スノーボードの性能も年々格段にアップしてきている。昔ならエントリーモデルは『安い=性能が低い』だったものが、最近ではリーズナブルなモデルでもプロライダーが驚くほどの性能を持つ初心者用ボードがある。そんなスノーボードの中でもK2から気になる2つのエントリーモデルをライダーの渡辺大介と木村 稜に北海道・中山峠スキー場で試乗してもらった。
Photo: kentaRAWmatsuda
Movie: unseul film
Special Thanks: 中山峠スキー場
初めてのボード選びにオススメしたい2本のエントリーモデル
初めてのスノーボード選びは何をどう選んでいいか分からないもの。スノーボードショップへ行けば8万円以上するモデルも多い。かといってあまりに安いスノーボードを買うのも「すぐに壊れるのでは?」とか「滑りにくいんじゃないだろうか?」と、気が引けるものだ。
そんな初めてのマイボードをゲットしたいと考えている初心者や、そろそろ新たなステップに進みたいという中級者に、今シーズンK2スノーボードのオススメモデルを紹介しよう。
それがメンズモデルの『スタンダードキャンバー』とレディースモデルの『ファーストライトキャンバー』だ。今回はメンズモデルをK2ライダーの渡辺大介が、同じくK2ライダーの木村 稜がレディースモデルに試乗してもらい、それぞれが感じたボードフィーリングについて聞いてみた。
初心者には柔らかめのボードがオススメの理由
渡辺大介が試乗したスタンダードキャンバーは、ノーズ(進行方向側)が若干長めに設定されたディレクショナルシェイプで、足の間が雪面から浮いた状態のキャンバーと呼ばれる形状を持っている。
フレックス(板の硬さ)は、10段階中4と初心者でも扱いやすい柔らかめの設定。プロライダーが使用しているK2のハイエンドモデルになってくるとフレックスが硬めのものが多い。それは上級者が高速で滑る時に柔らかすぎると板がバタついて踏ん張りが効かなくなるからだ。
渡辺大介は、スタンダードキャンバーに乗ってみた印象を次のように説明してくれた。
「フレックスは柔らかめなんですけど、すごく気持ちいい感じに板の取り回しがきくのでとても乗りやすいですね。ゲレンデはもちろんですが、パークもこなせる最高の1本ですよ」。
このスタンダードキャンバーはK2スノーボードの中でも初心者用のモデルに位置づけされている。山の上からボトムまで楽しくフリーランができるようにデザインされているので、ゲレンデでのターンや地形遊びはもちろん、パークそしてパウダーまでオールマウンテンで楽しめる1本だ。
そして渡辺大介から板選びのポイントも教えてもらった。
「初心者の人は板の中央が雪面とは逆側に反ったロッカー形状の板が最初は乗りやすいとは思うんです。でもある程度上達していくとキャンバーボード(足の間が雪面から浮いた形状)の面白さに気づく人が多いんです。なぜならキャンバーボードは踏み込んでターンしていく感覚も面白いし、応用力もつきます。しかもこのスタンダードキャンバーは、ノーズとテールにロッカーが入っているので、それぞれのいいところを集約しているボードなんです。だから、このボードを初心者の人にオススメしたいですね」。
K2 SNOWBOARDING
STANDARD Camber (スタンダードキャンバー)
使用サイズ: 152㎝
有効エッジ: 119㎝
ノーズ・ウエスト・テール: 29/24.7/29㎝
サイドカット: 8m
サイズバリエーション: 147, 152, 155, 158, 156W, 159W, 163W㎝
価格:¥ 57,200(税込)
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プロライダーが驚いたK2のエントリー向けレディースモデルの実力
K2ライダーの木村 稜が試乗したファーストライトはノーズとテールの長さが同じツインチップシェイプで、キャンバー形状のモデルだ。ディレクショナルボードと違ってノーズとテールが同じ長さなので、右にも左にも進みやすく女性でもターンの練習に向いていると言われている。
ファーストライトに初めて乗った木村の第一印象を聞いてみた。
「初心者の人は板が硬すぎると扱いにくいと思うんですが、ファーストライトはソフトフレックスなので女性でもターンの切り返しが楽です。ジャンプでも思い通りに動いてくれるので、自分の滑りができるのがいいですね。今回の撮影で10mくらいのキッカーも飛んでみましたが、全く問題なかったです!それどころかかなり調子良かったので、正直びっくりしています。この価格のボードでここまで性能が高いなんて本当にすごいです」。
スロープスタイルの全国大会で優勝するほどの木村を唸らせるほど高い実力を持っているファーストライト。無駄を省いた設計で、どんなフィールドでも高い滑走性能を発揮できるようにデザインされていて、ゲレンデでのフリーランから、パークでのジャンプ&ジブ、そしてコース脇のパウダーでも活躍する。とくに苦手なフィールドを持たないバランスの取れたボードだ。
またメンズのスタンダードキャンバー同様に、足元はキャンバーだがノーズとテールにはロッカーが入っているので、ターンの導入もイージーにアシストしてくれる。ツインチップシェイプなので深いパウダーを滑る時はバインディングを少しテール側(後方側)につけてセットバックしてあげれば大丈夫。
K2 SNOWBOARDING
FIRST LITE Camber(ファーストライトキャンバー)
使用サイズ: 142cm
有効エッジ: 111cm
ノーズ・ウエスト・テール: 27.6/23.4/27.6cm
サイドカット: 7.3m
サイズバリエーション: 138, 142, 146, 150, 154㎝
価格:¥ 57,200(税込)
「安ければ何でも良いや」は実は上達の回り道
初めてのボード選びでいきなり価格の高い板をゲットする必要はないが、あまりに安い粗悪品は扱いづらく滑りにくいというのもよくある話。K2のスタンダードキャンバーやファーストライトのように5万円台の価格のボードでもレベルアップを確実にサポートしてくれる板もある。今シーズン楽しいスノーボードを思いっきり楽しむために初めてのボード選びを考えているなら『安ければ何でも良いや』はもったいない。初めてのボードだからこそ、しっかり選んで最高のシーズンを迎えてもらいたい。
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