MINAKAMI VIBES 2017の模様をお届け!

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VIBES PARK全景。アプローチからの眺め

4/8-9の2日間に渡り開催されたMINAKAMI VIBES。今年で7回目となるこのイベントは谷川岳天神平スキー場でおこなわれる人工地形のセッションイベントだ。約2週間に渡り、プロデューサーの勝山尚徳と水上ローカルのMINAKAMIディガーズを中心とするメンバーで造成作業をおこない、世界最大級の地形アイテムが一般開放され滑ることができるイベントだ。参加人数も年々増え続け、日本のモンスターイベントのひとつとして話題になっている。また昨年は雪不足のため、他のイベントが相次いで中止を余儀なくされるなか、このイベントはスキー場中の雪をかき集め、見事開催にこぎつけるなど、水上ローカルの意地を見せつけ1,000人以上のリアルスノーボーダーを集めていた。

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水上ローカル阿部亮介 Photo: Kentaro Fuchimoto
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エンドボウルでのエアー Photo: Kentaro Fuchimoto

今年は積雪が十分ある。果たしてどんなセクションが完成しているのだろうか?

実際に会場にたどり着くと、このイベントらしいビックサイズのセクションを誇るVIBES PARKが完成していた。全体的に昨年よりもアイテムのサイズも大きく。ジャンプラインのサイズも大きくなっていたのが印象的だ。

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ライダーズ ライトのセクション。中央バンクのリップにも滑るラインとビックキッカーのリップがある
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ライダーズ レフトのセクション
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バンクの大外をうまく使いスピードを殺さずにアプローチ
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プロデューサー&MCの勝山尚徳

プロデューサーの勝山尚徳に話を聞くと「このアイテムはとにかくスピードをつけて、バンクの大外をトップスピードで繋いで滑ってくんですよ」と、わかりやすくこのイベントの重要なコンセプトを教えてくれた。そう、MINAKAMI VIBESの特徴はなんといってもこのサイズ感とライディングスピードにある。2レーンあるセクションどちらもトップスピードでバンクのRをうまく使いスピードを殺さずに最後のエンドボウルまでたどり着いてこそ、このアイテムを全て遊びつくせるラインに乗ることができる。しかし、そのトップスピードをキープするのが難しく、アプローチからしっかりとボードに乗れていないと、ちょっとしたギャップやバンクでバランスを崩し跳ね飛ばされてしまう。つまり、総合滑走能力を試されるのがこのVIBES PARKなのだ。その中で無限にあるラインを探しフィニッシュに繋げていく。やっぱり奥が深いバンク&ボウル。つくづくその難しさを感じた。

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濃霧コンディションでもライディングを楽しむ参加者

今年は濃霧による視界不良でセクションの全景が見えない時間帯があるなど、コンディション的にベストではなかったが、参加した人数は2日間で述べ918名と多くのスノーボーダーを集めていた。参加者たちは、キッズから大人まで様々。また今シーズンはイベント史上初のKOON DENPAによる雪上LIVEがおこなわれるなど、パワーアップ。また残雪も豊富にあり、下山コースがオープンしていたため、パークだけでなくロープウェイで回しフリーランを楽しむ参加者も多くいた。

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キッズも果敢にボウルを攻める
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キッズもエンドボウルのエアーでインディ! Photo: Kentaro Fuchimoto
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スタイルをオーディエンスに見せつける Photo: Kentaro Fuchimoto
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こちらもオシャレなハンドプラント。どのラインで何をするかは自由だ Photo: Kentaro Fuchimoto

近年、様々な人口地形イベントが開催されているが、どのイベントもその地形の形やサイズ、距離感などコンセプトがそれぞれ異なっている。アイテムにあわせたスピードを見つけ、自分のスピードをコントロールすることが、より気持ちいラインを見つけるヒントになるのではないだろうか。そのためには、総合滑走能力が必要になってくる。普段からゲレンデを滑り込み、地形や壁を見つけて遊ぶ。それを繰り返すことで、こういったイベントで自分の滑りの進化が現れてくるはずだ。

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理想を描いたラインにビタッとハマると最高に気持ちがいい Photo: Kentaro Fuchimoto

このVIBES PARKもそうだが、滑ることさえできればレベルを問わず誰でも参加することができるのも特徴だ。どんなコンディションでも、シーズン最後に沢山の仲間とパークやフリーランなどを楽しみセッションする。その素晴らしさと楽しさを改めて感じさせてくれたイベントだった。

MINAKAMI VIBES 2017 FBページ

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2週間前からセクション造りに取り掛かり最高のアイテムを造り上げた影の立役者の諸田直人(左)
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セッション後のジャンケン大会で盛り上がる参加者たち Photo: Kentaro Fuchimoto
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じゃんけん大会では、多くのブランドから豪華商品がプレゼントされた Photo: Kentaro Fuchimoto