日本のスノーボードカルチャーを牽引してきた先駆者、MOSS SNOWBOARDS。その豊かな経験と独創的な発想から生まれたニューモデルが「X」と「X-Ti」だ。ターンのスムーズさとスピード性能を高次元で融合させた、新コンセプトのカービングボードであり、従来のハンマーヘッドでは味わえなかった“走りと操作性の爽快感”を実現。より多くのスノーボーダーに向けて、次世代のセミハンマーという選択肢を提案する。
「Xシリーズ」は昨季登場したハンマーヘッドのメタルモデル「LEGIT」をベースに、RRR(トリプルアール)のサイドラインとRRの抜けの良さを融合。LEGITの安定感、RRRのターン軌道、RRの切れをシングルサイドカーブ(9.5m R)で一体化させ、まったく新しい乗り味を創出している。シェイプはセミハンマー構造でノーズに丸みを残し、あえてワイドシェイプには振らず、よりクイックかつスムーズな切り返しを可能にする設計だ。しなやかな乗り味でありながら、切り返しでは驚くほど素直な反応を見せ、反発力を利用した跳ねるようなターンが可能。アイスバーンでもしっかりとエッジが噛み、セミハンマーに初めて乗るスノーボーダーや、フリースタイルからカービングへステップアップを目指す人にも最適。スピードに乗っても、自由にラインを描ける軽快な操作性がXシリーズの魅力だ。
「X」はノーズ幅300mm/テール幅292mmのディレクショナルテーパード構造を採用し、前半のターン導入ではしなやかさ、後半の抜けではテールの粘りを発揮。しかもトップシートにはP-TEX素材を用いることで、振動吸収性と雪面追従性を強化。Xはメタルレスでありながらも高い安定感とエッジグリップを確保しており、フリーカービングはもちろん、テクニカル選やフリースタイルゲートなど多様なジャンルに対応する懐の深さを備えている。
「X-Ti」は、よりスピードと精度を求めるスノーボーダーに向けたハイスペック仕様だ。MOSSのフリースタイルラインでは唯一、ウッドコアの上下・左右に分割チタンメタルを配置するダブルメタル構造を採用。高い剛性とともに、シャープで鋭いエッジグリップを生み出し、荒れたバーンでもブレない圧倒的な安定感を実現している。X-TiではトップシートにP-TEXを使用せず、標準的なシート構成とすることでダイレクトな乗り味を重視。加えて、MOSS独自のBPF(特殊パワーシート)を搭載することで、メタルボード特有の過度な押さえ込みをやわらげ、しなやかな反発力も共存させている。スピード域をさらに引き上げたいスノーボーダーや、ターンに鋭さを求める上級者には、X-Tiが最適な選択肢となるだろう。
どちらのモデルも、ターンに入る“ノーズの導き”、ターン中の“しなり”、そしてターンアウトの“抜け”に至るまで、すべてが滑り手の感覚にフィットするよう緻密に設計されている。LEGITのコンセプトをルーツに持ちつつ、より多くのスノーボーダーに向けて開発されたXシリーズは、まさにMOSSが誇るカービングラインナップの新たなスタンダードと言える存在だ。
スピードと操作性を高次元で融合した「X」と「X-Ti」。その完成度は滑り出したらすぐに体感できるはず。あなたの滑りに、これまでにないレスポンスとラインコントロールをもたらす一本になるだろう。





MOSS SNOWBOARDSデジタルカタログ