DCスノーチームが世界中を旅しながら撮影した映像をリアルタイムで配信していくムービープロジェクト「TRANSITORS」。2019冬・日本版はすでにSBN FREERUNで映像化し(記事はこちら)紹介され、大きな話題を集めた。
DCグローバルチームライダー達が語るギアにFOCUS第4弾は、抜群の板捌きでMr.ストリートと呼び声高く、DC一押しライダーのジョーダン・モースの登場だ。
Photo: Neil Hartmann
Q. ユタ州・ソルトレイクシティ(以下、SLC)のスノーシーンに興味あるんだけど、街の雰囲気とか教えて?
SLCは2002年冬季五輪の開催地になったこともあり、名の知れたスキー場が数多くある。スノーバードは全てのスケールがデカく、パークシティは五輪会場にもなってパイプやパークが充実、アルターは全米NO1.パウダーに選ばれたことがある豪雪スキー場、そして、ブライトンはコンパクトだけどダウン系とアップ系の両方が楽しめるフリースタイラー向き。SLCの街から近場で10箇所以上、少し足を伸ばせば20箇所以上のスキー場が点在する一大スノーリゾート地なんだ。
Q. 今回の北海道ではバックカントリーが中心だったけど、ジョーダンはストリートがメインのライダーだよね?
若い頃から周りもストリートスノーボーディングをしていたので刺激もたくさん受けながら僕もやってきた。だから自然とストリートがメインになったかな。バックカントリーの撮影はまだ全然なんだ。滑りには行くけど撮影はこれが2度目。今後はパウダースキルも上げてバランスを取れたらベターかもね。
Q. ジョーダン、それではDCのギアついて聞かせて。ブーツは普段何を使っているの?
DCはブーツの種類が多く、選べば必ず自分が理想とするスペックを探すことができるんだ。僕はいつも柔軟性のあるブーツを好んで履いている。ストリートの時は微妙な足裏感覚をしっかりと板に捉えたいのでMUTINYを履くことが多いかな。MUTINYはスケートシューズをコンセプトに誕生したモデルだからストリートには最適なんだ。また、デザイン性も高く見た目もカッコいい。カラーは4色展開で自分はグレー色を履いている。フリーライディングの時にはMUTINY以外にもJUDGEをチョイスすることもあるかな。BOA搭載なので締め具合も思いのままで快適性は抜群。DCのチームライダーのジャスティン(フローニス)もお気に入りの、信頼性高くコストパフォーマンスに優れた一足に仕上がっている。
Q. 板はどうしてるの?DCは板の種類も豊富だから選ぶに事足りないよね?
ストリートでは自信を持ってPBJで間違いなし。今回の北海道トリップや雪の多い時にはHRと乗り分けている。PBJの特徴は、トラディショナルキャンバーやストレイタス・コア構造の組み合わせによってテクニカルなボード捌きが可能となるんだ。キャンバーは4mm、サイズは149, 153, 157の3種類。グラフィックも遊び心があり、ソール面はイエローベースで大きくDCロゴが配置されているからインパクトもある。普段はストリートのハンドレールをメインに滑るけど初日から使えるボードがこれだね!
フリーランの時に乗るHRもまた良いボード。このボードを北海道で乗れたことを誇りに思うよ。実はこのHRはニセコで活動する “HOUSE OF POWDER” とのコラボ企画で誕生したボードなんだ。特徴は、独特なノーズとテールはワイド設定にディレクショナルシェイプを採用していて最高の浮遊感とコントロール性能がある。パワフルで直進安定性に優れ、パウダーでのフロート感が最高に素晴らしい。どんなコンディションでも雪山を自在に攻めることができる。キャンバーは4mm、サイズは 150, 155の2種類。グラフィックは落ち着いた感じのマットブラックをベースに “HOUSE OF POWDER” とDCを白色で際立たせているからクールだよね。ツリーでのターンがしやすくてパウダーでの滑りやすさは最高だった。DCラインの中では間違いなくこんモデルがクルージングでいいラインを滑れると思う。
Q. ウエアについても聞かせて?
見た目にインパクトがあって派手な感じが好きでストリートの時にはASAP ANORAKを着ることが多い。このジャケットは裁断と色使いに特徴があって、胸元に大きなポケットが付いてる。DCの中でも個性あるウエアの一つで僕は大好きなんだ。ジップが側面に着いているいるから脱着はラクだし、外部からの雪や水の侵入は心配ないね。
他にはDCライダーでも一、二の人気を誇るCOMMANDジャケットを着ている。防水性、透湿性、防風性の3拍子全てに優れ、暖かく肌触りもやさしく、何よりも軽いので長時間着ていても重みを感じないのがいいね。
Q. パンツについても聞かせて?
ストリートなどでは激しい動きもあってウエアやパンツが乱れてしまって、雪や水が侵入してしまうことがあるんだ。やはり濡れのは誰でもイヤだよね。パンツに関してはストリートの時にはPODIUM PNT、フリーランの時はNOMAD PNTの2本を使い着こなしている。ジャケットが目立つ分、パンツはスリムなシルエットと色彩を選び、ストレスフリーを重視しているかな。
Q. DCチームはいつも笑顔がいっぱいだね?
最高に楽しい毎日をみんなと送れている。同じバイブスを互いにキャッチして、クレイジーなことがしたくなるんだ。この雰囲気をTRANSITORSの映像にも出せていると思う。スノーボードの楽しさをもっとこのチームで伝えていきたい。
Q. 最後に日本のみんなへメッセージをお願いします。
今回初来日だったけど、日本は噂通り最高の国だった。雪の降る量、そして軽さにはビックリした。情報では北海道にも数多くのストリートポイントがあるって聞いてたけど、今回はあまり攻めることが出来なかったので次回は日本にストリートの旅だけ来てもいいと思ってるんだ。SLCから日本はすごく遠く、アクセスに何時間もかかるけど、来るだけの良さがここにはあって大満足だよ。日本食と温泉がパーフェクトだった。日本が気に入ってしまってこの地を離れるのが寂しいよ!最後にストリートに興味のあるライダーは僕の地元SLCに滑りに来てもらいたい。一緒にセッション出来れば最高だよね。
——————————-
VOL.1のトースタイン・ホーグモはこちら
VOL.2のジャスティン・フローニスはこちら
VOL.3のイッカ・バックストロムはこちら