

新たな段階へと確かな一歩を踏み出した佐藤亜耶。世界に触れ、覚醒への序章が始まる
佐藤亜耶はカナダ・レベルストークでおこなわれたナチュラルセレクション本戦に日本人として初めて出場した。未知の斜面と世界最高峰のメンツに混じり、他では得難い経験をすることになった。
「今まで色んなところを滑っていたつもりだけど、まだまだ分かっていないなぁと思い知らされましたね。とくにフェイスチェックでは、勢いでバンバン飛んでいくから、勢いだけで滑ってるように見えてたけど、みんな入念にラインをチェックして、選んだラインも絶対に間違わない」と、トップライダーたちの凄さを実感したという。
「レベルストークの斜面は、斜度だけで見たら白馬の上の方に行かないと滑れないぐらいの急斜面。もっと海外の山に入って滑らないと、次のレベルには行けないと感じました」
大会当日はMCの声や観客の熱気に包まれ、集中を保つのが難しかった。
「場に飲まれた感じはありますけど、でもそれが逆に楽しくなって、あっという間に終わっちゃったって感じですね」と振り返り、観客や雰囲気に飲まれつつも、世界のトップシーンを目の当たりにしたことで、亜耶のモチベーションはこれまで以上に高まった。
そして先シーズンは撮影にも多くの時間を割いた。女性だけのフィルムプロジェクト、フルムーンは亜耶にとっても挑戦的な撮影のひとつだった。
「昔のビデオに出てたレジェンドチームと、私たちみたいに初めてフルムーンに出るヤングチームで、メンターとメンティみたいな感じで組んで一緒に滑る。そういう撮影って実際あまり経験してこなかったから、ビデオで見ていたライダーと一緒に滑れたのは新鮮だったし、何より楽しかった」と語った。
雪の上に立つたびに亜耶はこれまで以上の集中力で世界と向き合うようになった。ナチュラルセレクションで得たものは、単なる大会での経験にとどまらず彼女の中に新しい基準を刻み込んだ。フェイスで迫られる刹那の判断力、撮影での求められる高いスキルと空気作り。その積み重ねが彼女の滑りに確かな奥行きを与えていく。そして挑戦を重ねるごとに増していく自信は、経験と融合して確信へと変わる。映像でも、これから訪れる未知の山々でも、亜耶はその研ぎ澄まされた感覚で新たな軌跡を描き続け、確実に次の高みへと歩を進めている。

挑戦を支えるのは絶対の信頼を持つK2という存在
佐藤亜耶にとって、K2は自分の滑りや挑戦を支えてくれるファミリーに近い。4シーズン目を迎え、グローバルチームの一員として活動する彼女は、ブランドを通して世界各地で滑る機会を得てきた。
「K2の撮影では、いろんな国からライダーを呼んで、男女混合でチームを作ったり、みんなで滑ろうというコンセプトがずっとありました。海外のライダーと一緒に滑ると、同じ板でもレングスが違うだけで滑り方も全然違っていて面白かった。同じ板なのになんでそんな滑りができるんだろうって勉強にもなるし、すごく刺激になります」と亜耶は語る。こうした違いを観察し、自分の滑りに取り入れることで、自然とライディングの幅が広がるのだ。
K2ブランドが長年培ってきたカルチャーも、亜耶がK2を評価する大きな理由だ。国内外のライダーやスタッフが集まる現場では、技術や経験の違いを超えて互いに刺激し合いながら滑ることができる。
「なんかコンペの人はコンペでみたいに分かれてるブランドも結構あるじゃないですか。でもK2は、みんなでワイワイやってる印象があります」
この自由で開かれた雰囲気は、彼女の滑りや考え方に柔軟性を与え、新しい表現を試す勇気を引き出してくれる。
さらに、K2はライダーが挑戦する機会を後押ししてくれる点でも特別だという。海外での撮影やイベントでは、普段とは異なる滑り方や新しいスタイルに挑戦できる。
「板やブランドとの関係、世界中の仲間とのつながり、挑戦できる環境。これが揃っていることで、自分の滑りはより力強く、表現豊かになります」
亜耶の言葉には、K2での経験がいかに彼女の成長と滑りの表現力に直結しているかが滲み出ている。彼女の滑りは、K2の理念や環境が育んだ創造力の結晶であり、その挑戦は今日も世界の雪山で続いている。

