mint tours 2023

こんにちわCAPです。先の記事でCAPはシーズン中さぞかしパルコール嬬恋に居たんだろうと、硬いバーンで滑っていたんだろう?と思われるかもしれませんが、すいません1月3日から2月11日まで間は旭川にずっと居ました。最高のパウダーを最高のメンバーで滑り尽くす素晴らしいシーズンでした。

もちろん遊んでいた訳ではなく、豪州のツアー会社mint toursのオペレーション責任者として。そしてガイドとして奮闘しておりました。そもそもmint toursとは何でしょうか?2001年から続く老舗ツアー会社でして、合言葉は「ANYWHERE BUT ORDINARY」訳すると「普通以外のどこにでもお連れします」。世界中数あるツアー会社の中で「Rider’s driven」であるmint toursは、代表のJarred Dowsonの強力なコネクションのお陰で過去はエーロエッタラヘイキソーサなどレジェンドゲストの参加しながら1週間を過ごすまさにドリームツアーな訳です。

CAPは2017年からmint toursのガイドとして途中コロナを挟みますが既に6年目。今年は初のオペレーション責任者として世界中から集まっているmint guideを束ねつつ新しい商品である旭川ツアーを切り盛りしました。しかも今年のレジェンドゲストは過去XGAME参戦や数々のビデオパートを飾ったチャドオッターストームと超絶レジェンドのインゲマーバックマン。この2人に加えてCAP自身が長年の付き合いがあるカナディアン、オージー、アメリカンのガイドが帯同するツアーになりました。

お客様は毎週日曜日にインをしてきます。旭川市内からほど近い場所にある旭川空港にお出迎え。一部の方は列車で札幌から…。ガシガシと旭川入りをしてきます。今回は星野リゾートOMO7旭川が定宿となったのですが、これまたかなり居心地が良い!安定の星野クオリティです。特に朝食は合計40回食べましたがまた食べたいと思える内容。旭川市内から当日の天候やお客様のコンディションに合わせてカムイスキーリンクス、比布(ピップと読む…)、かもい岳、旭岳をチョイスします。また体力が残ってるグループや他とはちょっと違う体験が欲しそうな方にはナイターのオプションとかなり幅広く用意しておきました。それもそのはず彼らはパウダーだけを狙いに遠路はるばる来ている訳です。今回最も遠かったお客様は南アフリカからでした。イギリス、スコットランド、スイス、スウェーデンそして南アフリカ…。今年から特にオーストラリア以外のゲストが多くなりました。し・か・し…。スコットランド英語や南アフリカ、イギリス北部訛りの英語はかなり苦戦。言ってる事の3割しか分からない時も。カナディアンのガイドも「俺も7割位」って言ってくれるもののやはりストレスが溜まります。

ツアーは日曜インの土曜アウト。中5日間がライディング日。天気さえ何とかなれば中1日は旭岳BCを組み込みます。それ以外は基本リゾートandサイドカントリー。まあ昨今賛否両論ありますが、色々な意味で結構際どい場所を滑る事もあります。1日中パウダーランがモットーなので多少なりとも…。ツアーが始まる前の1月上旬に「リサーチデー」と評し行く場所の全ての地形と斜面の向きを覚えて、逸れ易い箇所を把握。そして自分しか知り得ないとっておきのマネーラップ(=秘蔵の鉄板ライン)が可能な場所を探しておく…。ガイドが来てからそれらを共有。これもオペレーションマネージャーの仕事。。でもとっておきの場所は秘密のまま…笑

途中数日は気温が異様に上昇して下地がカチカチになってしまいましたが、それ以外は流石の旭川。常に-10℃以下。時には-20℃。特に旭岳は常に極寒。標高も高いから期待を裏切らない素晴らしい雪質と斜面の数々…。正直旭川に住みたいと思わせるほどの環境だったこともあり本州に戻ってからは全くもってして戦争後遺症のようになりかつ気温も上がり今シーズン終了か。と思うくらいの精神状態になっていました。勿論、パウダーばかりではなく終日のガイド+夜のレストランアテンドなどもあり心身休まるタイミングはほぼゼロ。そして高くない給料(笑)。時折全然理解出来ない訛りの強い英語…。でもいいんです。40代後半に差し掛かった今でも、まだまだ滑れる環境があることに感謝しつつ来年度の新たなる企画立案が開始しています。

CAP

2005年から12年間。星野リゾートアルツ磐梯/裏磐梯猫魔スキー場のマーケティング責任者として、魅力開発、広報、営業、販促を統括。過去はBURTON SNOWBOARDの初心者専用ボード"LTR"の開発にも携わる。2017年5月より株式会社Sherpaに移りスノーを織り交ぜたインバウンズ誘客/集客コンサルタントを開始。引き続きFREERUNのライターも兼任。2018年7月からcitywave TOKYOのsenior adviserとしてアジア初の人工リバーサーフィン施設の運営責任者として従事。2019年6月よりスポーツファシリティマネジメントに移籍をしてより広範囲のアドバイザー業を開始。現在は福島のインバンウンズ集客最大化プロジェクトを進めつつ、シーズン中はオーストラリア メルボルンに本社があるmint tours(https://minttours.com)の専任ガイドとして日本の山を外国人に紹介している。 ------------------------ Twitter:@kei4cap Instagram:@kei4cap