スノーボードにおいて「板選び」は、自分の成長スピードと楽しみ方を決定づける大きな要素だ。カービングを極めたい、地形を遊び尽くしたい、パークで表現したい、ディープパウダーに挑みたい。
そのどれもが、スノーボーダーにとって“上達”と“冒険”のテーマとなる。
アメリカ・コロラド発のスノーボードブランド NEVER SUMMER は、他のブランドとは一線を画す存在である。すべてのモデルに採用された独自のトリプルキャンバー構造は、驚くほどの安定性と転倒リスクの低さを生み出し、疲労感を抑えながらライダーを自然に上達へ導く。
奈良のスノーボードプロショップ「Rooop.503」寺尾店長は「53歳になった今も、NEVER SUMMERに乗ることでまだ上達している」と語り、その性能を身をもって実感している。
本シリーズでは、NEVER SUMMERの魅力を「カービング」「地形オールラウンド」「フリースタイル」「パウダー/バックカントリー」という4つのテーマに分けて掘り下げる。寺尾氏のインタビューを軸に、各ライディングシーンにおける最適な1本を紹介していこう。
第1回:カービング編
カービング上達の近道――NEVER SUMMERが導く新しいターン体験
ゲレンデでのターンをもっと深く、もっと切れ味鋭く。スノーボードにおけるカービングは、上達を実感できる大きな指標だ。NEVER SUMMERはその挑戦を強力に後押しするブランドであり、他にはない独自のテクノロジーによってライダーを新しい世界へ導いてくれる。今回はNEVER SUMMERの魅力とカービング上達を目指すライダーにお薦めしお薦めたいモデルについて語ってもらった。
NEVER SUMMERなら、あなたのライディングももっと進化する
NEVER SUMMERの独自性は、ここ最近話題になっている最新構造「トリプルキャンバー」にあると言えるだろう。他ブランドにおいては最先端構造はトップモデルに限られるが、NEVER SUMMERはそれを“スタンダード”として数多くのモデルに落とし込んでいる。
このトリプルキャンバーには2種類がある。
>RECURVE TRADITIONAL CAMBER / キャンバーベース・トリプルキャンバー:強い反発力と高いエッジグリップを備え、パワフルな滑りを求めるライダー向け。
>HYBRID TRIPLE CAMBER / ダブルキャンバーベース・トリプルキャンバー:取り回しの軽さと操作性を重視し、扱いやすい乗り味を実現する
寺尾店長はNEVER SUMMERを推す理由をこう語る。
「僕は53歳ですが、ネバーサマーに乗ってまだ上達している。普通は劣化していく年代なのに、板に助けられて毎年成長できるんです」
その背景には「転倒リスクの低さ」と「疲れにくさ」がある。
「普通なら絶対こける場面でも、板が勝手に拾ってくれる。しかも疲れないから、一日中『もっと滑りたい』と思えるんです」
こうした安全性と体力維持のサポートは、上達を妨げる要因を取り除き、ライダーが練習に集中できる環境を生み出す。寺尾氏自身が実感する“年齢を超えて成長できるボード”こそが、NEVER SUMMERの存在意義を象徴していると言える。
上達に直結するカービングモデル「PROTO T3 FR」
カービング技術を磨きたいライダーにまずお薦めしたいのが「PROTO FR(現行T3 FR)」だ。寺尾店長はこのモデルを「カービング練習マシーン」と表現する。その理由はトリプルキャンバーによる独自の接地感にある。コンタクトポイントが4点に増えることで、雪面に対するグリップが非常に強く、氷の斜面ですら鋸のように切り裂いて進むことができるのだ。
さらに大きな魅力は「安全なフラット切り替え」だ。カービング中、つま先側からかかと側へ体重を移す際に必ず通る“谷回り”の瞬間。ここでエッジが引っかかり転倒するケースは多いが、PROTO FRはフラットで横切る時も無駄な引っかかりがなく、スムーズに荷重を移すことができるのだ。
「斜面を横切りながらフラットを踏む作業がめちゃくちゃ安全なんですよ。だから安心して次のエッジに乗せ替えられる」
この感覚が、カービング上達における最大のサポートとなる。初心者から中級者が“切れるターン”を目指す際、PROTO FRは最良のパートナーになるだろう。
体感できる後ろ足軸の感覚
NEVER SUMMERのトリプルキャンバーは、荷重配分の明確さをもライダーに伝えてくれる。通常のキャンバーでは前足と後ろ足のどちらにどの程度体重が乗っているかが曖昧になりやすいが、PROTO FRでは「前足0:後ろ足10」といった極端な荷重でもしっかりグリップする。
寺尾店長はこう語る。
「後ろ足1本でカービングできちゃう。前足のビンディングを外してもできるんちゃうかっていうくらい、後ろ足軸の練習には最適なんです」
このわかりやすいレスポンスは、自分の滑りを客観的に理解し、改善につなげやすい。カービング練習において“正しい荷重”を体感できることは大きなアドバンテージだ。

上級者が選ぶ「VALHALLA」
一方で、すでにカービングを習得し、さらに上の表現を求めるライダーには「VALHALLA」がお薦めだ。
VALHALLAはカービング性能とパウダー対応力を併せ持つ、まさに異端の存在だ。
「カービングしたいしパウダーも行きたい――その真逆の要素を1本に詰め込んだのがVALHALLA。NEVER SUMMERの“悪ふざけ”のようだけど、本当に両方が楽しめるんです」
しっかりとしたフレックスと広めのウエスト幅によって強力なエッジグリップを実現しつつ、ノーズ形状はパウダーでの浮力も確保。寺尾店長は「カービングを完成させた人が、さらに自分の滑りを引き立てるために乗る板」と評している。

ボード選びにおける環境とスタイル
「ボード選びにはライダーの技術だけでなく、どこで滑るのか、誰と滑るのかが重要」とも寺尾店長は語る。混雑したゲレンデで週末だけ滑る人と、平日の空いたバーンで練習する人とでは、同じ「カービング上達」という目標でも選ぶべき板が異なるからだ。こうした環境やライフスタイルまで含めて考えると、NEVER SUMMERの幅広いオールラウンド性は大きな強みになる。カービング特化でありながら、どんなコンディションでも対応できる安心感。それがブランド全体に通底する魅力だ。
NEVER SUMMERは「こけない」「疲れない」「正しい動きを体感できる」という要素を兼ね備え、ライダーを自然に上達へ導く稀有なブランドだ。カービングを練習するならPROTO FR(T3 FR)が最適な選択肢であり、さらなる高みを目指すならVALHALLAが待っている。
カービングはスノーボードの醍醐味であり、完成したターンはライダーに大きな自信を与えてくれる。NEVER SUMMERのボードと共に、その道を歩む価値は十分にある。

ROOOP. 503
TEL: 050-3717-0503
https://www.rooop503.com/
続きはコチラから(随時更新します)
>第2回:地形/オールラウンド編
>第3回:フリースタイル/パーク編
>第4回:パウダー/バックカントリー編
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