ギアが可能性を解き放ち、亜耶は限界を超える
佐藤亜耶が選んだボードは、COMMONWEALTH JPだ。PASSPORTの形状を受け継ぎつつ、より頑丈で応答性の高い仕様へとアップデートしたモデルだ。A1コアを重量のある3軸ファイバーグラスで包み、特許取得のSpectral Braid™によりノーズからテールまでのフレックスを細かく調整できる設計は、スピードのある斜面や高負荷のジャンプでも板の安定性を維持する。亜耶自身も乗った印象についてこう高く評価している。「COMMONWEALTH JPは頼りがいがありました。斜度があったりハードな斜面にピッタリかもって。私は小柄な方なんですけど、日本人でも長さはそんなにいらないけど、硬い板やしっかり頼れるディレクショナルボードを乗りたいって人は特に向いてると思います。テールもしっかりしてるからジャンプを意識している人にもいいかもしれないですね」
今シーズンはここぞという時に頼れるCOMMONWEALTH JPを登場させる機会も増えるはずだ。

COMMONWEALTH JP ※JP: ジャパンフレックス
SIZE: 146, 149, 151, 154, 157, 160
PRICE: ¥96,800(税込)
亜耶はバインディングにはALBANYを選択した。このモデルはミッドフレックスのオールマウンテンモデルで、上位モデルのPATHやNETWORKとの中間的な硬さを持つ。
「PATHはフリースタイルな動きをする時にちょっと硬い印象があって、でもNETWORKだとフリーライドでもう少し粘りが欲しい。ALBANYはその中間で硬さも粘りもちょうど良い。だからシーズン中はこのバインしか使っていない」という。
フリースタイルでのしなやかな動きとフリーライドでの安定感を同時に両立できるモデルとして亜耶のお気に入りモデルとなった。板の反応を活かしつつ、フリースタイル的な動きに対応できるバランスの良さは、日々の練習や撮影でも高い汎用性を発揮する。

ALBANY
SIZE: SMALL(22-26cm), MEDIUM(24-28cm)
COLOR: BLACK
PRICE: ¥57,200(税込)
未知の斜面や新たな挑戦でも、彼女は迷わず歩を進め、限界を超える滑りを切り拓く。この確かな基盤があるからこそ、亜耶は未知の山々でも自信を持って挑戦し続けられるのだ。

ストリートで培った感覚を山に持ち込み、白馬の自然フィールドに挑む山崎樺純。
樺純がスノーボードを始めたのは小学校3、4年生の頃。周囲にアルペンスノーボーダーが多かったこともあり、子どもの頃からスピード感やカービングの楽しさに触れ、自然にスノーボードの世界に引き込まれた。母親にフリースタイルボードを買ってもらったことをきっかけに、本格的にスノーボーディングの世界へとのめり込み、スノーボードの専門学校に進学。コロラドや国内外の雪山で滑りを経験する中で、プロライダーとしての道を選ぶ。JSBAスロープスタイルのプロ戦に出場した経験もあるが、より自由度の高いフリースタイルを追求するため、ストリートでの滑りにも挑戦することを決意。
「元々カービングしていたから広く滑るのも速く滑るのも好きで、キッカーでジャンプする楽しさもそうだし、クリエイティブな発想も重要なストリート、さらにフリーライディングにも戻ってきた感じです」と語る言葉には、彼女が滑りを通じて体得した感覚の積み重ねが表れている。
現在の活動拠点は白馬エリア。ここは自然地形が豊富で、バックカントリーを主軸にする多くのライダーがベースにする場所でもある。パークやストリートで培った滑りの経験を背景に、樺純は白馬の山々で新たな挑戦を続ける。
「やりたい時にやりたいことをやる、一日一日スノーボードをしている時間を大切にする。それはとくに意識してます。撮ってもらえるタイミングが来た時に、自分がやりたいことを出せるようにいつでも準備はしてます。今興味があるのはナチュラル系。スキー場外でのライディングに魅力を感じていて、ストリートで感じていたようなアドレナリンをバックカントリーフィールドで感じてるような。その非日常感がたまらないですね」
ストリートやパークで味わった非日常的な快感を自然の中で再発見し、ジャンプやターン、ラインとフリーライディングの全てをミックスし、まさにマウンテンフリースタイラーとして進化を続けているのだ。

