テクノロジーの進歩によって、今やAI が日常生活から仕事全般まで、あらゆる場面で活躍する便利な時代に突入した。スノーボードの世界においても、ギアやアイテムの進化はめざましく、昔とは比べ物にならないほど操作性もフィット感も快適になった。そして2025-26 シーズン、足回りギアが、また新たな章へと突入しようとしている。
#1 STEP ON

STEP ONは、ストラップでブーツを締め付けて固定するのではなく、カカトとツマ先の両サイド、合計3箇所のパーツによってブーツをロックするシステム。専用のブーツと専用のバインディングは必要だが、装着は「ブーツを踏み込むだけ」、リリースは「レバーを引き上げてブーツを引き抜くだけ」と、その着脱の簡易性が最大の魅力だ。

着脱方法はステップイン方式に少し似ているが、大きな違いは、ブーツの足裏に金属パーツがなく、自然なフレックスを得られるフリーソールである点。つまり、ストラップタイプと同様に、ライディング時に足裏で雪面を感じやすいことも強みである。
約5年の開発期間を経て、2017年にBURTONが初号機をリリースしてから今に至るまで、着脱のしやすさだけでなく、ブーツとバインディングの一体感からくる優れたレスポンス性も相まって、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されてきた。現在は、BURTON以外のブランドも続々とSTEP ON対応ギアを展開し始めている。

#1 HEEL CONNECTION
シンプルな設計ながら、洗練された外観と信頼性の高い構造を追求して開発されたヒールコネクション。一般的なバインディングのバックルの歯をベースに設計されており、完全にロックされるとブーツがガッチリとホールドされるため、ストラップタイプよりもパワー伝達のロスが少なくなる。

#2 TOE CONNECTION
踏み込むだけでツマ先が瞬時に固定され、外すときもスムースさを損なわない構造のトウコネクション。ブーツのツマ先の両サイドにあるクリートが、バインディングのトウフックにロックされることで、滑走中はしっかり固定され続ける。2022年にトウフックが改良され、操作性や快適性がさらに向上した。

#3 BOOTS CONSTRUCTION
ヒールとトウのクリートの位置をミリ単位以下で正確に合わせる必要があったため、開発時にはレーザー測定機や新しい製造ジグが導入され、理想とするブーツ構造の実現に繋がった。滑走時にストラップが足を圧迫しないので血行もよく、長時間ライディングでも疲れにくいのも特徴だ。


バインディングとブーツについている金具を固定するだけ。かかと→つま先の順に装着していく。
外す時は、外側のリリースレバーを上に引き上げ、かかと→つま先の順に引き上げる。

今季のSTEP ON展開ブランド一覧
Burton
2017年に初号機をリリースし、2023年にはスプリットボード用を、そして2024年にはEST版の販売を開始。今季はブーツがフルモデルチェンジされ、話題を集めている。
→BINDINGS(メンズ6モデル、ウィメンズ4モデル)
→BOOTS(メンズ2モデル【各3グレードあり】、ウィメンズ2モデル【各3グレードあり】)
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『ESTと最新X PRO が引き出すSTEP ON︎ 史上最高の操作性とフィット感』

DC
2020年、BURTON以外のブランドとして初となるSTEP ONブーツの発売を開始。当初は1モデルのみだったが、今季からは男女合わせて5モデルを展開する。
→BOOTS(メンズ3モデル、ウィメンズ メンズ2モデル、ウィメンズ2モデル)
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『パトロールが認めた即応力と信頼性。DCのSTEP ONブーツはプロが選ぶ信頼の一足』

FLUX
日本で誕生したFLUXが30周年を迎えた2022年、FLUXがBURTON以外のブランドとして世界で初めてSTEP ONバインディングを発売。
→BINDINGS(ユニセックス1モデル)

NITRO
ブーツは2022年から、そして今季からはバインディングの販売も開始する。これによりBURTON以外ではSTEP ONをセットアップで展開する史上初のブランドとなった。
→BINDINGS(メンズ1モデル、ウィメンズ1モデル)
→BOOTS(メンズ2モデル、ウィメンズ2モデル)
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『NITROから待望のSTEP ONバインディングが新登場!信頼のセットアップが誕生した』


UNION
BURTONとSTEP ONのテクノロジーを共有し、UNIONの自社ファクトリーにて独自開発・製造されたバインディングを、2025年1月に発売した。
→BINDINGS(メンズ1モデル)

#2 FASE

従来の2ストラップバインディングに比べて圧倒的にスムースな着脱を実現し、「FAST ENTRY SYSTEM」の略称から名付けられた、今季初登場となるFASEバインディング。

