GRAY SNOWBOARDS:ハイスピードと正確なラインを制する、Grayの新たな頂点


Gray Snowboardsは、ライダーの向上心に真摯に応え、滑りの本質を追求するために1998年に誕生した。斬新な発想と徹底した現場主義をもとに、緻密なテストと豊富なデータを蓄積し、1/100mm単位で設計されたウッドコアプロファイルや、精巧な3次元カーブ、そして美しくも機能的なアウトライン設計をかたちにしてきた。製品に宿るのは単なるパーツの集合ではなく、クラフトマンシップと設計思想が融合した「滑走するエンジニアリング」である。その完成度は国内外のトップライダーからも厚い信頼を受け、Grayは今やハイパフォーマンス・スノーボードの最前線を担う存在となった。
そのGrayが25/26シーズンに送り出す新たなフラッグシップモデルが「DSPRD Ti Type-X ver.P」だ。従来のType-Rが持つ洗練されたカーヴィング性能をベースに、より高次元でのスピードコントロールとターン精度を実現すべく開発された。設計コンセプトの要は「スピードを活かしたまま、滑りの自由度を広げる」こと。ターン中の無駄な動きを排除しつつ、ラインの細部まで自在に描けるような構造が与えられている。
特筆すべきは、新開発の「Newバリオキャンバー」と「3Dサイドカット」の組み合わせだ。ターン導入ではしなやかにボードがたわみ、エッジがしっかりと雪面を捉える。そこから抜けへ向けては、余計な引っかかりを抑えながらも、蓄えた力を推進力へと変換。結果として、ひとつひとつのターンが滑らかにつながり、ライン全体がリズムよく流れていく。さらに、緩やかなサイドカットとワイドなウエスト幅により、深くボードを立て込んでも過剰に回りすぎず、スピードを殺さない精密なターン軌道を描けるようになっている。
ボード構造にも注目すべき革新が詰まっている。トップシートには軽量かつ振動吸収性に優れたポリアミド素材を採用し、従来モデルからの軽量化に成功。さらに、独自開発のラバーと組み合わせた振動吸収システムを搭載することで、荒れたバーンやアイシーな斜面でもノイズを抑え、ライダーの入力をダイレクトに伝える滑りを支えている。加えて48ロックウェルの高硬度スチールエッジが、高速域での確実なグリップと耐久性を両立し、滑走中の安心感を高めている。
バリエーション展開も明確だ。Type-X 161 ver.Pは、ワイドなウエスト設計によりドラグを抑え、ボードを深く立て込んでもスムーズな切り返しとスピード保持を可能にした設計。高速域における安定感と、ダイナミックなターンでのライン保持力が求められるライダーにとって理想的な一本となっている。一方、Type-X 152 ver.Pは女性ライダーや軽量ライダー向けに設計バランスを一新。アウトライン、フレックス、接雪長すべてを専用設計とすることで、ショートターンからロングターンまで思い通りにコントロールできる高精度なモデルに仕上がっている。
DSPRD Ti Type-X ver.Pは、単なるスペックアップではない。ライダーの技術を引き出し、思い描くラインをかたちにできる“意思ある道具”として、Grayのクラフトマンシップと設計思想が注ぎ込まれている。スピードを殺さずに切り返し、意のままにラインを操る「カーヴィングという滑りの美学」を、次の領域へ導いてくれる存在だ。

ボードにかかる圧と、ボードを立てる量(角付け)により、有効エッジ長が大きく変化することで、高い操作性を保ちながらも最速かつスムーズなターンを可能にするNewバリオキャンバー
ワイドになったウエスト幅+緩めの3Dサイドカットでさらにボードを立ててもドラッグしにくく、下方向にカーヴしながら落下していく
X形状にトリムした0.4mmのチタナルをトップシート下に配置し、強すぎない適度なねじれ剛性を引き出している
ポリアミドトップシートによる軽量化と、ラバーによる新しい振動吸収性能を備え、ハイスピードカーヴィングをさらに高次元で昇華させる
ターンの入り、安定性、抜け、すべてを緻密な高次元のバランスで融合させてつくりあげたGrayのハンマーヘッドシェイプ。極端なショートティップシェイプが印象的だ

Gray Snowboardsの最新ラインナップの情報はコチラへ
Gray Snowboards BRAND PAGE