自由と個性を支えるK2ブランド
山崎樺純にとって、K2はただのブランドではなくライディングスタイルや価値観を形にしてくれる存在だ。
「K2は昔から憧れていたブランドだったし、ストリートをやってるライダーもいるし、フリーライディングで実績のあるライダーもいて、ブランドとしてすごくカッコ良いなって思ってました。だからK2に乗れることになって、とても嬉しかったですね。チームに入れてもらえて身近なところに世界で滑っているライダーがいるのは不思議な感覚もあります。でもすごく刺激的で恵まれてるなっていつも思ってます。まだ背中を追ってる感はありますけどね。それとK2を好きになったもうひとつの理由はユニセックスラインが豊富なところです」
性別やスタイルに縛られない柔軟性は、自由で多様なスノーボードカルチャーを支える大きな特徴であり、ライダーが自分らしい滑りを追求する上で不可欠な要素だ。樺純のように挑戦心旺盛で、未知の山地形に果敢に挑むライダーにとって、こうした自由度は滑りの表現を最大限に引き出す魅力となっている。さらに、K2ブランドには制限の多い環境や固定観念にとらわれず、新しい滑りの可能性を追求することを後押しするブランドフィロソフィーが根付いているため、樺純もパークやストリートでの経験から自然地形へと挑戦のフィールドを広げる際、安心して自分の滑りを探求できた。
山崎樺純にとって、K2は滑りの自由度を広げ、挑戦を支え、個性を形にするパートナーである。ユニセックスラインや多彩なギアがもたらす選択肢、ブランドの挑戦精神、ライダーとブランドとの関係性。これら全てが、彼女のライディングスタイルを支える土台となっている。

滑りの冒険を加速させるK2のギア
山崎樺純が日々のライディングで使用するK2のプロダクトは、単なる道具の枠を超え、彼女の滑りの表現をさらに広げる重要なパートナーである。従来なら難しいと感じる斜面やジャンプにも挑むことができるようになり、その操作性や反応の良さが自然とライディングの幅を広げる。
特に彼女が使用するボードのPASSPORT JPは軽量でありながら反発性に優れ、ICG 10™ Triaxファイバーグラスを使用した設計により、ノーズからテールまでのパワー伝達が正確におこなわれる。これにより、ストリートやパークで培った微細な感覚を自然地形でも活かすことができる。
樺純自身も「PASSPORT JPはめちゃくちゃ優等生って感じです。私の行きたいところへ行かせてくれて、すごく言うことを聞いてくれる。滑り出すと板が自然に動きに応えてくれるので、いつもより大胆にラインを描ける。個性派っていうよりはすごい優等生って印象ですね」と語り、この板のポテンシャルの高さを強く実感している。
「この板は地形を滑ってるのも楽しいです。フリーランしてても壁に上がりたい時やノーズを上げたい時に上がってきてくれる。とにかく取り回しの軽さは女の子でも実感できると思います」と語り、地形遊びやパウダーだけではなくあらゆる場面において高い滑走性能を持ち合わせているようだ。

PASSPORT JP ※JP: ジャパンフレックス
SIZE: 146, 149,151, 154, 157, 160, 163
PRICE: ¥84,700(税込)
バインディングのNETWORKも、軽量で柔軟性と安定性を兼ね備え、山での滑走を支える。振動吸収性に優れたThisGrips™ベースパッドが余計なブレを抑え、細かいジャンプやターンの際も体の動きと板の反応がリンクする。
樺純は「ブーツとの一体感が強く、板が思い通りに動いてくれるのでライン取りが自然に決まる」と説明する。
ブーツのCONTOURはミッドハードフレックスで、Intuition® Control-Foam-3DライナーとBoa® Conda™システムにより足首からかかとまでしっかりとホールド。未整備の斜面やナチュラルジャンプでの滑走時もブレを最小限に抑え、技術に集中できる環境を提供している。

NETWORK
SIZE: SMALL(22-26cm), MEDIUM(24-28cm)
COLOR: GREY, BLACK
PRICE: ¥53,900(税込)



CONTOUR
SIZE: 22-28cm(22.5-26.5cm は0.5mm刻み)
COLOR: WHITE, BLACK, MAROON
PRICE: ¥64,900(税込)
ストリートで培った感覚を山の地形に応用できるのも、ギアが技術と身体の動きを忠実に伝えてくれるおかげだ。彼女の滑りは、K2の多彩なプロダクトによって支えられ、自由で多面的な表現を可能にしている。これからもK2のギアとともに、樺純は新たな挑戦を続けていくだろう。
佐藤亜耶と山崎樺純によるK2のプロダクト紹介ムービーがこちら▼
今期のデジタルカタログはこちら。











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