こんにちわCAPです。前回に引き続きUS???からのBlog更新となります。オレゴン州ポートランドから一路南下いたしましてカルフォルニア州サンタクルーズまで移動いたします。
サンタクルーズはサンフランシスコから南に1時間半程。サーフブランドのO’NEILLや自転車のSanta Cruzの本社がありUCSC(カルフォルニア州立大学サンタクルーズ校)が鎮座する「スポーツと学生の街」であります。実はCAPが初めてアメリカ本土を踏んだ場所もここサンタクルーズでして、初めてサーフィンを体験したのもここサンタクルーズ。。。まさに想い出の地です?
そんなサンタクルーズの街中から車で10分程の丘の上にGIROの本社があります。ここはGIROだけではなくバイクヘルメットメーカーのBELLやゴーグルブランドのBolleなども同居しています。4メーカー合わせて100名以上、GIROだけでも40名近くが仕事をするまさにブランドの中枢となる場所です。
本社はオフィスだけではなく、新製品を作り出したり、安全性を確かめるラボも兼ね備えています。そこには各種世界中の安全基準やFIS(国際スキー連盟)が独自で定める安全基準などをクリアする測定装置があります。チーフエンジニアの方に説明して頂いたのですが…ちょっと早口でかつ難しい単語を使うので正直50%程しか理解できないっす(笑)目で頷きながら聞いてたので恐らくエンジニアは理解してるだろうと思ってるから、これまた厄介。どんどん説明を続けます?
数々のテスト機の中でCAPが一番印象に残ったのはこのペチペチマシン。中央にある透明なチューブはアルパインレースで使われているポールと全く同じ素材でして、スキーレーサーがレース中にインサイドギリギリ通る際、ポールがヘルメットに当たるのを再現しています。最高速で80km/hでこのポールがグルグルと勢いよく回ってきて…まさにそこはケツバットの強烈版で大晦日のTV番組を彷彿する勢いでお仕置きします。レーサーって相当痛いんですね…。尊敬します?
ケツバットマシンに別れ告げてお隣の部屋に行くと、そこはまさに「発想を具現化する場所」数切れない程の試作を生み出す工場になっています??この写真のレンチ。一見すると普通のだと思いますが、実はこれ「3Dプリンター」で制作した偽物です。CADと連動した3Dプリンターは機械内に収まればほぼ作れない形は無いとのことで、ミッションインポッシブルに出てきそうな機械です。これを使って試作品を作り、議論を重ねて重ねて、またまた修正して、、、という作業を途方もなく続ける事で、ようやく製品化出来るのです。気が遠くなりそう…。
プロダクトデザイナーが「これ良い!」という感覚と、マーケティングが「これ売れる!」という感覚がマッチングしないとダメな訳で当たり前の話なのでしょうが、1つの製品を作り上げるのに途方もない労力と時間が掛かってる訳です。色彩をデザインするチームは「色彩を探す旅」に定期的に繰り出し新しいインスピレーションを得てきたり(写真は先日行ったモロッコでの写真)、デザインチームのデスクにはスターウォーズの写真が並んでいたりと創造力豊かにしないと開発出来ないんだと痛感いたしました。
本社受付前に飾ってある1枚の大きな写真。やはりスノーボードカルチャーの中心はアメリカ??なんだと痛感します(GIROは勿論スキーや自転車のメルメットも多く作っていますが…)このカルチャーが発信出来るのには何か絶対理由があるはず。工場見学の後と翌日にその訳をよーーーく理解する事が出来るのです。。。続く。
CAP