トウストラップを外すことなく、そしてアンクルストラップを完全開放せずともブーツの出し入れが可能で、その動作を実現するために、ハイバックが自動で軽く後方に倒れる構造になっている。もちろん、専用ブーツは必要ない。トウストラップは好みのフィット感に一度合わせれば再調整の必要がなく、アンクルストラップも繋がったままで足入れができるため、装着時は片手で簡単にブーツを固定できる。
滑走時の微調整も楽々だ。なお、トウ・アンクルともにストラップの完全開放も可能。ハイバックは前方に蹴り込めば折りたたむこともできる。7年におよぶ開発期間を経て完成したシステムだけに、一部のパーツには生涯補償が付いているのも特徴だ。初年度は、BATALEON、ROME、JONES、THIRTYTWOの4ブランドで展開される。
#1 AUTOBACK
ブーツを差し込むと同時に後方に軽く倒れていたハイバックが自動で起き上がりロックされ、ブーツを引き上げるとハイバックは自動で開く構造をしている。リフト乗車時やスケーティング時、また保管時にはハイバックを前方に倒すことも可能だ。

#2 FASTSTRAP
長いアンクルラダーを採用することで、アンクルストラップが繋がった状態のままでもブーツの出し入れが可能。このおかげで装着時は、片手でもクイックな締め上げができるわけだ。もちろん、アンクルストラップを完全に取り外すこともできる。

#3 BOOTS CONSTRUCTION
ヒールとトウのクリートの位置をミリ単位以下で正確に合わせる必要があったため、開発時にはレーザー測定機や新しい製造ジグが導入され、理想とするブーツ構造の実現に繋がった。滑走時にストラップが足を圧迫しないので血行もよく、長時間ライディングでも疲れにくいのも特徴だ。


ブーツを差し込んで、かかとを踏み込むだけでロック。アンクルストラップを締めれば装着完了。
外す時は、アンクルストラップのラチェットを解放するだけ。

今季のFASE展開ブランド一覧
BATALEON
BLASTER を元に、価格設定も低く抑えられたモデル。ベース裏側のブッシングやミニディスクなどによって、ある程度の遊びがあり、オールラウンド性に優れる。
→BINDINGS(メンズ1モデル)
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『理想のフィットへ。細部までこだわる調整機能。あらゆるスタイルに応えるオールマウンテンモデル』

ROME
現在、流通しているバインディングのなかで、もっとも調整機能が多いとの呼び声が高いROMEの人気機種・KATANAをベースに作られている。
→BINDINGS(メンズ1モデル)
一押しモデルをご紹介! ▶︎▶︎▶︎
『自在なカスタム性能と包み込むフィット感。次世代型「KATANA」誕生』

JONES
ターンの正確性や快適性を求めるライダーたちのために作られた、汎用性に優れるオールマウンテンモデル。あのジェレミー・ジョーンズも納得の仕上がりだ。
→BINDINGS(メンズ1モデル)
一押しモデルをご紹介! ▶︎▶︎▶︎
『過酷な雪山を滑る自由をもっとシンプルに、アグレッシブに』

THIRTYTWO
THIRTYTWOが初めてリリースするバインディング。FASEバインディングのなかでは、もっともソフトフレックス設定に作られているのが特徴だ。
→BINDINGS(メンズ1モデル)
一押しモデルをご紹介! ▶︎▶︎▶︎
『ブーツでライダーたちから支持を集めるTHIRTYTWO が、ついに革新的バイン「FASE」をリリース』

#3 SUPER MATIC

NIDECKERが4年の歳月をかけて開発した、STEP ONのような専用ブーツを必要とせずとも、足を踏み込むだけで瞬時に装着可能なリアエントリー式バインディング、SUPERMATIC(この冬で4シーズン目!)。

ブーツのカカト部分を踏み込むことでペダルが下がり、それに連動してハイバックが自動的に起き上がって足が固定されるDROP-INシステムが最大の特徴で、事前にユーザーが好みのフィットにラチェットを調整しておけば、再び調整することなく一瞬でバインディングの装着は完了する。
もちろん、従来の2ストラップバインディング同様に、ラチェットによる着脱も可能だ。ブーツをバインディングから外すときは、ベースプレート内側に付属しているレバーを押し込むだけ。誕生して以降、現在進行形で進化を続けており、2024年にはカーボン製がラインナップされ、今季からはモデル数が一気に増加する。また、BENT METALとSALOMONでも展開がスタートする。

#1 DROP-IN SYSTEM
ブーツのカカトで、バインディングにあるヒールペダルを踏み込むだけで瞬時に装着が完了するシステム。ヒールカップに備わったローラーがブーツの滑りをよくし、ブランコのように可動するヒールペダルのおかげで、ブーツの進入角度に関わらず踏み込みやすい。ロックは3段階ある。

