怖を感じずにチャレンジできる。これは上達に直結する大きな要素だ。
2 柔らかいのに安定感
NOKHUのもう一つの特徴は「柔らかいのに嫌な暴れ方をしない」ことだ。
「柔らかめなんですが、バタつかない。だから通常154cmに乗っている人なら、158cmにサイズアップしても扱えます」
通常ならサイズを大きくすると取り回しが重くなりがちだが、NOKHUはその逆。余裕あるサイズを選ぶことでパウダーや高速域での安定感が増し、しかも扱いやすさは損なわれない。サイズ選びの自由度が高い点も、オールラウンドモデルとしての強みだ。
3 荒れたバーンも楽しめる
多くのライダーが苦手とするのが、午後に荒れたバーンや春雪のデコボコ。通常は疲労感が増し、転倒リスクも上がるシチュエーションだ。「もう今日は滑るのを止めよう」と諦めてしまうかも。だがNOKHUならその状況すら楽しみに変わる。
「デコボコがあったら行きたくなる。NOKHUは荒れた斜面でも全然こけないから、滑りの幅が一気に広がる」
つまりNOKHUは、ライダーが本来なら避けてしまうシチュエーションに“挑戦する気持ち”を引き出すボードなのだ。

女性ライダーに広がる「CIRRUS」
さらに注目すべきは、NOKHUの設計思想を継承したウィメンズモデル「CIRRUS(シーラス)」の登場だ。寺尾氏のショップでも予約は「ぶっちぎり」で、NEVER SUMMERユーザーの女性ライダーから圧倒的な支持を集めている。
「こけない」「疲れない」というNEVER SUMMERの哲学はそのままに、女性でも扱いやすいサイズ感とフレックスに調整されている。これまでNEVER SUMMERに魅力を感じながらも“サイズが合わない”と諦めていた女性ライダーにとって、待望の選択肢となった。
上級者にすすめたい「ECLIPSE」
一方で、地形遊びをベースにさらに攻めたい上級者には「ECLIPSE(エクリプス)」が推奨される。
ECLIPSEはキャンバーベースのトリプルキャンバーを採用し、ジャンプや沢地形でのトリックに強さを発揮する。NOKHUに比べてフレックスはしっかりしており、スピードレンジが高いライダーや、より積極的に攻めたい人向けのモデルだ。
「ECLIPSEは地形ジャンプや壁遊びをする上級者に最適。ノーズプレスやスリーをパウダーの中で決めたい人にも合う」
北海道での試乗会では「パウダーボードに匹敵する浮力」との声も挙がったという。NEVER SUMMERのオールラウンド性をベースにしつつ、より“攻め”に特化させた存在、それがECLIPSEだ。
このボードがあればスノーボードの楽しさを存分に実感し続けられる
NEVER SUMMERの最大の魅力は「オールラウンド性」と「安心感」にある。NOKHUはその象徴であり、転倒しない安心感、柔らかいのに暴れない安定感、荒れたバーンを楽しみに変える懐の深さを備えている。初級者から中級者はもちろん、ベテランライダーにとっても“持っていて損のない1本”だ。
さらに上級者には、より攻めを意識したECLIPSEが待っている。地形を自由に使い、山全体を遊び場に変える――その最良の相棒こそ、NEVER SUMMERのオールラウンドモデルなのである。

ROOOP. 503
TEL: 050-3717-0503
https://www.rooop503.com/

続きはコチラから(随時更新します)
>第1回:カービング編
>第3回:フリースタイル/パーク編
>第4回:パウダー/バックカントリー編
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