#2 DUAL ENTRY
リアエントリーでブーツを固定するだけでなく、ストラップを開放すれば、通常の2ストラップタイプと同じようにブーツを固定できる設計。急斜面やディープパウダーなどで、手動でストラップを締めたほうが装着しやすい状況もある。状況に応じてエントリー方式を選べるという安心感がここにある。

#3 BUCKLE
以前は手動でロックする必要があったが、改良が加えられた第2世代のストラップは、ラチェット操作を止めた瞬間に前後両方向にオートでバックルがロックされる仕組みを採用。ストラップを好みのテンションに即座にセットしやすく、ライディング中でもサッと増し締めするなどの調整がしやすい。


ブーツを差し込み、かかとを踏み込めば装着完了。「カチカチカチッ」と3回音がすればロックの合図。
外す時は、内側のリリースレバーを押し下げ、足を引き抜けばOK。

今季のSUPER MATIC展開ブランド一覧
NIDECKER
2022年にNIDECKERから初登場したSUPERMATIC。まったく新しいステップイン方式が話題となった。今季はモデル数とカラーリングが大幅に増えている。
→BINDINGS(ユニセックス3モデル)
一押しモデルをご紹介! ▶︎▶︎▶︎
『NIDECKER SUPERMATIC 三段進化。ライディングスタイルにフィットする選択肢が揃った』
BENT METAL
足入れをスムースにするSLIP PLATE 、フォワードリーンを調整するキューブ、そしてBENT METALらしいデザイン性の高さ。機能面も見た目も文句なしの仕上がりだ。
→BINDINGS(ユニセックス1モデル)
一押しモデルをご紹介! ▶︎▶︎▶︎
『滑走性能とノーストレスな操作性を両立。雪山をもっとスタイリッシュに、自由に楽しむ』
SALOMON
画像はないが、サロモンからもSUPER MATICモデルがリリースされている。
オールマウンテンで高い対応力を備え、安定性と操作性のバランスに優れたSUPERMATICのシステムを搭載した今シーズン初登場のモデル「XA SUPERMATIC」。
→BINDINGS(メンズ1モデル)
#4 CLEW

2017年、ドイツの大学生によるデザインプロジェクトから誕生した、ユニークな着脱システムを備えたバインディング、CLEW(正式に商品化されたのは2019年)。

見た目は、装着時こそ通常の2ストラップタイプと変わらないが、実はカカト部分のベースプレートの一部が、連結しているハイバックとアンクルストラップごとパカッと外れる、セパレートシステムを採用しているのが最大の特徴だ。つまり、アンクルストラップとハイバックは常にブーツに寄り添ったまま。
だが、これによって、2ストラップバインディングのフィット感と、ステップインの着脱の手軽さを両立。しかも、対応するブーツに制限はなく、従来の2ストラップのバインディングと同じように自由なセッティングも可能だ。パウダーライドからパークライドまで幅広いシーンで使える実力派のバインディングでもあり、トレンドに敏感なスノーボーダーから注目を集め始めている。

#1 HOOK SYSTEM
2つにセパレートされたバインディングのパーツを接続する仕組み。シンプルな構造ながら、負荷がかかるほどしっかりと固定されるのが特徴だ。氷点下のパウダーコンディションでも凍結しにくく、春先のシャーベット状の雪質でも雪が詰まりにくい設計になっている。

#2 RELEASE HANDLE
ハイバックに備わったリリースハンドル。人間工学に基づいた形状と位置のおかげで、バインディングからブーツを外す動きがスーパースムースにおこなえる。このハンドルが付いたからといって、ハイバックの柔軟性とパフォーマンスを損なうことはない。

#3 UNIT BALANCE
ブーツのソールに触れるパーツ、アンクルストラップ、ハイバック。これらが三位一体となった構造により、ブーツの形状に自然とフィットするため、とても高いホールド性を備え、またボードへのパワー伝達のロスも軽減している。


セパレートされた上部(アンクルストラップ側)をブーツに固定した状態で、ベース側のトウキャップにつま先を押し込む。かかとを踏み込めば装着完了。
外す時は、ハイバックのリリースレバーを引き上げるだけ。

CLEW
すべての標準的なソフトスノーボードブーツに対応するユニセックス仕様。今シーズンフルアップデートし、操作性と快適性が向上した。
一押しモデルをご紹介! ▶︎▶︎▶︎
『4年の歳月をかけて完成した次世代モデル。操作性と快適性を磨き上げたフルアップデート仕様』

















